「ICOプロジェクト」Wowoo分析レポート

BlockRatings
2018/10/23 06:50

扇動的なコンテンツのための仮想サービスプラットフォーム

Wowooプラットフォームは、印象的なイベントを通じた価値の創出を可能にする仮想サービスをベースに設計されています。このサービスは、NEOブロックチェーンをベースに賢明な経済システムの構築を加速し、Wowoo生態系内で迅速かつ安全なトランザクションを確保します。 Wowoo仮想生態系は、コアサービスであるWowooプラットフォーム、独占資産であるWowooトークン、コンピュータインフラストラクチャであるWowooシステムで構成されます。

Overview

　Wowooプラットフォームは、印象的なコンテンツを通じ価値を創出するよう設計された仮想サービスの生態系です。 Woweeはコンテンツ受信者に製品、サービスなどを使用するユーザーであり、WowerはコンテンツプロバイダーとしてWowooプラットフォームに価値を創出する団体やプロジェクトです。プラットフォームで提供できるサービスの範囲は不明だが、重要な機能は、コンテンツプロバイダがユーザーに有用なコンテンツを提供するための補償システムに見えます。

　WowooプラットフォームはWowbitトークンを使用しエスクローサービスを提供して、従来のエスクローサービスプロバイダよりも低コストの選択肢を提供しています。このサービスを通じ、単一通貨で国際貿易を簡素化することができ、Wowooプラットフォームを使用しサービスプロバイダ(Wowers)は、スマートコントラクトを使用しビジネスのためのカスタマイズ型クーポンを作成することもできます。

　Wowooプラットフォームを通じ他のプロジェクトがICOを進められることのように見えますが、他のプロジェクトのトークン販売、preトークン、TAC(Token Activation Control)に関連する細部事項はありません。ホワイトペーパーによると、TACを通じて経済的価値がないpreトークンを経済的価値があるWowooトークンに変換することができます。しかし、正確にpreトークンの定義と経済的価値がない根拠、TACを使用しpreトークンにどのように価値を追加するかは知り得ません。

　ホワイトペーパーによると、Wowooの全体的な生態系は、ブロックチェーン技術、暗号化、AI、代替アルゴリズムを活用した高レベルのセキュリティ、認証、追跡性、認識を提供する複数のコンポーネントが含まれています。しかし、前述したように、ホワイトペーパーでは、プラットフォームの目的と機能、サービスについて詳しく説明されていません。

Tokenomics

　WWBはNEOのNEP-5トークン標準を使用して発行されます。トークンの所持者は、今後Wowooプラットフォームの開発、ロット (lotto)、クーポン、エスクローサービスのようなプラットフォーム機能の投票権と参加権が付与されます。

　Wowooは合計1,111,111,111個のWowbit(WWB)トークンのうち25%がICOを通じ販売されます。 WWBの初期価格はWWBあたり0.01 NEO、0.04 GASに固定されます。 3月12日(ICO開始)NEO価格は91.49ドルで、WWB当たり0.01NEOであり、その数値で計算したWowooのハードキャップは2億5400万ドルです。しかし、初期参加者のボーナスを考慮していない数値で正確な数値は分かりません。

　また、WowooはWowooトークンの金銭的価値を安定化するために最小限の基礎暗号通貨(base cryptocurrency)を残しておきます。 WWBの場合、WWBの総価値の20%に当たる基礎暗号通貨保有(reserve)しなければならないが、基礎暗号化紙幣に関する情報はありません。また、基本保有の20%は、今後のトークンの所持者の投票により変更することができます。

Roademap

Team Evaluations

Risk

• ホワイトペーパーに記載されているようにWWBトークンが0.01NEO価格で277,777,778個発行され、2018年3月12日NEO価格を参考にしたハードキャップは254百万ドルである。初期の参加者には20%割引率が適用され、全て販売される場合には、203百万ドルで、他のプロジェクトに比べかなり大きいです。

• Wowooはエスクローサービスを提供する予定です。しかし、エスクローサービスを通じ資金を安全かつ透明に提供することができるかどうかの記載がないだけではなく、利害当事者間の紛争発生時、どのように調整及び解決することができるのか疑問です。

• Wowooプラットフォームの通貨価値をコントロールするために、一定の留保率を定めています。ホワイトペーパーでは、基礎暗号通貨(basecryptocurrency)の単語だけを明示しており、詳しい説明がないだけでなく、留保した暗号通貨を通貨の安定性のためにどのように運用されるかの説明が不十分です。留保のためにマーケットで購入する予定ですか? 留保された暗号通貨は誰によって管理されアクセスすることができますか? 留保率20%を通じどのように第三者との取引でトークンの価値を安定させることができますか?

• 経済的価値がないpre-tokenの説明が不足しています。正確にpre-tokenが何でしょうか? Pre-tokenはどこに使用しますか? なぜ経済的価値はないのでしょうか? Pre-tokenはTACを通じ経済的価値があるトークンにどのように変換されますか?

• WowooプラットフォームはNEOブロックチェーンをベースに運営する予定です。しかし、ブロックチェーンをどのように設計し構築するか、技術的な内容が全くありません。そしてどのような内容をブロックチェーンに記録するつもりなのか、多少説明が不足しています。

• Wowooのウォレットは、ERCトークンをサポートします。一方、Wowooは、最初イーサリアムプラットフォームを導入する予定だったが、現在NEOプラットフォームに変更しました。しかし、Wowooで提供されるウォレットはNEP-5トークンを提供していません。

• Wowooユーザーが支払う手数料(使用料)の説明はありません。ホワイトペーパーに様々な事例を明示しているが事例に応じた手数料がいくらなのかは知ることができません。

• ホワイトペーパーでWowooは、バックグラウンドでWowooトークンをNEOトークンに変換するマーケットを提供することを明示しています。変換処理方法、バックグラウンドプロセス、現金を活用した支払い方法、現金と暗号通貨の受託および保管(custody)方法についての情報はありません。

• WowooはQ&A、Kickstarter方式と同様の資金調達、クーポンを活用したプロモーション、エスクロー、国際貿易のための資金決済サービスを使用事例として説明しています。プロジェクトの説明と使用事例を見ると、Wowooプラットフォームの重要なサービスが何なのか不明です。また、記載された4つの潜在的な顧客がWowooプラットフォームを導入する理由も知り得ません。ホワイトペーパーによると、Wowooプラットフォームを通じ他のプロジェクトがトークンを作成し、販売することができます。しかし、ICOプロジェクトに提供するサービスの詳細とトークン販売時の安定性の確保については、明示されていません。

• ホワイトペーパーWowooのプラットフォームは、他のプロジェクトのトークンの生成と販売をサポートします。しかし、ICOプロジェクトに提供するサービスとトークンの販売に安全性の確保に対する方法などの詳細が不足しています。

• チームメンバーに割り当てられたトークンの割合が明示されていません。ホワイトペーパー上のチームメンバーのトークンにロック期間が適用される内容のみ記載されています。

• プラットフォーム活性化のための戦略的パートナーシップが締結されていません。

Conclusion

　Wowooはサービス生態系にブロックチェーンの先頭に立つことを目的とします。しかし、ホワイトペーパーの詳細については、かなり不足しています。広範な使用ケースが存在するプラットフォームであるが提供しようとするサービス、セキュリティ処理方法、ブロックチェーン技術の具現方法と適用範囲などの詳細な内容が全くありません。ホワイトペーパーを通じ、Wowooプラットフォームの核心サービスが正確に何なのか把握しにくく、創設者は過度に野心的で実現可能性のない主張をするものと見受けられます。

　ホワイトペーパー上明示された内容ではありませんが、Webサイトを参照するとOKWAVEはWowooの親会社であり、プラットフォームの潜在的なユーザーです。しかし、ホワイトペーパーの全体的な内容としては、OKWAVEがWowooプラットフォームを使用しICOを進めるのかに対する可否とOKWAVEがQ&Aにブロックチェーンを導入しようとする理由に対する内容はありません。最も重要なことは、OKWAVEがWowooの親会社という点を言及していなかったということです。

Disclaimer

　本資料に提示された意見は、著者の考えであり公正かつ偏向されていない報告書を作成するために最善の努力を傾けました。本資料は投資者の参考資料で作成されたもので、提供されたデータ及びその他のすべての情報の正確性を保障するものではありません。これに全面的に依存することは推奨致しません。いかなる場合にも本資料は法的責任の所在の証拠資料として使用不可であり、内容に対する直接的かつ間接的な責任を負いかねます。