2ヶ月近くに渡る、長かったALIS新カテゴリー総選挙が終わりました。
総選挙に参加して記事を書いた方々、各カテゴリを応援されたみなさま、そして総選挙を提案・主催されたワインさんやJimmyさんを始めとしたALIS運営のみなさま、お疲れ様でした。
さらには、みごとに新カテゴリーとなった「ビューティ」と「教育・子育て」、おめでとうございます!
頑張ってたくさん記事を書いたり、いいねやコメントや投げ銭をしたり、新しい方を誘ったりして努力された結果が実って良かったです!
と、挨拶はここまでにして、総選挙が終わるまで水を差すのは良くないと思って黙っておいた考えをここに書かせていただきます。
それはみなさまの予想に反して、そして期待に応えて?の総選挙のやり方への批判となります。
と感じています。
それは、どういうことしょうか?
僕は新カテゴリーに選ばれなかった神仏・御朱印カテゴリーを推して記事も多数投稿したので、まずは敗者の視点を書かせていただきます。
勝者のビューティ側からの視点?は、よしださんが面白い記事を書かれていますね。
新カテゴリーに選ばれたビューティと教育・子育てカテゴリーに参加した方々はとても大変だったでしょうが、結果としてその努力が実ったと思います。
でも、選ばれなかったカテゴリーにコミットして努力した人たちが得られた結果は何もないんです。
2ヶ月近くに渡って多大なエネルギーを費やしたのに、選ばれなかったら元のカテゴリーのままですから結果はゼロですよ!
この企画の報酬ですら、勝ったカテゴリーの記事にしか配布されないんです。
いかにALIS運営が今回の総選挙で敗者ユーザーに配慮していないかがよく分かりました。
そんなことして、敗者が費やしたエネルギーをALISは見捨てていいの?
それでも、もちろん自分の応援するカテゴリー候補を盛り上げるために頑張った達成感や連帯感はあったと思います。
でも、勝ったカテゴリー以外は結果がゼロなので、それよりも疲労感や喪失感のほうが大きいんじゃないでしょうか。
少なくとも、個人的にはそうです。
現に、2ヶ月にわたる選挙戦の後半では、いくつかのカテゴリー候補ではもはや積極的な活動はなかったじゃないですか。
疲弊したり、飽きられたりしたように思います。
公式ブログによると、ALIS運営さんは総選挙が盛り上がったとの見解です。
でも、盛り上がりにはどれだけエネルギーが必要だと思っているんですか?
勝負の影で疲弊した人が運営には見えていないんですか?
ALISユーザーは活動力にあふれていて、負けようがなんだろうが際限なくエネルギーが出てくると思っているんですか?
ALIS運営は、なんでこんなことをしたのでしょう。
勝者と敗者を生み出しておいて、敗者にはお疲れ様のひとことで、敗者の努力を捨ててもいいくらいにALISには余裕があるんですか?
高校野球のように、多数の中から頂点を極める仕組みなら分かります。負けたチームの屍の上に頂点があることをみんな了解していますから。
でも、ALISで屍を作ってどうするんでしょう。
努力が実らず疲弊した屍は、去ってゆくだけじゃないですか。
ちょっと大げさかもしれませんが、努力が実らなかった敗者としてはそんなことも思うのです。
また、勝負ではお互いに敵同士になるので、ALISユーザー同士の仲が悪くなる恐れもあったと思います。
スマブラ大会のようなすぐ終わるゲームならそんなことないでしょうが、総選挙は2ヶ月弱にわたる長丁場なのでトラブルが起こりやすいかと心配していました。
さいわいALISユーザーはみなさん常識的な方なので喧嘩になるようなことはなかったと思いますが、ユーザーのリテラシーが高くなければややこしいことになっていたと思います。
総選挙って、コミュニティを分断させるリスクを負ってまでやる企画でしょうか?
さらに、コミュニティにカテゴリーを決めさせるのはコミュニティ主導の一環なんて思ってないでしょうか?
そんなの、しょせんALIS運営が数の制限を設けたカテゴリーという運営の手のひらの上でユーザーを踊らせているだけに過ぎないと、今回参加して感じました。
そして「共創」というのは言葉では二文字で簡単ですが、それをうまく実現するのはなかなか大変だとも感じました。
ユーザーを参加させて決定権の一部をゆずるだけじゃ共創ではないんです。
運営もユーザーも疲弊せず、共に充実しつつ目標に向かうことが共創の必要条件のはず。
ユーザーが疲弊するようではダメでしょう?
そして、公式ブログではまたカテゴリーの入れ替えをするかも知れない、というようなことが書かれているんですよ。
こんな事をまたやって、さらに盛り上がるとALIS運営は思っているのでしょうか?
狭いALISコミュニティの中で勝者と敗者を作り続けても、疲弊感が増すだけかと思います。
正直なところ、Jimmyさんを中心にALIS運営さんが頑張って総選挙の企画をされたのは承知しているので批判は心苦しいのです。
でも、もうJimmyさんはアンバサダーというユーザーの立場ではなくALIS社員なのですから、批判を受け入れ検討して今後のALISの発展に尽力していただきたいと思います。
敗者の一員としては、充実感より徒労感が多く残った後味の悪い今回の総選挙でした。
ここまで総選挙について批判してきましたが、それならどうしたらいいのでしょう?
従来のようにALIS運営が一方的にカテゴリーを決めるのが良いのでしょうか。
それとも、カテゴリーなんてやめちまえ!でしょうか。
批判だけでは発展性に乏しいので、次の展開についても考えたいと思います。
まずは、原点に立ち返ってみます。
そもそも、なぜALISに投稿カテゴリーがあるのでしょう?
最近ALISに参加された方はご存じないと思いますが、上の写真のように当初のALISはクリプトカテゴリーしかなく、仮想通貨関連の記事しか書いてはいけない制限がありました。
ALISはブロックチェーン「ソーシャルメディア」と銘打っています。
ALISがメディアとして注目されるにはひとつの分野に特化したほうが突き抜けられて良いだろうとの判断で、カテゴリーしばりをつけたのです。
その判断はおそらく正解で、ALISは仮想通貨関連の日本語のウェブメディアとして、他のニュースを取り上げるようなメディアとは違うユニークな存在として知られるようになったと思います。
その後、ALISはカテゴリーを広げました。
しかし、新しいカテゴリーはクリプトカテゴリーのように、その界隈で話題になるようなウェブメディアに育ったでしょうか?
正直、ごく一部しか育っていないと思っています。
良い例としては、ゲームカテゴリーはクリプト関係のゲーム記事が集まる場所になっています。
あと、御朱印カテゴリーが一時は御朱印界でも多少は話題になるサイトにまでなっていたと思いますが、ある日突然カテゴリーが消されました。
他にも小規模で良い例はあると思いますが、大多数はそのカテゴリー界隈でのALISの存在感はとても小さいと思われます。
これらを考えると、当初はソーシャルメディアとして成長させるためにカテゴリーは大切だったけど、今の時点での必要性はどうなの?と疑問符がつきます。
なので、ALIS運営さんには投稿プラットフォームとしてのALISを今後どのように発展させてゆくかの方向性を再検討してしっかり打ち出し、それをユーザーに示さないといけないと思います。
ここはコミュニティまかせではなく、まずは運営が検討してコミュニティの意見を聞きつつ決める所かと。
今の投稿プラットフォームとしてのALISの方向性はどこを向いているかわからず中途半端だと思いますし、その中途半端さの最たるものがカテゴリーだとも思うのです。
さて、そこまで言うのであれば、投稿プラットフォームとしてのALISの方向性としてどのようなものが考えられるのでしょうか?
そして、カテゴリーはどうしたらいいのでしょうか?
それを次に考えます。
今後の投稿プラットフォームとしてのALISの方向性の候補について、大きくわけて3つを考えました。
これはブロックチェーンソーシャルメディアとしての、もともとのALISの方向性です。
この方向性を続けるのであれば、カテゴリーをしっかり決めて、ALIS外のそのカテゴリー界隈にて一目置かれるように育ててゆくことが肝心です。
一旦カテゴリーを決めたらよほどのことがない限り変更したりはせず、腰を据えてそのカテゴリーの発展に注力することになります。
他のウェブメディアと同様に、そのカテゴリーに詳しい専門家やインフルエンサーを入れて活性化するなどの策が考えられます。
そうなるとALIS運営主導で動いてゆくこととなり、それは分散化の流れではありません。
しかし、ユーザーにゆだねる盛り上がりだけでは、例えば美容カテゴリーなど強豪サイトがひしめくウェブ界隈でALISがメジャーな存在になることは非常に困難だと思います。
これはライブドアブログやMediumのように、ALISがブログプラットフォームになる方向です。
あくまでもプラットフォームなので利便性重視ですから、ブログ機能を充実させる方向性になります。文字に色をつけられたり、予約投稿機能、CSS(スタイルシート)をいじれたりするなどの施策です。
一方、ブログ記事の内容についてはそれぞれのブログの運営者に任せ、公序良俗に反しない限りは内容にALIS運営は感知しないし、ましてやカテゴリーなどで記事内容を縛らないということになるかと思います。
そうなるとカテゴリーは廃止で、代わりにタグ機能を充実させることになるでしょうか。
ユーザー間のつながりも重視せず、ブログプラットフォームとして電気やガスのインフラのように存在感を消す方向です。
上とは逆に、コミュニティのつながりを重視するならALISをSNSにする方向性もあるかと思います。
フォロー機能を実装し、誰がいいねをしたかを分かるようにするなどの方策です。
そうすると、カテゴリーはmixiなどでいうところの「コミュニティやサークル」の位置づけになります。部活動ですね。
もちろんユーザーが自由にサークルを作ることができるようにします。
これなら、カテゴリーをめぐってユーザーを争わせる必要もない。
これは基本的にウェブメディアとはかなりベクトルが違う方向性かと思いますが、やりようによってはSNSかつウェブメディアというサービスが成り立つのかも知れません。
さらに、この3つ以外にも方向性はあると思います。
どれがALISにとって良いのかは難しいのですが、その判断基準はALISのビジョンである「信頼の可視化で人のつながりをなめらかにする」ために、どういう方向性が一番適してるかということになるでしょう。
そして、少なくともどれでもない中途半端な状況は一番良くないですし、今のALISにはその中途半端さがあると考えています。
ですので、ALIS運営さんはここらで方向性について再検討をして、それをALISユーザーに問うてほしいと思っています。
方向性が決まれば、次はどこまでをALIS本体でやってどこからはサードパーティーの範疇にするのかを決めてゆくことができます。
技術的には先にリリースされたOAuthが大切でしょうが、それと合わせてこの方針を決めないと、サードパーティとしても何を開発したらいいのかわからないと戸惑ってしまいそうです。
以上、新カテゴリー総選挙から見えてくるALISの現状を、自分なりに振り返って考えてみました。
的外れな内容でしたら、おゆるしください。
ALIS運営チーム内でも、今回の総選挙企画からいろいろな知見が得られたと思います。
そしてその知見を元に、さらにALISが発展するように良質な次の施策を打ってほしいと願ってやみません。
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