今年の紅葉も終わりとなりました。寂しいですねー。
しかし、紅葉の最後は一番美しいのです。
そう、それが散り紅葉!
地面一面に散った紅葉が鮮やかです。
今年の紅葉の最後として、京都嵯峨野にある散り紅葉の名所を2ヶ所訪ねました。
紅葉の名所なら、だいたいどこも散り紅葉も素敵です。
そんな中、今回行ったのは祇王寺(ぎおうじ)と厭離庵(えんりあん)。
この2ヶ所のお寺は特に散り紅葉が美しいのです。
祇王寺と厭離庵は毎年散り紅葉の時期に訪ねています。
それほどお気に入りなんです。
祇王寺と厭離庵は京都盆地の西北の端。大観光地の嵯峨野にあります。
大観光地なので紅葉の時期は人出がすごいのですが、僕は京都民で毎年行っているので大混雑に巻き込まれないような工夫をしています。
祇王寺と厭離庵はすぐ近く。その間は歩いて10分弱です。
公共の交通手段はJR嵯峨野線(山陰本線)嵯峨嵐山駅や嵐電嵐山駅、阪急電車嵐山線嵐山駅から徒歩となります。
この日は休日でしたので電車での混雑を避け、マイカーで向かいました。
って、マイカーこそ大渋滞やん?
いえいえ、朝に出て渡月橋を通らない迂回ルートで近くまで向かい、少し離れた穴場の駐車場に止めて、そこから観光客の多くない道を歩くことで混雑を避けているんす。
それではまず、祇王寺から訪ねます!
やってきました祇王寺。
まだまだ紅葉真っ盛りではないでしょうか。
ああーっ、素晴らしい光景です!
まだ木に紅葉は残っていつつも、散り紅葉もあり。
どっしりと本堂の草庵がたたずみ、天気がよく青空が見えて木漏れ日も素敵。
いつもは苔むした緑の庭園が、朱く染まります。
緑と赤のコントラストがほんと鮮やか。
茅葺屋根の門に落ちるもみじも素晴らしいのです。
庭園は一周できます。
向こうにわずかに草庵が見えています。
少しアップで撮っても、やっぱり鮮やかな紅葉たち。
蹲に散った紅葉も素晴らしく絵になります。
草庵の中の吉野窓。
外の色は季節によって異なります。それが風流。
草庵には本尊大日如来、平清盛、祇王、祇女、母刀自、仏御前の木造が安置されています。
草庵から蒸気が上がる、ほんとに素晴らしい晩秋の祇王寺。
この瞬間は、祇王寺の一年で最高の光景ではないでしょうか。
祇王寺は素晴らしいのですが、次に行かないと。
歩いて10分くらいの厭離庵(えんりあん)に向かいます。
厭離庵は普段は非公開のお寺。
紅葉の時期だけ特別拝観ができます。
山門の脇に受付の方がおられますね。
山門をくぐると、色が濃くコントラストが強い光景が。
光と影の対比が素晴らしいです。
左に見える石段を登ってゆきましょう。
厭離庵庭園。
この侘び寂びの世界が素晴らしいのです。
門をくぐりましょう。
ここもまた苔の緑に散るもみじが素敵。
祇王寺と比べてもみじの色がかなり赤いです。
もう少しするとこの庭園が真っ赤に染まります。
それは「血の紅葉」と表現されるくらいなのです。
これは2018年の血の紅葉。
ほんと真赤ですよね。
苔もまだ元気な緑。
厭離庵の主であるタヌキさんがひっそりと。
今年も会うことができました。
小さい庭園ですが、とても雰囲気の良いお庭です。
侘び寂びの世界ですねー。
散り紅葉に西日が差して、秋の終わりを感じます。
では、そろそろ帰りましょう。
帰り道。
民家の軒先に冬の花、南天と山茶花が。
そう、もう冬なんです。寂しくなりますが、落ち着く気持ちにもなります。
京都はこれから枯れた寂しい季節になりますが、秋から冬へ、そして冬から春へと季節が移りゆくのは素敵なことと思います。
ふと我に返ると、もう師走ですから落ち着く暇もなく慌ただしい日々がまた明日から始まり、そして気づけば年が明けているのでしょう。
そんなふうにして今年も終わってゆきそうだなぁとぼんやり思いながら、嵯峨野をあとにしました。
Camera: LUMIX G8
Lenses: LEICA 12-60mm F2.8-4 with C-PL filter, LUMIX 45-150mm F4-5.6
最近、毎年のように祇王寺と厭離庵の散り紅葉を見に訪ねています。
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