2019年7月18日、京都市伏見区にある京都アニメーションのスタジオが放火され、火災が生じました。
亡くなられた方のご冥福をお祈りしますとともに、怪我をされた方の早期の回復を願っております。
今回、この現場を訪ねましたので、記事にいたします。
まず、現場を訪ねた理由から。
僕はもちろん京都アニメーションが大好きなのですが、それだけではなく、僕はかつてこの現場からそう遠くない場所に住んでいました。
つまり、かつての地元ということです。
京都アニメーションが地元にあることももちろん知っており、そこから素晴らしい作品が次々と生み出されるのは地元の誇りと思っています。
幸い知人で犠牲になった方は聞いていないのですが、見慣れた土地がどうなっているのかはやはりとても気になり、近くに行く用事もあったので訪ねた次第です。
そして、この記事を書いた理由。
あまりにも悲惨な状態だったのでブログ記事にするものかどうかと迷いましたが、この悲惨さをマスメディアとは別の角度から知ってもらって心の隅においてもらいたいと思い、思い切って記事にしました。
この記事は、訪ねた時を思い出して涙しながら書いています。
(以下の写真は、公道から撮影するなど認められる範囲で撮影するように配慮しましたが、問題があるようでしたら削除いたします。)
京都アニメーションの本社は宇治の木幡駅前にありますが、火災があったのは京阪電車六地蔵駅のすぐ近くのスタジオです。
すでにこの所在地は広く知られるようになっていますので、特に隠さず書いています。
この京阪電車六地蔵駅から、京都アニメーションまでは徒歩ですぐです。
昔はしょっちゅうこの駅で乗り降りしていました。
駅はやや古びた感じがします。昔から変わっていません。
駅の改札の横の道沿いには、たくさんの人が並んでいました。
献花台が設けられており、献花をする人の列です。
すでにたくさんの花が供えられています。
ここからすぐそばの住宅街の一角に、火災現場の京都アニメーションのスタジオがあります。
献花をして、現場へ行きましょう。
これより先を読み進めると気分が悪くなる恐れがあるので、読まれる際には注意してください。
(基本的にはマスメディア等でも出ている写真ですが。)
火災現場である、京都アニメーション第1スタジオが見えてきました。
もう、「ひどい」という言葉しか出ませんでした。
訪ねてきた京アニファンと思われる人々や報道陣が、建物を遠巻きに見ています。
ファンの皆さんは、呆然と立ち尽くしている感じです。
ほとんど誰もしゃべることはなく、沈痛な面持ち。泣いている人もいます。
興味本位で写真をバシャバシャ撮る人はいません。自分も含めて遠慮がちにスマホで数枚撮るくらい。
報道陣も静かにされていて、雑談などしていません。
テレビ局が立ち尽くすファンにインタビューしようとしていましたが、断られていたようです。とてもインタビューで話せるような雰囲気じゃなかったですから。
警戒線は解除されたようなので、ここからさらに近寄ることができます。
黒い焦げをみると、煙が上がっていたのがわかる状態。
ひどいひどいと、僕はうわ言にようにつぶやいていました。
それ以外、言葉が出ない。
すっかり鎮火したこの時点でも、ここまで近づくと焦げた匂いが鼻につきます。
下から見上げると、一面ススだらけで焦げています。
窓ガラスは全くありません。
ここで一酸化炭素中毒や直接の火災でお亡くなりになった方が多数おられることを思うと壮絶で、涙がこぼれてきます。
左下に見えるのが、建物の入口です。犯人はここから侵入。
入口の上には京都アニメーションのプレートがありますが、焼け焦げてしまって文字が判読できません。
右下、警備員さんが立っている奥には献花がされていました。
今はもうここに新しく献花することはできず、先の献花台に置くことになっていました。
たくさんの献花の奥には、焼け焦げてガラスもない窓があります。
横の木の葉っぱも燃えて、茶色くなっています。
この窓の奥が、犯人がガソリンを撒いた犯行現場です。
この窓から建物内部を見ることができました。
それが下の写真。
窓の奥に、らせん階段が見えます。
報道によると、犯人はここでガソリンを撒き、火をつけました。
火はらせん階段を上って、二階や三階にまで一気に広がったとのことです。
この悲惨な状態を生で見て、もう涙が次々と出てきます。
しゃがみこんで手を合わせ、ご冥福を祈りました。
なんとかこの階段の写真を1~2枚だけ撮るのが精一杯。
あとは他のファンの方と同様に、建物の前で立ち尽くすだけです。
現場を見ると涙が出ますが、もう悲しいという感情は通り過ぎてしまって、有毒ガスのような焦げた匂いもあいまって気分が悪くなってきました。
そろそろ限界かと思い、この場を去ることにしました。
最後にもう一度振り返り、手を合わせて、京都アニメーション火災現場から去りました。
もう、悲しいとか悔しいとか腹が立つとかではない、言葉にできない想いでいっぱいです。
返す返す、亡くなられた方のご冥福をお祈りしますとともに、怪我をされた方の早期の回復を心から願っております。
合わせて、京都アニメーションの再興も切に願っています。
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