京都の緊急事態宣言が解除され、観光地も少しずつにぎやかになってきているようです。
そんな中、京都の観光キャンペーンの代表格であるJR東海「そうだ 京都、行こう」キャンペーンも再開。
そうだ京都行こう、この初夏の特集キャンペーンは「花と水の京都」です。
最近ブームになっている花手水(はなちょうず)にフィーチャーしたもので、タイアップした7箇所の神社仏閣で花手水が行われます。
下のようなオフィシャルプロモーションムービーも作られています。
華やかで涼しげです。
この花と水の京都キャンペーンで花手水を行う寺社の一つに、僕が大好きで季節ごとに訪ねている祇王寺(ぎおうじ)がありました。
ちょうど梅雨の時期、祇王寺名物の苔が一番生き生きとする季節です。
鮮やかな苔の緑と花手水を見に、梅雨の晴れ間に祇王寺を訪ねました。
祇王寺は京都の中でも大人気観光スポット、嵐山嵯峨野の一角にあります。
京都盆地の北西の端です。
祇王寺は嵐山嵯峨野の中でも一番奥にあり、このあたりは奥嵯峨と呼ばれます。
交通手段しては、嵐山嵯峨野へのアクセス駅である、嵐電・嵐山駅、JR嵯峨野線・嵯峨嵐山駅、阪急嵐山線・嵐山駅から徒歩になります。
祇王寺は嵯峨野の奥にあるので、いずれの駅からも徒歩で20分、あるいはそれ以上かかります。レンタサイクルが便利です。
祇王寺は奥嵯峨にあってやや交通が不便だからこそ嵐山中心部に比べて訪ねる人も少なく、まだ静かな環境が残っているのです。
ということで、やってきました祇王寺!
入り口からいきなり緑の世界です。
この新緑が祇王寺の大きな魅力なんです。
では、入りましょう。
やっぱりこの季節は苔庭の緑が鮮やかで素晴らしいです。
奥に見えるかやぶき屋根の草庵は祇王寺のシンボルです。
その草庵の手前にある蹲(つくばい)が花手水になっているとのこと。
どんなの??
おお、可愛らしいあじさいの花手水!
蹲には苔がむしていて、緑の中の青と紫が素晴らしいコーディネートになっています。
筧(かけひ)から流れ落ちる水はとても涼しげ。
そしてひしゃくには、そうだ京都、行こうの文字がありました。
タイアップ企画ですねー。
草庵の内部はこんなふうになっています。
この草庵が祇王寺の本堂で、写真の左手には写していませんが本尊の大日如来像や、祇王寺の由来になった祇王や平清盛などの像が安置されています。
そして奥の丸い窓は吉野窓と呼ばれ、祇王寺の名物です。
この窓から見える色は季節によって変化し、それが趣があり有名なのです。
例えば冬なら白、春は山吹の黃色、そして今は鮮やかな新緑です。
草庵入り口の横にも花手水が。
こういうシンプルなものも良いですね。
絵馬もあります。
良縁むすび絵馬と、縁ほどき絵馬。
このうち縁ほどき絵馬が祇王寺の特徴で、別れたいなどと書かれた絵馬が結構吊るされています。
祇王寺は平安時代末期の権力者、平清盛に愛されそして捨てられた祇王や仏御前が余生を送ったお寺ということがあって、絵馬としても縁ほどきが置かれているようです。
草庵の前にある苔庭は一周することができます。
どの角度からお庭を見ても素晴らしく、特に苔に差す木漏れ日が幻想的ですらあります。
そして見上げると、青もみじも元気そう。
鮮やかな緑に包まれて、身体が緑に染まってゆくように感じます。
最後にもう一度、清々しく京都らしい紫陽花の花手水を見て祇王寺をあとにしました。
京都も刻々と盛夏に向けて季節が動いています。
もう少しで特に暑い京の夏がやってきます。
そんな季節の変化を感じられる祇王寺のようなお庭を拝見することは、自分の日常に潤いを与えてくれることなのです。
Camera: LUMIX G8
Lenses: LEICA 12-60mm F2.8-4, LUMIX 42.5mm F1.7, 45-150mm F4-5.6
祇王寺は季節ごとに訪ねていて、よく記事にしています。
鮮やかな苔庭の緑はいつ見ても素敵。
紅葉も素晴らしいです。
花と水の京都キャンペーンの参加寺院の一つ、東福寺塔頭勝林寺を先日訪ねた記事です。ここの花手水は豪華で鮮やか。
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