すっかり梅雨の今日このごろ。
梅雨といえばあじさい!
ということで、梅雨らしい曇りの日に、京都のあじさいの名所にお散歩してみました。
行ったのは、京都西山・善峯寺(よしみねでら)。
善峯寺はこんな山の中にあります。
交通手段は、JR東海道線の向日町駅か阪急京都線東向日駅から1時間に1本程度のバスに乗って約30分です。
でも僕は地元民でマイカーで自宅から行っちゃうので楽。お散歩感覚なのです。
なので、あじさいや桜、紅葉の季節によく行っています。
まずは入口の三門(楼門)。堂々した大きな門です。
周囲の緑は濃いですね。
境内に入りましょう。
さっそく、手水舎があじさい!
花手水、近頃流行ってますね。
やっぱりインスタ映えしますよねー。最近インスタグラムやってないけど…。
あじさいを見る前に本堂で手を合わせましょう。
この写真から、善峯寺は山寺であることが分かるかと思います。
ご本尊の千手観音は仁弘法師の作で、ここ善峯寺は西国三十三所観音霊場の第20番札所です。
では、少し歩いてあじさい苑へ。
善峯白山・櫻あじさい苑。
おお、あじさいがきれいに咲いています。
前日に雨が降ったので、生き生きとしている感じです。
見下ろしてみると、山の斜面に沿って傾斜がついている広い苑内です。
あじさいが小粒にしか写っていないところから広さがわかると思います。およそ3000坪あるそうです。広いので苑内の一部しか写真には入りません。
なお、ここの名称は「桜あじさい苑」となっています。
桜の季節はこんな感じなんです。
桜が満開で綺麗!
これは今年の春の写真です。
桜とあじさい、一粒で二度おいしい(懐かしいフレーズw)のです。
あじさいが満開です!
雨を吸収して、しっとりと美しい。
額あじさいも可愛い感じで良いですね。
苑内には湧き水もあります。「白山名水」と名がついています。
この由緒としては、寛徳2年(1042)2月1日の夜に白山明神がこの地に現れて浄水を授け、翌日には五色の雪が降ったと伝えられることから、この地は「白山」と呼ばれているとのことです(善峯寺オフィシャルサイト)。
湧き水はまろやかでおいしいです。
善峯寺は山の中腹にあるので、境内から京都市街が一望できます。
とても眺め良い場所。
先に書いたようにこの場所に白山明神が現れたので、お寺ですが苑内には白山神社が設けられています。
その周りにもあじさいがいっぱい。
色とりどりのあじさいと鮮やかな緑を見ていると、梅雨の鬱陶しい天気が穏やかな光として素敵に見えてきます。
そろそろあじさい苑は堪能したので、境内の別の場所も見て回りましょう。
善峯寺の境内は広いのです。
バックのさつきが美しい、手水舎。
落ちる水滴が涼しさを醸し出していますね。
この写真はシャッタースピード1/3200秒で撮っています。
大きなボケ具合を含めてスマホのカメラでこれを撮るのは難しく、一眼カメラが活きる写真かと思います。
しっとりとした石畳の小道の横に、鮮やかなあじさい。
左に見えるのは、伝教大師筆の法華経が入っている宝篋印塔です。
国の重要文化財に指定されている多宝塔。
手前のあじさいとのコンビネーションが素敵です。
善峯寺は山の中にあるので、境内の道にはこんなふうに鬱蒼としているところもあります。
湿度の高いきれいな空気で森林浴をしている感じ。肺がきれいになってゆきますw。
そしてこの時期の名物、木の枝にはモリアオガエルの卵塊も。
この卵塊の下には小川が流れており、孵化したオタマジャクシがこの卵塊から小川にポタポタと落ちます。
この付近がきれいな森林である証拠ですね。
青もみじも柔らかな光を浴びて、とても美しいのです。
流れ落ちる水の線が濃い緑とあいまって、雰囲気のある光景を作り出しています。
この写真はシャッタースピード1/5秒です。
カメラの優秀な手ブレ補正のおかげで、カメラ手持ちでもブレません。
梅雨に独特な湿気を含んだきれいな空気をいっぱい吸って、そろそろまた雨が降ってきそうなので帰りましょう。
やはり梅雨の時期にはあじさいがマッチしますね。
この時期は鬱陶しい季節ですが、それほど暑くもなく過ごしやすい季節でもあると思います。
ここ善峯寺では、目でも梅雨の楽しさを感じることができました。
そしてもうちょっとすると、京に暑い暑い夏がやってきます。
Camera: LUMIX G8
Lenses: LEICA 15mm F1.7, LUMIX 25mm F1.7, 42.5mm F1.7
昨年の梅雨の時期に善峯寺を訪ねた記事。
この日は晴れていて、また今回とは違う表情を見せてくれていました。
紅葉の善峯寺も素晴らしいです。昨年秋の記事。