夏が終わって、早くもお彼岸になりました。
御朱印も、お彼岸バージョンを書いてくださるお寺があります。
しかも可愛いイラスト御朱印で話題のお寺なのです。
京都の街中、京都市役所から少し上がったところに、その「大福寺」はあります。名前からして良いですね。
では、参りましょう!
駅から少し散歩してたどり着いた、ここが大福寺。
こぢんまりとしたお寺の感じですね。
大福寺って、どんな由緒があるのでしょう?
説明書きがありました。
西暦600年前後に奈良に建てられ、平安時代に京都に移されたという歴史のあるお寺のようです。
こぢんまりとしているのは、大火で炎上したためのようですね。
「大福帳」という、時代劇に出てくる昔の商家の出納帳の名の由来になったお寺がここなんですか。面白いです。
このお寺、今は可愛い御朱印がいただけるお寺として全国的に有名になっています。
御朱印の本にもよく載っています。
この暖簾をくぐると、御朱印受付です。
御朱印はいつでも拝受できるわけではなく、日にちも時間も不定期に書かれます。
日時はツイッターにて告知をされるので、ツイートをチェックし、その時間を狙って伺うことになります。難易度高い…。
なので、入手困難な御朱印ということになり、そこにはマニアが集まりますよねw
実際、御朱印集めを趣味にしていそうな方が、この扉の向こう側に何人も待たれています。
では、そんなレアな御朱印を見てみましょう!
小僧さんが可愛いですね!
この御朱印、書き置きじゃないんですよ。御朱印帳に直書きしてくださいました。しかも見開きで!
御朱印ファンに人気なのもわかります。
さて、書かれている「忍辱」の意味は何でしょう?
忍辱(にんにく)とは、忍耐のこと。
仏教で幸せを得るための6つの方法とされている「六波羅蜜」(布施、持戒、忍辱、精進、禅定、智慧)の一つです。
この6つを実践すると、苦しみのない理想の世界に行けると言われています。
その理想世界のことを「彼岸」といいます。
春分と秋分の日は、太陽が真西に沈みます。
昔は西に理想の世界である彼岸(西方浄土)が存在すると信じられていたので、この日の日没に西に向かってお祈りをしました。
そこから、この時期をお彼岸と呼ぶことが定着したと言われています(諸説あり)。
ということで、お彼岸にちなんでこの六波羅蜜のひとつ「忍辱」を筆書されたのですね。
ちょっと調べると、とっても勉強になります。
では、お参りをして御朱印を頂いたところで、散歩をして帰りましょう。
大福寺の前の通りである麩屋町通を真っ直ぐに下ると、俵屋という旅館があります。
ここは京都随一の旅館として世界的に有名で、スティーブ・ジョブズの定宿でもありました。
ということは、林檎教の聖地でもあります。
そして、聖地には寺院が建てられるものです。
林檎教も例外ではなく、この俵屋から少し下がった場所に先日、林檎教の寺院が建立されました。
そちらにも、少し寄ってみましょう。
林檎教は教祖様が禅に傾倒されたことから、寺院も禅宗の流れをくむ素朴な作りになっていますね。
目立つ寺紋(お寺の家紋)が特徴的です。
この寺院は今年の8月終わりに建立されたばかりなので、信徒さんがたくさん詣でられていました、
残念ながらここでは御朱印は出されていないようですが、たくさんのお布施をすると、ありがたい板がいただけるとのこと。
聞くところによると、林檎教の信徒さんはこの板を肌身離さず持ち歩いて、一日何時間も板を見つめておられるそうな。熱心な信徒さんが多いですね。
ということで、この日の京都御朱印散歩はこれにて終了ですー。
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