
いやぁ、楽しかったですね!
大人気の岡崎体育さんの、大阪でのアリーナワンマンライブ。
「OKAZAKI ROCK FESTIVAL 2020」と銘打って、なんばのエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)で2020年2月11日に行われました。
このライブは大人気だったようで、ツイッターでは「岡崎体育」が関西のトレンドして上がってくるわ、スポーツ紙は終了後に速報としてライブレポート記事を書くわで、盛り上がりました。
会場のエディオンアリーナ大阪には5,500人が入って、満員だったそうです。
驚いたのが、観客の層の広さ。
子供からお年寄りに近いおじさんおばさんまで、男女もあまり偏らず幅広い方が来られていました。20代後半~30代が中心層かな?
これだけ幅広い層にファンを持つ岡崎体育、すごいなー。
入り口のすぐそばには、たくさんの提灯が。
お祭り気分でいいですね。
提灯の裏には、スポンサーの名前などが入っていました。
やっぱり京都出身だけあって、京都の方からのお花も。
岡崎体育さんは京都宇治出身ですが、僕も子供の頃にその近くに住んでいたので土地勘があるのです。
このあたりは京都のなのに京都ではないような地域で、多くの人が想像する京都のイメージに劣等感を持つ面があります。
その土地柄も、岡崎体育さんの鬱屈した気持ちに影響を及ぼしているのではないかと思っているんです。
さて、物販も見て買ってしまいました。
これは、「てっくん」のミニポーチ。
てっくんとは今さら説明するのもなんですが、岡崎体育くんの大切な友だちであるペンギンのパペットです。
その大人気のてっくんが、このあと大変なことになろうとは!
さて、アリーナに入ってスクリーンを写しました。
僕の席はどこかな?
今回は、このよう座席列順をスポーツの名前にしていました。
チケットにはスポーツの名前が書かれていますが、前から何列目かは当日にこの表を見るまでわからないのです。
これは、チケット転売防止策として話題になりました。
えっと、僕の席は??
めっちゃ後ろの端の席やん!w
まぁしょうがないです。
ファンクラブに入っているわけでもなく、コネがあるわけでもなく、転売サイトで良いチケットを買ったわけでもなく、普通にチケットを取ったのでこのような席になりました。
でも、端っこでも楽しめます。
それに、後から書くように岡崎体育さんは隅っこにもサービスしてくれましたしね。
さて、ライブのはじまりはじまり~。
当日のセットリストです。
三部構成になっていました。
2時間40分くらいやってましたね。
ポテト探検隊
01. なにをやってもあかんわ
02. 鴨川等間隔
03. チューリップ
04. 式
05. やさしくなりたい
06. エクレアDJツキユビ with 主治医
01. 突き指するならDJやめてまえ
02. 割る
03. 弱者
04. Instant Blade
05. Stamp岡崎体育
01. オープニングSE
02. R.S.P
03. Open
04. Fight on the WEB(新曲)
05. FRIENDS(洗脳Ver.)
06 Voice Of Heart2(最後噛む)
07. 感情のピクセル
08. Eagle (新曲)
En. XXLいぐあなんさんのツイートより引用
「ポテト探検隊」とは、岡崎体育さんが組んだバントの名前。
「DJツキユビ with 主治医」とは、この日のためにソニーミュージックの社員さんがDJとなって岡崎体育さんと作ったユニットです。
って、全部岡崎体育やん! まぁ、ワンマンライブだしね。
最初のポテト探検隊は、名曲のオンパレードですよね。
途中のDJツキユビ with 主治医は、ノリノリに踊る曲。
最後の岡崎体育ワンマンは、新曲も交えてガンガン行きます。
ガンガン踊らせる曲と、しっとりと聞かせる曲と、笑いを誘う曲やMCがうまい具合に組み合わされていて、飽きさせません。
これはバリエーション豊かな曲を作れる岡崎体育だからこそできる技だと思います。
とくに今回はバンドを組んだことで、またちょっと違った音楽を聴くことができました。
って、岡崎体育ってバンド大嫌いじゃないの?
FRIENDSで、バンドざまぁみろと歌ってるじゃないか!
バンド組んじゃって、数少ない友だちのてっくんの立場はどうなるの?
今回、バンドの良さを知ってしまった体育くんは、てっくんに入れた手を抜いてしまいました。
お立ち台に捨てられ、ギャアアアと断末魔の叫びを上げるてっくん。
瀕死のてっくんが息も絶え絶えに、真の姿を暴露します。
実はてっくんは人間の腕に寄生して、負の感情につけ込んで洗脳体液を送り、脳を乗っ取る生命体だったんです。
ノアルディーア様に仕えており、本名はJP-002というらしい。
でも、バンド嫌いという負の感情から脱した岡崎体育くんがてっくんから腕を抜いたので、テックンは惜しくも野望を果たせず死んでしまったのです。
死んだ後も悲惨で、てっくんは火ばさみで摘まれてゴミ袋に捨てられてしまいました。
てっくんのパペットは物販で売っていて、たくさんの観客が買っています。
買ったみんなは洗脳体液が送られ脳が乗っ取られているので、てっくんがお亡くなりになってとても悲しそうでした。
って、ノアルディーア様ってほんま誰やねん??
こんなコント?もあり、盛り上がりました。
ではライブの感想、ちょっと思ったことを。
まずは、この写真を見て下さい。
アーティスト転換時の会場の写真です。
観客の女の子、めっちゃいい笑顔ですよね。
でも、岡崎体育って、こんな明るい路線なの?
太い体型もあってモテなくて劣等感の塊で鬱屈した大学生活を送り、卒業してからも鬱屈した生活、その辛さを曲にしてきたんじゃないの?
そしてその鬱屈して尖った感性が人々の共感を呼んだんじゃないの?
でも今回、華々しいアーティストとして5500人を楽しませて、観客が屈託のない笑顔になっている。
これは、始まってから2曲目の名曲「鴨川等間隔」を聴きつつ感じたんです。
鴨川等間隔。
夏の夕べになると、京都鴨川の川べりにはたくさんのカップルが座ります。
その座る間隔がなぜか等間隔になるので、これを京都では鴨川等間隔と呼ぶのです。
この「鴨川等間隔」では、そんな等間隔に座ったカップルを見ながらの鬱屈した感情を曲にしています。
なんとも暗い、陰キャの歌なんです。
でもこれが5500人のライブになると、色とりどりのライトが振られ、陰キャの臭みが抜けてしみじみとした曲になったような気がしました。
別に岡崎体育さんが、そのように歌ったのではありません。
バンド演奏だったのでややメジャーな感じになったのかもしれませんが、それより何より会場の雰囲気に臭みを感じなかったんです。
ああ、これがメジャーになるということ、一般受けするということなんだろうなと思いました。
体育くんのアイデンティティである、陰キャや弱者の匂いが消えてしまうのは正直ちょっと残念。
でも、恐らく岡崎体育さんもそれは危惧したのでしょう。
今回は鬱屈した歌詞の曲を結構やったような気がします。
特に途中のMCで、たくさんの観客、たくさんの屈託のない笑顔を見て、
「いい笑顔やな、それは俺が大学のときに大嫌いだった笑顔や」と言って、そのまま弱者を歌い出したのにはちょっと驚きました。
ああ、これだけメジャーになっても、陰キャや弱者という自分のアイデンティティは大切にしているんだなぁ、と感心しきりです。
かと言って、陰キャの臭みを好かない一般の人をないがしろにしてはいません。
メジャー路線の曲もやり、MCもあまりマニアックな話はなかったように思います。
上の「弱者」という曲ですら、歌詞をじっくり聴かなければ結構ノリで踊れる曲なのです。他にも、そういう曲がありました。
自分の弱者や陰キャというアイデンティティを守ってそれを出しながらも、一般受けするメジャーな曲や演出も行う。
そんな、レベルの高い次元でバランスの取れた、素晴らしいライブだったと思います。
すっかり強者となった岡崎体育くんですが、いつまでも弱者や陰キャの気持ちを忘れずに曲を作ってほしいものですし、きっとそうされることでしょう。
アンコールまで終わって、最後にスケートボードで会場を2周する岡崎体育さん。
ライトが当たって、めっちゃいい笑顔、まさに陽キャ。
僕は一番端の隅っこの席でしたが、こんな写真がスマホで撮れるくらいに近くに来てくれました。
なんとサービス精神旺盛なこと。
最後のほうで、岡崎体育さんは言ってました。
「みんなを友達と思っている」って。
そして、「音楽の力を信じている」とも。
音楽は、みんなをいろんな世界につれてゆくことができる。
どこまでも連れて行ってやる!と。
うん、それが音楽の魅力なんでしょうね。
最後に、ここから岡崎体育の第二章が始まるとの宣言が。
これからどんな第二章を見せてくれるのか、とても楽しみです。
お決まりの集合写真。
これにて岡崎体育ライブ終了です!
お客さんがはけた後のステージと観客席は寂しいものです。
でも、まだちょっと余韻が残っています。
その余韻を胸に、お家に帰りましょう。
お家に帰るまでがライブだしね。
会場を出て、お亡くなりになったてっくんと最後に記念撮影です。
てっくん、今日は楽しかったよ。
君はゴミとして捨てられて天国に行っちゃったけど、いつまでも忘れないよ。
また一緒に遊ぼうね。
では最後に、自分を含めて多くの観客が大好きで印象に残ったであろう、名曲「エクレア」を聴いて下さい。
曲は2分弱の短い動画ですので、ぜひ。
いい曲と いい歌は いい人と いい場所で
いい曲は いい人とともに
(岡崎体育 エクレア)
ほんと、いい曲といい歌を、いい人といい場所で共に聴けたと思った、今回の岡崎体育ライブでした。
Camera: Xiaomi Mi Mix 2S
(ライブ中の写真は、すべて許可が出た際に撮影しています。)
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