映画シン・ゴジラ等に出演された役者さんで、ここALISでも記事を書かれているALISISTAの三輪江一さんが監督をされた映画のバーチャル上映会に数回参加させていただきました。
それがとても新鮮で面白かったのでレポートします!
三輪さんのバーチャル上映会は、VRプラットフォームのclusterを用いて三輪さんが監督された映画をVRにて上映する会です。
今まで4回行われたとのこと。
三輪さんがなぜバーチャル上映会を始められたのかについては、その熱い思いを下のリンクの記事にされているので読んでくださいませ。
直接のきっかけはコロナウイルス流行が契機になったようですが、それだけではなく映画に対する様々な想いが三輪さんにおありで興味深いです。
そして4回の上映会を開催された後、三輪さんが書かれた記事がこちら。
この記事は三輪さんが主催者として、上映会の説明などが書かれています。
そして私のこの記事では、参加者としての感想とそこから想像する将来について書かせていただきます。
なお、本記事は三輪さんからの依頼で書いたものではなく、上映会が面白いと思ったので私が勝手に書いています。
もちろん三輪さんの校閲も受けていません。
では、以下にバーチャル上映会の内容を!
以下のスクリーンショットは第3回目の上映会の様子を載せていますが、他の回も出演者さんの舞台挨拶がないこと以外はだいたい同じ内容のようです。
バーチャル映画館はご覧の感じ。
みなさんアバターで参加です。
このバーチャルワールドは小山になっていて、アバターで山のてっぺんに登って前方のスクリーンを鑑賞します。
このワールドはむろまちさんが作ったとのことです。
さすが童◯、すごいですね!(いや◯貞やないやろ…)。
最初に三輪さんが軽く雑談をされて、映画上映開始。
上映された映画は、三輪江一さんが監督された2本の短編映画。
近視の強い女性が、眼鏡を外してぼんやり見えた男性に恋をした話。
三輪さんには珍しいほのぼのストーリー(本人談)。
アバターみんなで見ていますね。
右横の赤いマントが三輪さんです。
共同生活を送る人々が、食事を通して人のつながりを考える話。
いや違うな、実際に見て下さい。軽度のグロ表現あり。
これらの映画はYouTubeを貼ったことからおわかりのように、この映画はYouTubeにて無料で見ることができます。
でも、YouTubeで見るのとバーチャル映画館で見るのはかなり体験としては違うんです。それは後述。
赤い服のアバターが三輪さんで、黄色い服の女性アバターが映画の出演者さん。
このときは複数の出演者さんの舞台挨拶がありました。
出演者さんはバーチャル空間は初めてのようでかなり戸惑っておられましたが、その中でも和気あいあいと撮影時のエピソードなどを話されていました。
最後は三輪さんが語る会。
これ1時間位ありましたね。上映時間より長いw。
三輪さんが上映作品やこれから撮る映画、役者さんを取り巻く状況などについて雑談形式で色々と語られました。
実は、これこそがこのバーチャル上映会の大きな魅力だと思いました。
ということで、合計で2時間位の長時間にわたる上映会+お話会でした。
とはいってもバーチャルなので、途中で音だけ流しておいて別のことができたりします。
とくにお話パートはラジオ感覚で聞くことができるので、参加している方はそれほどの負担はない感じでした。
感想を140字以内で書くと、上映会直後のこのツイートになります。
この感想をもう少し詳しく、箇条書きで。
・バーチャル映画館は実物の映画館でもなければYouTubeでもない新鮮な体験で、何かの代わりになるものではないのでは?
・監督や出演者さんと生で話せることもバーチャル映画館の良い点。
これがライブチャットと違うのは一つはお互いにアバターなことで、アバターで出演者さんに近寄ったりすることもできて比較的フラットな立場で会話ができる感じ。
もうひとつは、映画を見たあとなのでそれを話題にした話を聞くことができるので、話が広がりやすい。
・他の参加者さん(聴衆)ともゆるい交流ができる。
他の参加者と同じ場にいて反応ができることも楽しい。
・映画館へ行くより気軽だし監督等の話を聞けるしと、ファンの側にとってはメリットが多い。
・制作側にとってもファンと交流ができて反応がつかめるし、良い宣伝になるし、もちろん有料の上映にしたり投げ銭をもらったりすればマネタイズもできる。
・バーチャル映画館普及への大きな懸念は、VR自体がまだまだ普及していないこと。VR機器を持っている人はまだ少ない。
今回のプラットフォームであるclusterでは僕の持っているVR機器(Gear VR(Oculus Go)は非対応なので、スマホで参加せざるを得なかった。
このようにclusterではPCやスマホでも参加できるようにしているので敷居は低いが、それなら以前からあるメタバース(セカンドライフのような仮想世界)と同様なのでは? 今の時点では「VR」映画館ではなくて「バーチャル」映画館。
・VRについては、新型コロナウイルス流行で直接人と人が会うことが敬遠される状況なので、それが普及の後押しになると思われる。
しかしまだVRでの会議やVR飲み会が普及してきている状態でもないので、映画上映会の普及には時間がかかりそう。
三輪さんいわく、VRはエロから普及するだろうし三輪さん自身もエロから入ったとのことなのでw、エロを契機にVRが普及するといいかも?
・今までもVR上の上映会はあるけれど、今回は映画会社や芸能プロダクションが行うのではなく、プロの役者さんである三輪さん個人がされている。
大企業が資金力でドカンとやるのではなくて、役者さんや監督さんが自ら草の根で新しいことをやってゆこうとトライされる意味は大きいと思う。
・三輪さんは映画撮影自体もiPhoneを使って安価に行いたいとのことで、そうなればお金を持っていて映画館も押さえている映画会社の範囲外で映画を作って上映することができる。
それは映画を作る方のメリットだけではなく、見る方も商業主義一辺倒でない多彩な映画を見ることができるようになれば、とても面白い。
・バーチャル映画館からの広がりを考えると、主題は何も映画でないといけないことはないのでは。
イベント主催者がなにか話したいことがあって、写真や文字のスライドを次々と見せつつ話をする、いわゆるpitch(軽いプレゼン)全般に向いていると思う。
今回も上映会なんだけど、後半は三輪さんの話を聞く会になっていた。こんなふうに発表した話題を軸に主催者と参加者といろいろ話せると面白いだろう。
主催者や出演者と話せるというハードルの低いイベントがバーチャル・VRと相性がいいように思う。
・これば広がってイベントがたくさんできて気軽に主催・参加できるなら、それは一つのブームになりそうでもある。
このようにバーチャル映画館について僕が考えるだけでもいろんな発展が想像できますので、やはりバーチャル・VRは未来があるなぁと再認識しました。
といっても大きく発展するまでまだまだ先は長そう。
三輪さんの試みが発展することを陰ながら祈っております。
では、実際にバーチャル映画館を体験してみてください!
三輪さんいわく、週に一回程度バーチャル映画上映会を開催するとのことですので、機会があれば参加すると面白いかもしれません。
まずは、本記事公開日の2020年7月22日、21時から三輪さんが第4回の映画上映会をされるとのことですので、ここに告知リンクを。
参加の仕方はVRプラットフォームのclusterアプリをダウンロードして、簡単な登録。
時間になったら上のリンクページ内の「会場に入る」ボタンをクリックして入場するだけです。参加は無料。
clusterはVRプラットフォームですが、スマホやPCでも参加可能とハードルが低いです。
詳しくは三輪さんの記事で!
よろしければ他の記事もご覧くださいね。
CosmosのALIS記事
Twitter: @cosmoscx