京都はもう春爛漫。
今春は新型コロナ禍も一段落で特別公開などのイベントもかなり復活し、見どころがたくさんあります。
その中で、今回は哲学の道近くの椿と桜を見に行きます。
訪れたのは霊鑑寺(れいかんじ)と大豊神社(おおとよじんじゃ)。
霊鑑寺は3年前に訪れて、とても素晴らしかったので再訪です。
今年も素晴らしい花々が迎えてくれました。
霊鑑寺と大豊神社は京都盆地の東の端、東山山麓にあります。
このあたりに鉄道は通っていないのでやや不便ですが、近くの白川通などにはバスが頻繁に走っています。
京都駅や四条河原町などの繁華街から京都市バスで錦林車庫前、真如堂前、あるいは上宮ノ前町バス停下車、徒歩5~8分です。
霊鑑寺と大豊神社は近くにあり、徒歩で5分ちょっとです。
バス停から霊鑑寺に向かうと、途中に有名な哲学の道があります。
疎水沿いに早くも桜が満開ですね!
哲学の道から少し歩くと今回訪ねる霊鑑寺(れいかんじ)。
霊鑑寺は通常非公開です。
これを京言葉では「普段は開けはらへん」と言うので覚えておいてください?
でも、霊鑑寺は椿で有名なのでこの季節には特別公開されるのです。
あと、秋の紅葉の時期も特別公開されます。
階段を上がって山門をくぐるとさっそく椿が咲いて、そして散っています。
それにしても、雲ひとつない快晴です。
早くも紫外線が強くて、女性は日傘をさしています。そして僕は帽子を被っています。
ちなみに僕のアイコンイラストは帽子を被っていますが、リアルでも外出時は基本帽子を被っていますね。
大玄関の下に椿が並べられています。
近づいて見てみましょう。
様々な椿がとても優雅です。
霊鑑寺は臨済宗南禅寺派に属する尼門跡寺院。
尼門跡ということは、天皇家とゆかりのある尼寺です。
ここは尼門跡らしく、この椿など女性らしい優雅さと上品さがお寺のいたるところから感じられます。
春にピッタリの美しさや優雅さは、男性の自分でもくり返し訪れるくらい素敵なのです。
一面に敷き詰められた椿が鮮やかですね。
さらに進むと書院。
この書院は、京都御所にあった後西天皇の御休息所を移築したものとのこと。
書院は中に入ることもできます。
写真撮影は不可ですが中も優雅で、メインの上段の間は上品な雰囲気でお寺というより御所です。
書院の脇にも椿が咲き、中から見る庭園の光景も素敵です。
この書院から眺める庭園は、高低差を生かした立体感のあるお庭です。
庭園を横切り、本堂へと登ってゆきます。
写真では小さくてわかりにくいですが、椿の花がいっぱい咲いています。
苔庭に椿が咲き、そして散っています。
木漏れ日がさして、非常に美しい。
お寺の人が落ちた椿をハート型に並べています。
このハートは皆さん写真を撮る大人気スポットですが、良い構図を考えて立体感やボケ感、木漏れ日の濃淡まで雰囲気が伝わるように撮るのはなかなか難しい。
特にスマホでは難しく、一眼カメラが活躍する場面かと思います。
休憩のために座る床几(しょうぎ、椅子)にも優雅な椿の生花が。
ちょっとわかりにくいですが、右下の蹲にも椿が浮かべられています。
この苔庭に木漏れ日が差す光景は、たまらない美しさです。
庭園は回遊式なので、椿と苔の美しさに包まれながらぐるっと一周してきました。
高低差もあって、一周すると結構広いんですよ。
天気も良く、今年も優雅な春の世界を見せてくれました。
出口近くで、床几に座ってしばし休憩。
ここにも椿の生花があって、尼門跡らしい優雅さを最後まで感じることができました。
では、そろそろ霊鑑寺を後にしてもう一か所に行きましょう。
霊鑑寺を後にして、次は大豊神社に向かいます。
大豊神社(おおとよじんじゃ)は霊鑑寺から歩いて5分ちょっとの近所にあるので、気軽な散歩。
哲学の道からもすぐです。
大豊神社の鳥居の奥に桜が咲いているのが見えますね。
鳥居の手前の手水舎には椿が。
いい感じですね。手を清めて鳥居をくぐりましょう。
舞殿の奥に桜が満開。
その奥には本殿があり、さらに奥は東山になっています。
素晴らしい、しだれ桜です。満開ですね。
大豊神社の桜は他より少し早く咲く印象ですが、今年は特に早い。
椿もガッツリ咲いていて、桜と青空をバックに春爛漫な光景を作っています。
大豊神社本殿。
本殿は、もともとは東山三十六峰の「椿ヶ峰」とした山霊崇拝の社とのこと。
本殿から振り返ってみると、見事なしだれ桜が青空に映えています。
本殿の脇にある末社・大国社。
大国主命にちなんで狛犬ならぬ狛ねずみ。
ねずみさん、椿を頭につけてもらって可愛い!
狛ねずみは大豊神社の名物のひとつで、特にねずみ年には大人気。
ちなみに今年はうさぎ年なので、京都では岡崎神社が大人気です。
こちらは大国社の横にある、これも末社の稲荷社。
お稲荷さんなので、もちろん狛きつね。こちらも椿でおめかし。
まだ梅も残っていて、梅と桜の共演です。
今年は梅と桜の咲く間が短かったので、このような面白い光景が見られました。
そして椿と桜も共演。
いろんな春の花が一斉に咲いて春爛漫です。
ここだけでなく、京都では今年は短い期間に次々と咲きました。ちょっと異常な感じがするくらいです。
たくさん花を見て満足なので、そろそろ帰りましょう。
哲学の道もすっかり春景色。今回も良いお散歩になりましたという感想です。
でも、これはよく考えると散歩レベルではなく、海外からでも訪れたいあまり知られていない京都の春の第一級の光景なんですよね。
京都通っぽい?海外の方がぼつぼつ来られていましたから。
霊鑑寺や大豊神社はこれからも観光客が大挙して訪れない穴場的な春の京都名所でいてほしいです。
えっ、それならブログ記事で公開するなって? まあALISなら大丈夫でしょう。
Camera: OLYMPUS OM-D E-M5 Mark Ⅱ
Lenses: LEICA 12-60mm F2.8-4 & LUMIX 12-35mm F2.8 with C-PL filter, LUMIX 42.5mm F1.7
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