最近流行りの花手水(はなちょうず)。
お寺や神社の手水舎に花を浮かべる、風流で美しい工夫。
このブームの火付け役ともいえる、京都西山にある柳谷観音 楊谷寺(やなぎたにかんのん ようこくじ) が夏の花手水をされているというので訪ねてみました。
さらに今回は花玉手水とのこと。 それって、どんなものなんでしょう?楽しみです。
柳谷観音はご覧のように京都盆地の西南、西山の山中にあります。
交通はとても不便で、公共の交通手段はありません。麓から歩いて1時間のハイキングとなります。
縁日など特別な行事の際には、お寺のシャトルバスがJR京都線長岡京駅や阪急京都線西山天王山駅から出ます。詳しくは楊谷寺公式サイトを見てください。
ということで、僕を含めてほとんどの人はマイカーで訪ねます。
柳谷観音 楊谷寺へ到着!
かなり雨が降っています。
こんなお天気なので、参拝者はほとんどいません。いつもは大人気のお寺なのですが。
階段を上がると本堂です。
この本堂の横に花玉手水があります。 さっそく手を清めましょう。
おおお、鮮やかで涼し気な手水!
ひしゃくでちゃんと手を清めることもできます。
それにしても誰もいない…。
ここはインスタ映えスポットとして有名なのでいつもは写真を撮る人がいっぱいいるのですが、この日は独り占めでした。
確かに、手水が花玉でいっぱい!
明るい緑色はセンナリホオズキでしょうか。
そして、おナスとキュウリも。
このナスとキュウリには棒が刺してあり、横から見ると馬のように見えます。
これは精霊馬(しょうりょううま)と言って、お盆にご先祖様を迎えるためにお供えするものです。
この花玉手水は、JR東海 「そうだ京都、行こう。花と水の京都」キャンペーンの一環として開催されています。
7ヶ所の社寺で、キャンペーンと関連する花手水・花玉手水が見られます。
本堂を抜けて、庭園の浄土苑に来ました。
雨が降っていて、しっとりとした緑です。
そしてここにも花手水がありますね。
真っ赤な毛氈(カーペット)と、お庭の緑が鮮やかです。
いつもはたくさんの参拝者がいるのですがこの日は誰もおらず、書院奥からの写真が撮れています。
庭園の花手水は、ひょうたんですね!
苔が雨に濡れて、しっとりとした元気な緑です。
そして、ここにもおナスとキュウリの精霊馬がいました。
浄土苑は山の斜面を利用した立体的な造りで、この時期は鮮やかな緑一色です。
紅葉の時期は色とりどりになります。
さらに庭園の端には、もう1か所の花手水。
こちらは恋手水と名付けられています。 ハートが可愛い、インスタ映えしますよねー。
さて、雨が強く降っているので、あまり屋外には出られません。
そろそろ帰りましょう。
でも、あと一つだけ。あれを飲んで帰らねばいけません。
これが柳谷観音名物の独鈷水(おこうずい)。湧き水です。
この独鈷水は、811 年弘法大師「空海」が眼病に悩む人々のために霊水にされた霊験あらたかなる湧き水とのことで、これをいただいて帰宅します。
帰りの参道。
柳谷観音楊谷寺が山の斜面に建っていることがよく分かります。
やっぱり天気は雨が降り続きうっとうしい感じですが、花玉手水の清々しさを感じつつ、雨の中気をつけて山道を下りました。
Camera: LUMIX G8
Lenses: LEICA 12-60mm F2.8-4, LUMIX 25mm F1.7
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