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時空がねじれるトンネルと噂の京都「ねじりまんぽ」では別の時空へ飛ばされるのか?

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  • こすもす
  • 2022/08/11 15:04

京都にねじれたトンネルがあります。
トンネル自体がねじれているので、そのトンネル内では時空もねじれてしまい、トンネルを出ると別の時空に飛ばされてしまっていることがあるらしい。

そのトンネルの名前は「ねじりまんぽ」。名前からしてねじれているのです。

でも、トンネルがねじれるってどういうこと?
そして、ほんとうに時空までねじれているの?

今回、本当にトンネル内の時空のねじれによって別の時空に飛ばされるのかどうか、実地調査をしてみました。

なんと、驚くべき結果が!?

 

ねじりまんぽへ

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© OpenStreetMap contributors

ねじりまんぽは、京都東山にあります。
ここへ行く交通手段は主にテレポーテーションらしいですが、電車でも行くことができます。

今回は、まずは電車で行きましょう。

 

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最寄り駅は京都市営地下鉄東西線の蹴上(けあげ)駅

蹴上って、蹴り上げるなんて物騒な名前がついています。
この名前にはもちろん由来がありますが、それを書くだけでオカルト記事一本分になってしまって話が進まないので省略です。

 

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駅の隣には「つめたーい氷」の吊り下げ旗が。
いやー、夏まっさかりですね!

この氷の旗ですら風でくるくる回ってねじれていました。
先が思いやられる…。

 

ねじりまんぽ

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蹴上駅から歩いてすぐで、ねじりまんぽへ到着!
レンガ造りの古風なトンネルですね。夏の強い日差しがまぶしいです。

外から一見したところ、ねじれているような感じはありません。トンネルは少し出口が見えてますし。
こんな短いトンネルで、時空がねじれていて他の時空へ飛ばされるなんてありえませんよね?

実際、このトンネルは南禅寺へ行く観光客が多く通りますが、他の時空へと飛ばさされたなんて話はたまにしか聞きません。
僕もよく通りますが、めったに飛ばされないですよ。

なので時空のねじれなどないことは明らかですが、今回は「2022真夏の怪談フェス」ということで、ALIS怪談?部の福部長からそれでも調査をするようにと命じられているので取材をしています。
なにせ福部長の命令は絶対で、従わないと呪われてしまうのです。

 

しかし調査をはじめてみると…。

 

ねじりまんぽに入ってみよう

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ねじりまんぽの横に説明が立て札でされています。
「まんぽ」とはトンネルのことらしく、ねじれたトンネルの意味なのですね。

このねじりまんぽの上にはインクラインという鉄道が通っていました。
ねじりまんぽは鉄道を斜めに横切るトンネルなので、強度を確保するために内壁のレンガをねじらせてらせん状に積んでいるとのことです。

では実際どんなふうにねじれているのか、トンネルの中に入ってみましょう!

 

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おおー、たしかにねじれている!
なんか平衡感覚が無くなって、宙に浮いた感じになってきます。

これはヤバイ、ねじれて別の時空に飛ばされてしまうかも知れない…。

 

別の時空に飛ばされる?

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トンネルはどんどんねじれてきて、身体までねじれているようだ。

短いトンネルのはずなのに、なかなか出口にたどり着けない。
でも、やっと出口が近づいてきたよ。

さあ、トンネルを出るよー
どんっっ!

 

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ふう、無事にトンネルを出ることができたー。
この先に南禅寺があるはず…。

あれっ、住宅地になっている?

 

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ねじりまんぽを振り返ると、さっきのねじりまんぽとなんだか違う
横に土管のような物が通っているし。

えっ、ここはどこ??
スマホで調べてみると…。

 

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© OpenStreetMap contributors

ここは京都盆地の南西、円明寺(えんみょうじ)らしい。
やっぱり飛ばされたんだ。

なんで?

じつは、ねじりまんぽは南禅寺近くだけではなく、関西を中心に30ヶ所近くあるそうです。
いずれのトンネルもねじれており時空もねじれているため、これらのねじりまんぽ同士がトンネル内部で時空を超えてつながっているのです。

なので、どのねじりまんぽの出口から出るかはその時の状況によって違うらしいです。

やっぱりねじりまんぽでは、別の時空を飛ばされるのね。

 

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この円明寺ねじりまんぽは、JR京都線(東海道本線)の下をくぐっています。
見るからに小さいトンネルで腰をかがめないと通ることができない小ささです。

しかたがないので、元のねじりまんぽの出口から出られるよう、この円明寺ねじりまんぽに入りましょう。

 

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おお、がっつりとねじれている!
これでは時空もねじれるわ。しょうがないよね。
 

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この円明寺ねじりまんぽは、床すらもねじれています
これは他にはない特徴とのこと。

 

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出口が見えました!
これは、初めの南禅寺近くのねじりまんぽの出口ではないですか?

やったー、助かった。元に戻ったよ!?

 

元のねじりまんぽに戻った?

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出口には、たしかにねじりまんぽと書かれており、南禅寺・水路閣の標識がありました。

 

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© OpenStreetMap contributors

ということで、無事に元に戻ってきました。
あんまり時空を飛ばされなくて、良かったよかった。

では、せっかくなので南禅寺と水路閣を観光しましょう。

 

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でっかい南禅寺の三門
きれいですねー。

あれっ? なんだか葉っぱの色が赤いような?

 

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南禅寺水路閣。

おー、紅葉がきれいですね!
って、紅葉??

これ、時間が真夏から秋に飛ばされとるやないかい!

今回は空間は正しくても、別の時間に飛ばされたのか。
ねじりまんぽ、油断大敵おそるべし。

 

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気づけば、道行く人たちは着物姿。
道路標識は消え、写真も白黒になってしまった。
一体、いつの時代に飛ばされたんや…。

もう、お家に帰れないかもしれないようー。
しょうがないので、元の時間に戻れることを願ってもう一度ねじりまんぽに飛び込んでみます。

すぐそこに出口が見えているのに、なんでたどり着けないんだろう?
ねじりまんぽ、おそるべし。

 

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うわー、白黒でもやっぱりねじれるー。

この先の出口が、元の時空でありますようにー。

出た! って、

 

ここ、どこやねん?

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出口の先には「山本まんぼ」。

いや、いくら「まんぽ」つながりって言っても、ねじりまんぽと山本まんぼでは無理がありすぎやろ。
しかも「まんぽ(半濁音)」じゃなくて「まんぼ(濁音)」だし。

 

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© OpenStreetMap contributors

この山本まんぼは京都駅近くにあるようです。
飛ばされた距離としては比較的近いね。って、喜んでいる場合じゃない。

しかし、山本まんぼって何?
何のお店なの?

 

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店先の提灯には「元祖 まんぼ焼き」とあります。

うーん、まんぼ焼きってなんだろう?
気になりますよね。

じゃあ、いっちょ入ってみますか!

 

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来ました、これがまんぼ焼き
おいしそうー。

 

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お好み焼きに焼きそばが入ったモダン焼き風ですが、生地が薄いことが特徴でしょうか。

まんぼ焼きはここ山本まんぼさんが元祖な、京都のご当地お好み焼きです。
まんぼ焼きの名前の由来はよくわからないよう。

 

おいしかった、ごちそうさま!

そういえば、時空を飛ばされているんだった。
お腹いっぱいで満足している場合ではない!

 

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と、山本まんぼさんの暖簾くぐって外に出ます。

 

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うわっ、暖簾をくぐるとまたねじりまんぽが…。

あぁ、今度はどの時空に飛ばされるんや、もういい加減おうちに帰りたいよー。

 

今度こそ元に戻れ

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出口を出た。

おっ、ここは元のねじりまんぽの出口じゃないか。
やったー、元の世界に帰ってきたんだー!

 

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© OpenStreetMap contributors

いやぁ、いろいろと飛ばされましたよ。

ねじりまんぽ、やっぱり時空がねじれていて、別の時空に飛ばされるのですね。
みなさん気をつけましょうね(どうやって?)

そうそう、前回は場所は同じでも時間が秋に飛ばされていたので、今回はちゃんと夏かどうか、紅葉がないかどうか南禅寺に確かめに行きましょう。

 

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南禅寺三門。
夏の強い日差しと緑が鮮やか。

 

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南禅寺水路閣。
ここも青もみじがきれい。紅葉はありません。
やっぱり元の夏に戻ってきたんだ!

これで無事にお家に帰ることができるようです。
めでたしめでたし…。

 

ん?
なんだか、見えない誰かが僕の背中を押して水路閣の向こうへと歩かせようとしているよ?

もうおうちに帰りたいんだけど、身体が言うことを聞かず、足がどんどん山の方へ進んでゆくよー。

 

誰かに押されてどこかに進んでゆく

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お墓の横の誰もいない薄暗い坂道を、見えない誰かに背中を押されて勝手に登ってゆくー。

 

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うわー、山道に入った。

こ、この先は南禅寺奥之院じゃないか。
あそこは霊気がいっぱいの場所なんだよー。

しかも、もう夕方。誰もいない…。

南禅寺奥之院については、以前行ったときの記事を見てね。

 

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南禅寺奥之院・駒ヶ滝まで来ちゃった。

ここは修行をする人が滝に打たれる場所です。
霊気が充満しています。

滝の横には、水場にはおなじみの不動明王が立っています。

見えない誰かに背中を押されて、この滝の横をさらに登ってゆくと…。

 

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山の垂直面にぽっかり開いた洞窟が見えました。
見えない力がどんどん背中を押して、洞窟へと誘います。

 

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© OpenStreetMap contributors

洞窟は南禅寺の奥、奥之院の一番奥にあります。

 

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えっ、この洞窟に入るの?
見るからにヤバそうな雰囲気
今度こそ、どこの時空に飛ばされるかわからないよ?

 

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洞窟に入ると内部は明かりがなく暗いのですが、大日如来像などが安置されていました。

大日如来の化身は先の滝に立っていた不動明王。その不動明王の化身は竜王(龍神)です。
また、滝という字はさんずいに竜と書き、水の流れが竜のように見えることよりこの漢字になったという説もあります。水つながりですね。

そして、このさらに奥には…。

 

????

洞窟の奥には、なにやら人がいるようだけど、暗くてよく見えないな。

もうちょっと奥深く進んでみないとわかりません
でも暗くて危ないから進めないなー。

おっと、危ないから背中を押すなよ
自分のペースで行くからな。

押すなよ、押すなよ、

絶対に押すなよ!

うーん、よく見えないなぁー。

どんっっ!

 

あっ…
うわーーーーっ!!

 

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© OpenStreetMap contributors

その後、彼がどこに行ったのか、洞窟の先はどこに続いていたのか、それを知る者はいない。

しかし、彼が書き残した下の記事がなにかの手がかりになるかもしれない…。

 

(完)

 

こすもすの怪談フェス参加 過去記事

 

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Camera: OLYMPUS EM-5 Mark II
Lens:  LEICA 12-60mm F2.8-4, OLYMPUS 9mm F8 Fisheye
etc.

 

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よろしければ他の記事もご覧くださいませ。   

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