寒い寒い冬。
この記事を公開した1月20日は、暦の上では大寒です。
そんな中、京都で早くも梅が咲いているという記事を前回書きました。
じゃあ、桜は?
♪梅は咲いたか桜はまだかいな♪と江戸端唄にもありますが、さすがにこの厳冬期に桜は咲いていないでしよう?
と思いきや、なんとこれが咲いているんですね。
その桜の咲いているという、京都・妙蓮寺へほっこり散歩をしてみました。
妙蓮寺は京都西陣にある法華宗の大本山です。
最寄り駅は地下鉄今出川ですが、堀川通から西に入った場所にあるので少し歩かないといけません。
京都御所より拝領したという格式の高い山門をくぐって、中に入りましょう。
おお、本堂の横に桜が咲いている!
満開ではなく三分咲きくらいだけれど、結構花をつけています。
これ1月の中旬、冬の真っ只中だよ!
空の青さもあいまって、3月末か4月始めくらいの光景ですよね。
もっと近寄って撮ってみましょう。
この桜は御会式桜(おえしきざくら)と名付けられています。
秋から春までずっと咲き続ける桜なんです。
御会式桜
10月13日の日蓮大聖人御入滅の日、前後から咲き始め、年をまたいで、4月8日のお釈迦様の聖誕日ごろ満開となる珍しい桜です。
この桜の散った花びらを持ち帰ると「恋が成就」すると言われています。
決して、枝を手折るようなことはしないでください。
手折った恋は実りません。
(妙蓮寺オフィシャルサイトより)
このときは花びらは散っていなかったので、持ち帰ることができなかったです。
残念。
いや、恋をしているわけでもないので残念じゃないかw
もうすっかり春爛漫という色ですね。
カメラのファインダーを覗いていると、季節感が混乱してしまうくらい。
妙蓮寺は建物内に入らせていただいて、拝観ができます。
「十六羅漢石庭」、美しい枯山水庭園ですね。
桂離宮の造営に携わった妙蓮寺の僧侶 玉淵坊日首の作庭とのこと。
妙蓮寺は法華宗の寺院なのに、禅宗のお庭である枯山水なのは珍しいです。
お堂から枯山水庭園を眺めます。
冬の柔らかな日差しがいい味を出しています。
自分が訪れたときは他に誰も拝観者がおられず、事務員の方が20分くらいマンツーマンで案内してくださいました。めっちゃ親切。
このお寺の注目は長谷川等伯一派の筆といわれる金碧襖絵(重要文化財)なのですが、この日は見せていただくことができませんでした。そのかわりに、幸野豊一氏画「四季の襖絵」を拝見。
長谷川等伯の襖絵は特別公開を時々するのでぜひお越しください、と勧められました。
誰も参拝者がいないので、とても静かにお庭などを拝見できました。
冬の京都は静かになる寺社が多いので、穴場なんですよ。日中はそんなに寒くないですし。
この椿は、「妙蓮寺椿」という名前がついており、茶人の間にもてはやされ徳川家康も賛をよせたといいます。
妙蓮寺さん何気にすごい(失礼)。
京都にはすごいお寺や神社でも拝観者が少ない場所が結構あります。特に冬は。
京都通の方はそういう穴場な寺社を巡っておられますね。
さて、御朱印もいただきました。
なんと、御朱印も御会式桜です!
書き置きですけど。
御朱印は他にも何種類かあって、イラスト御朱印もあり楽しいです。
桜だけではなく寒咲文目(カンザキアヤメ)も咲いていました。寒咲ではないアヤメは初夏の花。
事務員さんは、妙蓮寺はいつも花が咲いていると言われていましたが、ほんとそうですね。
まるで季節が春から初夏へと進んでしまったかのように錯覚しながら、妙蓮寺を後にしました。
冬の京都もなかなか楽しいものです。
Camera: PENTAX K-3II with SIGMA 17-70mm F2.8-4 & SIGMA 70-300mm F4-5.6
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