この記事が結構わかりやすいです。簡潔に誤解を恐れずに言えば、
というのが現在の金融政策の目標です。
それではここから、なぜ「日銀の金融政策は破綻しているのか?」という点を解説していきます。
初めに驚いたのは、日経新聞のこの記事。世界的な供給制約による原材料価格の高騰により、インフレが進んでいるというのです。
そもそも2021年11月のCPI(消費者物価指数)は0.5%の上昇じゃねえか
というツッコミが聞こえてきそうですが、これにはカラクリが。
実は携帯電話通信料の引き下げで、CPIは1.5%押し下げられていたのです。
しかし日銀総裁の黒田氏は、金融緩和の出口を否定。現状の日銀政策が維持されるということになります。
しかしながら、金融緩和の継続は難しそうです。
というのも、とうとう三菱UFJ銀行にもマイナス金利が適用されました。
日銀がいくら金融機関に資金を提供しても、現状それを市中に流すほどの投資・融資先がないという状態。日銀自身も、国債の保有残高を減少させている状態です。
海外の中央銀行は次々と「金融緩和からの出口」を打ち出して、市場が混乱しています。もちろん総裁の発言で「利上げ議論なし」と言っているのですから、すぐに日銀が利上げに向かうとは考えにくいです。
しかしCPIのデータなどから、徐々に日銀の政策目標の達成に向かっているというのは事実。今後の日銀の動向については、注視していく必要があるでしょう。