オッス!オラ医者!
以前から質問箱に
「歯列矯正ってどうですか」
って質問来てたけど、オラ歯科医じゃねえからわっかんねえ!!
医者と歯科医の違いは他にもあるけど口の中のことは医者じゃないからよろしく!
(死亡診断書も歯科医は書けます。歯科医師法施行規則第19条の2第1項柱書は,「歯科医師は,その交付する死亡診断書に,次に掲げる事項を記載し,記名押印又は署名しなければならない」と規定しており,歯科医師が死亡診断書を作成することがあることは当然の前提とされています。)
医者しか書けないのは死体検案書というのもここでどさくさに主張しておきます。
話が逸れましたが、歯列矯正、どうですか、気になりますか?
ちなみに私は歯列矯正はしました。
最近は明るい印象もありますね!
自分はがっつりブラケット(画像のようなやつ)でやりました。カラーゴム使ってませんがやってる最中もこんなんならオシャレに見えそうです。こういうのではなく、内側のとかマウスピースのとか色々あります。
さっきーさんがめっちゃまとめてたので記事を見た方がわかりやすいんでリンクしておきます(クソ)
因みにうちは親父が歯科医だったのですが、歯科医の中にも派閥があり、親父は
でした。
私はかなり顎が小さかったため(後に扁桃腺切除の時に手術した先生に「先生顎小さすぎて術中の視野確保めっちゃ面倒やったからもうしたくないわ〜もう扁桃腺無いけど!!」と言う笑っていいのか悪いのかわからんことを言われるレベルで小さい模様です)所謂乱杭歯という状態になっておりましたので、治るならやりたかったです。
乱杭にも程度はありますが、私は所謂上記のような「八重歯」という状態だったので、父も余計に不要だと考えていたのかもしれません。(イラストはイメージであり私ではありません。可愛い女子に生まれたいだけの人生だった)しかし問題は大学時代に起こりました。
明らかにアイスなどを食べると歯が痛むようになったのです。
これは…知覚過敏!?と思いシュミテクトなど使用しましたが、最初は良かったものの段々痛みは増加。父は因みに「家でまで仕事したく無い」という人間だったので相談することはありませんでした。
仕方がないので自分の大学の歯科に受診です。何と歯科医の子、初の歯科受診です。
対応してくれた先生はうちの父が歯科医で、京都府歯科医師会の理事とかやってるとか知らん東京の歯科医です。(前に京都で受診しようとしたら父に「恥ずかしいから辞めろ」と言われました。そんなん言うなら診てくれや)
開口一番先生の口からは
ととんでもないことを言われました。後に私がピロリ菌に罹患した時に消化器内科の先生から「先生の年代でピロリがいるのはめっちゃレア」と言われるので私の体はワンチャン戦前からタイムスリップしてきた可能性があります。
一応私も磨いていたつもりではありましたが、乱杭歯の私の歯並びは物理的に犬歯(八重歯)が前に出ているため、犬歯の後ろがどう磨いても磨けていない状態だったようです。
「ここまでの齲歯(「うし」と読む。虫歯のカッコいい言い方です)は昨今あまり見ないんだけど…痛くなかったの…?」
「ちょっと痛いかなぁと思って来たんですけど相当ですか…」
私の犬歯の後ろの歯は1/3が虫歯菌のご飯になっていました。
ここまで来たら抜くしか無い、しかし抜いたら完全なるすきっ歯になります。
カッコ悪いことこの上ないですが痛いのも勘弁です。
ここで私は閃きました。
「先生!ダメになった歯を抜いた後、歯列矯正出来ませんか!?」
「え!?出来るしした方がいいけどやるの!?痛いよ!?」
私は医学部5年生の春休みから歯列矯正をすることになりました。
ここで費用の説明がありました。
学生は歯列矯正が3割引らしいです。めっちゃええやんけ!!
しかし検査の結果犬歯の後ろの第4歯上下左右の合計4本、智歯(親知らず)4本の合計8本は確定で抜歯しないと自分の顎に歯が収まらないと言う検査の見立てになりました。父が聞いたらブチギレそうな治療計画ですね。
しかも私の智歯は捻くれまくっていたので歯茎の中に引きこもり、横向きになって、今生えている奥歯をガスガスと押しまくって更に歯並びを悪くしているようです。
まぁでもいいや、何でもいいからちゃっちゃと抜いてくれ!と思っていたら
「じゃあ抜歯の予定を立てましょう」
とか言われました。え、今!今抜いてくれよ!!
歯科は何でチマチマしか治療してくれないんだよ!?
「いや、あの抜歯したらしばらくご飯も食べにくいし…君の場合智歯は絶対歯肉切開して中で智歯を砕いてから取り除くことになるから口腔外科に回さないとダメだし…」(下記図解説明。因みに3本)
「因みに大学の口腔外科より腕のいい先生に紹介したいんだけど外で治療するのは大丈夫?」
「え?別に大丈夫ですけど遠いですか?」
「いや、僕もバイトに行ってる所だから近いよ!!凄くいい先生なんだよ!!」
この流れは何だかおかしく感じました。
だってそんなヤベー手術をするのに(麻酔もガンガンかける)、設備の整った大学病院の口腔外科ではなく、私の下宿から遠いクリニックを紹介しようとしたのか?
利益誘導?先生になんか得になることが起こる?
私が訝しい顔をしていたのかもしれません。先生はこう言いました。
「そこに行ってくれたら…
そこの口腔外科の先生も誘って…
僕のオススメのご飯屋で奢ってあげるよ!!!」
しかしタダ飯に勝るものは学生にはありません
私はその後、指定されたクリニックに向かったのです。
続編↑