こんにちは、えびちゃんです。
アルトは死んでるけどみんな息してる?
今回は仮想通貨界のブラック(病院勤務)・ジャックことBJ先生の企画に参加するべく久しぶりに筆を執った次第です。
だって企画の主旨がこんな医者は嫌だ!...ですよ。
これは、職業柄かなりの数の医者と出会ってきた私にふさわしい企画では?
... .....あ
.....ああ..炎天下にカルテ整理で呼ばれたな.. .犬の散歩.でも呼ばれた。
... ..手持ちのパネライと先生のオシアナスを交換するように要求もされたっけ..理不尽な理由で毎日六時間も病院の廊下に立たされたなぁ...
あれ?もしかしてこの世には嫌な医者しかいなくない?
さてさて…嫌な記憶が完全に甦るまえにさっそく本題へいきましょう!
それでは~Check it out‼
数年前まで僕は地方の開業医を訪問している製薬会社の営業でした。
その頃、糖尿病治療では十数年ぶりに新たな作用機序の治療薬が販売され、日々営業活動に追われてました。
当然、会社もこの製品に力をいれており患者の多い施設の先生を講演会によんだり、連日の接待で患者への処方を誘引しておりました。
その講演会に先生方を呼ぶのが僕の主な仕事です。
競合ひしめく市場ではありますが、そこは僕の巧みな話術で患者を多く抱えている医院の先生の招聘に成功したわけです。
今回はそんな講演会のお話です。
先生から講演会参加の了承をいただいたので、まずはチケットの手配です。
会場の東京まで新幹線のチケットとタクシーチケットを提供するわけです。さっそくみどりの窓口で切符を購入し、先生に手渡すのですが怪訝な顔をされました。
ぼそっと「現金がいいな...」と呟かれます。
聞けば東京へは高速バスで移動するので、キャンセルして現金に変えろ...そう言うのです。
うわぁ…初っ端からセコいなぁ…と思いながら指示には絶対服従なのが営業の悲しい性ですね。
ともあれ、無事に交通の手配は済んだので、あとは講演会の当日に東京の会場で先生の参加を待つだけです。
講演会では受付に芳名帳があります。
この芳名録で参加者の有無を確認するのですが、僕の呼んだ先生だけがいつまで経っても来ないんです。
しかし芳名帳を確認すると先生の名前が記載されています。
会場内か?と会場を探すも見つかりません。
僕が困っていると、派手な風体の女性が話しかけてきたのです。
何故か僕の呼んだ先生の名札をつけて…
彼女は口を開くと「先生は前日にお酒を飲み過ぎたのでホテルで寝ています。先生のの代理で来ました。」
それ以上は何も答えて貰えず、気がつけば講演会は終わり、彼女も居なくなっていました。
翌日、僕はその先生に呼ばれ「講演会にきた女性の件は内緒にして欲しい。妻には君から上手く説明して欲しい。」と仰られるのです。
すぐに事情を察しましたが、僕の口から出た言葉は「畏まりました、この度は会の参加ありがとうございました。」でした。
悲しいかな営業です。
売上の為なら企業倫理も吹っ飛びます!
その見返りに当社の薬を採用。
積極的に患者へ処方してもらえました。
薬の効果...?なにそれ、おいしいの?
このように処方される薬が採用されるケースは往々してあります。
患者のはこの背景を知ることはありません。
医者=聖人君子みたいなイメージを大半の人がお持ちでしょうが、実際はゴルフや接待に積極的なメーカーの薬を採用したり、薬価差益が稼げるクスリならなんでもいい...そんな考えの医者もまだまだいます。
令和になった現代の医者の数は26万人。全国にあるコンビニの数と同じ数の医者が日本にはいるのです。
これからは患者が医者を選ぶ...そんな世の中になる事を願いながら〆の挨拶とさせていただきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。