月面気分〜トイレは漕いで流しなさい〜

皆さんこんにちは。

ハピネスしていますか。

前回の投稿結構見てもらえたことが案外（めちゃくちゃ）嬉しかったです。

早速ですが第二回目を書いていきたいと思います。がんばっていきまっしょう。

今回は・・・

伊豆諸島の１つ神津島にある天上山に行ったお話です。

山名『天上山』

天上山は東京都の伊豆諸島のうちの１つ、神津島にある山です。

私が神津島に行ったのは２０１７年の２月。

交通手段は船か飛行機があり、船で行く場合

東京都竹芝から所要時間１２時間。

もう海外行けちゃうレベルですね〜

（もっと早く行く方法もありますが高い！）

しかも、2月は南岸低気圧の影響で太平洋は荒れるんですよね

なので、運が悪ければ出航せずということもあります。

そんなアクセス難易度高めの神津島ですが

私が向かった日の出航状況は・・・△

△とは・・・

「着港できるかわからないけど、とりあえず行ってみてだめだったら折り返すね」

ってことです。

片道１時間程度のことだったらまだ許しますよ？

片道１２時間ですよ？行ってみて

「あ〜これだめだわ〜、引き返すわ〜」ってなったら

船の中に２４時間ですよ！？！？

着港できるのか不安で不安で１２時間の内１０時間は眠れませんでした笑

でもその間に、綿密に登山時間と温泉の時間を計算し完璧なプランを完成させることに成功しました。

そして無事着港〜！

予約しておいた旅館の女将さんが、軽トラで迎えに来てくれました。

そして、衝撃の事実を車内で告げられることになります。

・・・・

私が神津島を訪れた２月２１日は【二十五日様】と呼ばれている日で

簡単に言うと、「不吉な日で特に夜は外を出歩くと祟りにあうよ」

という日なんです。

全く知らなかった・・・

その日の島民は

・働いちゃだめ
・海に近寄らない
・日が沈んで外出しない
・早く寝る
・家の光を外に漏らさない

観光ハードモード

それに伴い、温泉施設の営業時間の短縮。

さらに宿の就寝時間が早くなるため夕食も早めに。

船で立てた完璧なプランは神津島到着１０分後にはすべて台無しに。

そして宿について荷物を置き、登山の支度をして出発。

外は島独特の町並み、そしてきれいな海！！

でも今日は２５日様・・・海に近づくわけには・・・

そんなん知るか！やれるもんならやってみろ！祟ってみろ！

海行っちゃいますよね。

いや〜でもめちゃくちゃキレイでした。

もうちょっと海に居たいのですが、

下山後温泉にどうしても入りたいので急いで登山口に向かいます。

海から振り返るとそびえ立つ山が今回登る『天上山』です。

神々しいですね。

っていうかめちゃくちゃ快晴ですね。風もないし。

「何が着港できるかわからない」だよ。

途中調べておいたパン屋でパンを買いました（今思えば働いてくれてありがとう）

そうすると後ろから何やら気配が・・・

島　猫　し　ま　ね　こ　猫　ね　こ　

私猫大好きなんですよ。

こいつがずっとついてくるんですね。かぎしっぽが可愛い。

時間ないのに。撫でるとスリスリよってくるんですよ。

もっと遊びたい気持ちを押し殺して歩いているとついに登山口。

いざ入山！

山がある地域によって生えている植物や土質が全然違うのもいいんですよね。

さっきまで居た町があんなに小さく。そしてきれいな海。

これがあるから島登山は好きなんですよね〜。

（といっても伊豆大島の三原山とここしか行ったことないけど）

どんどん高度を上げますよ。

こんな感じで○合目っていう表示があるのも良心的ですね。

更に上るとゴツゴツした山容に移り変わってきます。

この感じが北アルプスっぽくってカッコいいんですよね。

逆にこちらは八ヶ岳のような感じ・・・

こっちは南アルプスみたい・・・

大興奮です。

でもこの山のすごいところはこれからなんです。

いや〜でもこの高度感がすごいですね。

標高５７２mの山とは思えません。（高尾山より標高低いです）

そしてついにこの山の一番の見どころです！

この圧倒的月面感！！

正式には砂漠になるんですが、本当に月にいるみたいでした。

これが見たくてこの山に船で１２時間かけて来たんですよ。

感動でこれが私のアナザースカイと言わんばかりの写真、撮ってしまいますよね。

ここは今の所私が訪れた美しい日本ランキング１位です。本当に素晴らしい！

もう無言で写真連投しますね。

写真見てると明日にでも行きたくなってしまいます。

そして途中あいつが襲ってきました。

登山の天敵・・・便意ですね。

でも安心です、下調べしまくる私は山の中腹にトイレが有ることぐらい知っています。

そしてタイミングよくトイレに到着。中に入ると便座の横にはこんなものが。

チャリです。チャリ。

しかもそのベル絶対いらんやろって。

虚しくチリンチリン鳴らした人は私だけではないはず・・・。

バイオトイレなので水ではなくて微生物に分解させるために、

微生物と混ぜるわけなんですが・・・

う●こした後みんなチャリ漕いでトイレ流すんです。

私ももちろん必死に漕ぎました。月面の後のチャリ。

ETを感じながら、スッキリした後の運動を終えて再び登山開始です。

実はまだ山頂についてないんです。

ここではじめての登山客と会いました。

地元の方かな？家に居なくて大丈夫なのかな？そしてもうすぐ山頂です。

山頂付近も風が少なく、本当に気持ちの良い登山です。

見事登頂〜！！

休んでは居られません！温泉までダッシュです。

こんなはずじゃなかった感は否めませんが、郷に入っては郷に従え。

急いで下山して温泉を目指しました。

急いでいて写真はもう一枚も撮っていません。

温泉の露天風呂は何と混浴。（水着着用）

ドキドキしながら露天入ってましたが結局貸し切りでした。

温泉から出て宿までの道のり、夕日と海が非常に綺麗でした。

神津島本当にいいところです。

そしてご飯も美味しかった！

まず料理の多さ！これだけ出て１泊１万しなかった気がします。

しかもうまい！

私塩辛好きなので「この塩辛がすごい美味しいです！！」とお伝えしたところ。

女将「それだけ既成品です・・・」

ああああああああああああああ

気まずい気まずい気まずい・・・

ほ、他のももちろん美味しいですみたいにキョドってました。

お箸にも旅館のお名前書いてありますが、『徳左』さんおすすめです！

こんなに充実した１日は滅多にない・・・ってくらいの１日。

でも忘れてはいけません。２５日様です。

この日は２０時には部屋の電気を消し、就寝しました。

（こんなに早く寝たの何年ぶりだろう・・・）

夏は人でごった返す神津島、海水浴目当てでなければこの時期は空いていておすすめです。ただ、ちゃんと行ければの話ですが。

天上山も天気にさえ恵まれれば本当に素晴らしい山です。

お財布に余裕のある方はジェット船や飛行機でも行けちゃうのでおすすめですよ。

ただ、２５日様にだけは気をつけてくださいね〜！！

なんだかんだで第二山はめちゃくちゃ長文になってしまいました。

次はめちゃくちゃ短いやつ書きたいと思います！

読んでいただきありがとうございました。ハピネス。