皆さんこんにちわ。
梅雨明けてそろそろ登山できるかなと思ったら台風のオンパレード。
それでも暑い最近、私が山で経験した不思議な話をしたいと思います。
岩殿山は山梨県の大月市にある標高634mの山です。
634mはスカイツリーと同じ高さですね。
また、大月は都内在住の方なら大月駅という名前を聞いたことがあると思います。
そんな大月にある岩殿山は都内からアクセス良好なハイキングコース
として度々紹介されることも多い割と知名度の高い気軽に登れる山です。
この日は台風が去った翌日でした。
雨がやんだと言っても台風の翌日は山道も荒れているし山に入るのは危険です、基本的にはおすすめしません。
それでも山欲に負けた私は山にはいってしまいました。
岩殿山はもともと城を構えていた歴史のある山で文化的な歴史も深いです。
低山で何度も登ったことがあった山なので対して写真は撮っていませんが
山頂は開けており、登山口からは本当にハイキングコースという言葉がぴったりな整備された登山道となっています。
山頂から見る大月市、都留市の景色です。
本当はこの中心に富士山が来るのですがこの日は曇りで富士山を拝むことができませんでした。
ちなみにこの岩殿山は「秀麗富嶽十二景」という大月市が選定する富士山がきれいに見れる山の中にも選ばれていて、さすがその富士山は素晴らしくて、ここが人気のハイキングコースなんだなっていうのは見ていただければ納得できる山です。
ネットの画像をお借りするとこんな感じです。
構図がいいですよね。
さて、本番はこの先です。
このまま登ってきた道を折り返すだけではつまらないので周回コースを回ります。
流石に台風の次の日、誰ともすれ違わずにここまで来ました。
この先は少し人工的な階段や手すりは減り、トレイルコースへ・・・
実はこの日はトレランスタイルで入山しているから本当に写真が少ないのです。
写真が少ないのはご了承ください!笑
そして目指す先は・・・
山頂よりも楽しみにしていたのは「稚児落とし」という断崖絶壁のスポット
これだけ見ると標高が630m前後の山には見えませんよね。
この断崖絶壁、「稚児落とし」何だか不気味な名前ですよね。
なんでこんな名称がついたのか簡単に説明すると、戦国時代に岩殿城を居城にしていた小山田氏が、織田勢に追い詰められこの岩壁まで逃げてきたが、一緒に逃げた姫の子供が泣き出しバレてはいけないと護衛が、この崖にその子供を投げ落としてしまった、という悲しい歴史から「稚児落とし」という名前がついたと言われています。
そんな稚児落とし、トレイルコースを歩いていると急に開けて目の前に現れます。
そこで不思議な体験をしてしまいました・・・。
これが下から見た稚児落としです。
当時画像の赤丸で囲った場所、アイキャッチで私が座っている場所ですね。
・・・
ここに一人の少年が立ってこちらに向かって手を降っていました。
「あれ?台風が去った次の日にこんなところに子供?危ないなあ」
そう思いながらも私も笑顔で手を振り返して「おーーい!!」と声をかけました。
あんなに元気に手を降っているのに一切声を出すことなく、
でも満面の笑みだったのを覚えています。
すると、隣からもうひとり大人の女性が顔を出したのです。
女性はおそらく子供の母親で、年齢はまだ若い印象でした。
女性は子供の頭を手で抑え「ほらっお辞儀しなさい!」といった感じで子供の頭を下げ自身も軽く会釈をしていました。
会釈をし返しながらも
「親子で登っているんだな〜、でもよく登ったなー・・・」
なんて思いながら、ちょっと話もしたかったし急ぎ足で登りました。
ちなみに稚児落としの直下はこんな感じで、あの年齢の子供がよく登ったな・・・
と思えるような道です。格好も近所に散歩みたいな格好でした。
結構急いで登りました、
そして稚児落としの頂上につきました、
が、
その親子の姿は見当たらず・・・
もう一つ分岐はあるけど、そこは流石にすれ違うはずだしもう下山したのかな?
それにしても子供の声なんて全く聞こえないし・・・・
山頂で「おかしいな〜・・・」と思いながらとった写真がアイキャッチの写真で実際の顔は相当不気味がっている表情をしていますw
まっ・・・下山は走るし一本道だし追いつくでしょ!
と気を取り直して下山のトレランを楽しみました。
結構走りやすくて楽しくなってしまってすっかり忘れていたのですが
結局気がついた頃には下山してしまいました。
・・・誰ともすれ違うことなく。
う〜ん・・・今でも謎です。
これが登山マップになりますが私が親子を見かけたのはちょうど大岩壁とかいてある場所から少し進んだところ、青矢印の視点で親子に手を振りました。
私の歩く速度だとそこから稚児落としまでは5分かかりませんでした。
それに稚児落としから吊橋の方向に向かわずに進む分岐点である黄色い矢印方面に進んだとしても絶対にすれ違うはずです、そもそもこのコースを進んでしまうとまだまだ長いコースが続いているので、お昼すぎのあの時間からこっちに進むはずはありません。
・・・・となるとあの親子は誰だったんだろう。
奇しくもこの場所は稚児落とし。
突き落とされてしまった赤ちゃんと、その悔しさが忘れられない母親の怨念が今も「稚児落とし」でさまよっているのでしょうか。
という私が唯一山で経験した怖い話でした。
良い夏を!ハピネス!