皆さんおひさしぶりです。
ハピネスしていますか?していますよね?
皆さん日本にはアルプスが3つあるのをご存知ですか?
北アルプス、南アルプス、中央アルプスです。
どの山域もとても素晴らしいのですが、この中でも中央アルプスは結構地味です。
今回はそんな中央アルプスの『空木岳』登山のお話です。
空木岳(うつぎだけ)は中央アルプスの中の1つ。
日本百名山にも選出されていて日本アルプスを代表する山の1つでもあります。
今回は長野県の木曽の方から山小屋泊で空木岳+αに昇ったお話です。
この空木岳、実は私の人生を現在進行系で大きく変化させてくれた山でもあります。
仕事が終わった私は登山予定の前日に車を走らせて、
2時間かけて登山口付近の道の駅に到着して車中泊。
起床後は山道を車で進み、
緑がきれいなダムの横を通り過ぎたあたりで駐車場に到着です。
登山の歩き出しは大体林道になるんですが、
そこには古びた避難小屋や、自然を守るために作られた看板
鬱蒼とした草木に、その隙間から時々ちらつく名前も知らない山のピーク
山頂はどうなっているんだろう?
晴れが続くかな?雨が降ったらどうしよう?車の鍵閉めたっけ・・・
色々な情景と感情が、単調な道の中で続きます。
その時間がすごい好きなんですよね。
さてさて林道を終えてついに未舗装の登山道入り口が見えてきました。
この日は久しぶりの1泊2日の登山でした。
こんな感じの装備でいきました!
登山道はと言うと・・・
実は今回のルート結構マイナールートというのもあり、
草木が生い茂っていてなかなか歩きづらいという情報を前もって調べていたので
藪こぎ(草木を手で掻い潜りながら歩くこと)覚悟で望みました。
が!
・・・ありがたいですね〜。
こうやって人と自然がふれあいやすい環境を用意してくださる方々
本当に感謝です。
こういう橋もその1つですよね。
それでもやはりマイナールート。
それなりに道が荒れていて慎重にルートを確認しながら登ります。
途中で見つけたこの真っ白な花
ギンリョウソウという植物です。
私は山で見かけるとゾッとしちゃうんですけど、可愛らしい植物ですよね。
植物なのに色が白いのは理由があって
きのこ等の菌類から栄養を奪ってしまうんですね〜
だから光合成する必要がなくて真っ白なんです。
親のすねをかじって行きているお方も肌が白い人が多そうですね!関係ないか!
まあそんな植物も見つけながら歩いているとやはり暑いんです!
そんな時には水ですよね。
しかし、山では水も貴重なエネルギー源。
沢山飲んでしまったら後半水分不足になって大変です・・・
かと言って最初に持ちすぎると重くて大変です・・・
ただ水ってどこから流れてくるかわかりますか?
そうです、山ですよね〜
ってことで山には水場がある山が殆どで、そこで水分を補給しながら登るんです。
なので予め水場を確認しておいて計画的に水分を補給することで荷物を最小限抑えることができるんです。
山の水はやっぱり断然美味しいです!
(このまま飲んでも美味しいですが、ソロハイクが主流な私は誰にも頼れないので万全を期して、ろ過器を通して飲んでいます。)
給水と休憩をしながら地味な登山を続けますよ〜
もうね、ずっとこんな感じでした。3時間くらい。
こんなの何が楽しいんだろう?ってなりますよね?
私も登っている最中はなんでこんなことしてんの?って思うこと、沢山あります。
それが解消される瞬間があるんですよね・・・
それが〜・・・!
これから目指す山頂が見えてきたり、
登らないと見ることが出来ない景色が唐突に目の前に現れるからなんですね。
世界中のこの時間にこの絶景を見ているのは自分ひとりって考えると、ものすごく贅沢な気持ちになりませんか?
そして足元の様子も変化してだんだんとゴツゴツとした岩が広がります。
ここで見えてきたのが、
山小屋です。
今回ここでは宿泊しませんでしたが、人間ってすごいな〜と毎回思います。
テクノロジーの進化とか、キャッシュレス化とか騒がれてますけど
テクノロジーでこんなことできますか?(できるかも)
ここに小屋作ってもお金稼ぎにならないんですよ?(多分)
自然に対する尊敬と愛情がなければこういう事やりませんよね(だよね?)
渋いですね〜カッコいいですね〜。
だいぶ単調な上り道を経てたどり着いた木曽殿山荘を後にして振り返ると
目的地、空木岳に続く登りが始まります。
ここからは景色を期待できそうなのに見てください、左側からガスが・・・
10分後・・・
おい!!
まって!!
景色!!!
私の癒やし!!!
お!?
・・・ということで
尺をとってしまいましたが、無事ガスが晴れてきた(気がします)
景色を楽しむぞ〜と思っていましたがそんなことよりも
空木岳山頂に近づくに連れて奇岩が増えてくることが楽しくて景色なんてそっちのけでした。
面白いですよね〜。
どうやってこんなの出来たんですかね?
サトシ・ナカモトがビットコイン作ったなんて、ちっぽけなことに感じるくらいすごいですよね?
こんなのワクワクするしかありませんよね?
小さい高山植物に、岩のゲートに、気がついたら空は晴れ。
今書きながらもあの頃を思い出してワクワクしています。
文章で伝えるよりも写真載せたほうが確実に伝わるので写真多めに行きますね。
岩のゲートをくぐると山頂が見える神演出。
1日目のゴール空木岳が見えてきました。
風は強いけどガスが晴れていく感じ、山頂に歓迎されている気持ちになります。
山頂についた瞬間風がピタリと止み、ガスはそこに留まりました。
真っ白で何も見えません。
そこで暇で撮り始めた写真がサムネの写真という流れですね。
ピョンピョン跳ねて写真撮って遊んでると、強い風が吹きガスが晴れました。
もう見てらんないからやめろと山の神様がおっしゃっていたのでしょうか?
オォぉぉぉ!!
これは感動!本当にきれい。これを言葉に表すのは無理ですね。
頑張って直接行って来いとしか言いようがありません。
そして、写真の中心くらいに見える小屋がわかりますか?
あそこが今回の登山で一泊する予定の山小屋『駒峰(こまほう)ヒュッテ』です。
この山小屋の魅力をもう少し後で説明するのでとりあえず空木岳山頂からの絶景を連投します。
素晴らしいですね。
さて、それでは降りて駒峰ヒュッテに向いましょう。
雰囲気!
雰囲気が最高です!!
先程の木曽殿山荘とは雰囲気が違い可愛らしいと言うか、小屋!!って感じがたまりませんよね。
さらに、ここは私が究極に楽しみにしていた場所がございます・・・
テラスです。
中央アルプスの主峰木曽駒ケ岳を見ながらコーヒー飲んでボケっとできるんです。
最高でしょ・・・
ここでビールを飲んだり料理を作ったりしていると一組の老夫婦が・・・
ここで出会った老夫婦は栃木県の足利市でラーメン屋を営んでおり、
年に一度二人で遠出して登山をしているそうなんです。
山の上から他の山々を見ながら、
「あの山はきつかったな〜」
「この山はきれいなはずだったけど雨に降られて散々だった・・・」
「山で撮った写真をお店に飾っているとお客さんが話しかけてくれる」
そんな話を沢山させて頂きました。
本当に山が好きなんだな〜。
そしてそんな会話をしている時の私含めて3人はきっと輝いた表情をしているのでしょう・・・
一期一会というありふれた言葉ではあるけど、こういう瞬間は強く感じますね
この日は7月20日。
遅い夕方がやってきました。
まさに燃えるような夕焼けですね。
写真だとわかりにくいですが、御嶽山が夕焼けの中に沈んでいて幻想的でした。
日が暮れてしまえば本当に静寂な世界です。
明日からもまだ歩きます、そんな日はビールを飲んで早めの睡眠。
・・・・
おはようございます。
翌日は4時には目を覚まして行動開始です。
夕焼けからの朝焼けです。
一面に広がる雲海、雲海から顔を出すのは南アルプスです。
この雲海は予想外でした、本当に恵まれた日に登山ができたことに感謝です。
これだけの素晴らしい景色の連続に脳が疲れてしまいそう笑
駒峰ヒュッテも空木岳の山頂も朝日に赤く染められています。
テラスからの景色も昨日とは少し変わっていますね。
山には同じ景色は二度と訪れないのです。(何でもそう)
・・・
忘れていけないのはこの山行は一泊二日。
そうです、まだまだこの先山歩きができる幸せな二日目のスタートです。
ヒュッテで出会った老夫婦に「ラーメン屋絶対行きますね!」と約束を交わし別れ、歩き始めます。
これから登る稜線を確かめつつ、先程まで居た空木岳と駒峰ヒュッテの思い出を振り返りました。
・・・あ、ラーメン屋の名前聞くの忘れてた。
〜完〜
《次回予告》
『空から宇宙へ?君はコスモを感じたことはあるか!?』
長くなってしまいましたがありがとうございました。
そしてこの山行から下山後、観光をしながら帰宅しました。
その最中に立ち寄ったある町に非常に魅力を感じてしまい、ついに今年の6月にその町に移住をすることを決めてしまいました。
全てはこの登山が変えてくれた人生です。
移住後の記録もここを使って書いていけたらな〜と思います。
それではありがとうございます!ハピネス!!