ブロックチェーン技術は小規模有機農家にメリットをもたらさない
の続きです。
安心安全、栄養価が高く、
美味しい野菜づくりに取り組む農家では
手間暇かけて野菜を栽培しているため
効率的な大規模生産はできません。
しかし、それでは、スーパーなど大量に販売する小売業者では扱いづらく
仮に販売できたとしても、
価格は他の野菜の価格に合わせるように低く抑えられてしまいます。
独自の販売先を開拓し、
地道に増やしていく必要があります。
その販路は、農家の野菜を正しく評価できる
個人やレストランなどになります。
小さな販売先を増やしていくのは大変なことです。
日々の農作業の合間に、簡単にできることではありません。
そこでALISの登場です。
ALISのWhite Paperには
次の段階で、”あらゆる口コミサイトの領域に拡大する”という
グロース戦略が書かれています。
ALISに口コミ機能が加わったら
私たちが、お気に入りの農家さんを口コミで紹介し
販路の開拓をサポートします。
この口コミを見た消費者は、
自分の住む地域の農家から直接野菜などを購入します。
そして、さらに口コミで評価して紹介します。
本当に素晴らしい生産者であれば
口コミの輪が広がり、安定的な販売先が確保できるでしょう。
年数回、生産者と消費者の相互理解を深める
農場での交流イベントを行うと
より良いかと思います。
そして、仮想通貨やALISで農家をサポートする方法は
これだけではありません。
続きは、
ー 仮想通貨で有機農家をサポート (その3)ー
【参考】
有機農家と書いてきましたが
実質的な有機栽培と認められる場合や
有機栽培よりも厳しい条件の自然農法で栽培された野菜であっても
有機JASマークの貼付がない農産物を
”有機”や”オーガニック”と表示して販売することはできません。
そういう意味では、有機JASの認証を取得していない生産者を
有機農家と言っては問題ありそうです。
自らを有機農家と名乗った段階で、
栽培している野菜は”有機野菜”と言ったも同然ですから。
有機JASよりも厳しい条件の農法で栽培された野菜であっても
有機JAS認証の取得をしていない生産者の野菜は
有機やオーガニックという表示をできません。
有機JAS認証の基準を満たした生産者が栽培する野菜は
一般的な野菜に比べて安全、安心であることに間違いはありませんが
有機JASの基準をギリギリ満たしている生産者と
その上を行くの独自基準で栽培している生産者では
同じ有機JAS認証の生産者であっても、安全性に差があるはずです。
有機野菜は安全性が高い、
けれども、最も安全かどうかは、一概にはいえないという事でしょうか。