野村HDと野村総合研究所、ブロックチェーンを使った有価証券取引基盤の開発で合弁会社
またもや巨人が。。
野村は、LINEともブロックチェーンで提携していましたし、ハードウォレットのLedger社とカストディ(保管・管理)の新会社を作ろうとしたり、ディーカレットに出資したりと、虎視眈々と準備をしていましたしね。
このニュースを見た時に、
大和証券グループが主導している業界横断型の約定照合業務のブロックチェーン化プロジェクトに野村が参加しているのを思い出し、プロジェクトに参加しつつも抜け駆けして、自分らでやっちゃうよー!って事かと、ビジネスの恐ろしい部分を目の当たりにした気分になりましたが、
これだけの参加企業を出し抜くなんて、さすがの野村でもするのかなぁ?と思い直し、さらなる情報を探していると、
両社は今後、企業が有価証券やその他の権利を発行・流通するための新たな基盤を作り、支援する事業を進めていく
これって。。
ですよね!
わざわざこうゆう書き方をするところが、野村の本気さが伝わってきますね。
仮想通貨、ブロックチェーンを少しでも研究すれば、今の証券、銀行、金融ビジネスが脅かされる事は誰にでも想像できる事ですが、きちんと手は打っているようですね。さすが野村さんです。。
Ledgerとの暗号資産カストディ会社もきちんと立ち上がれば、野村アセットマネジメントから、ビットコイン、もしくは、暗号資産投資信託も販売されるでしょうね。こちらも法に触れないように金融庁としっかり詰めていると思われます。
今回、金融庁から業務改善命令を受けたり、赤字転落で決算が悪かったので、そこがフォーカスされがちですが、証券ビジネスが儲からなくなってきてる中で、だまって指をくわえているわけではなく、しっかりと次の手を打っているという点に私は注目しています。
国や金融庁とも水面下で着実に交渉を重ね、法改正へと動いていると思われます。
既得権益企業の中でも既存ビジネスが儲からなくなっているのを指をくわえて何もせずにいる企業と野村のように、優秀な人的資源を再構築して何年も前から研究を積み重ね、新たな市場を掴みに行く企業に分かれていきそうですね。
まさに、富士フイルムとKODAKのように。
ネットやツイッターでは、このニュースとSTOを関連付けて言及している方は少ないので、野村としては、引き続き水面下で順調に動けそうです。