【Windows視点です】
とにかく良い感じのゲーミングPCならOK?
グラボが良ければそれで良い?
…って、ああ、良い感じのゲーミングPCはフラッグシップなら総合スペックで解決しちゃってるけど…まぁ否ッ!モッタイナイ!
無料で3DCGが楽しめるソフトウェアを入れてみたけど、結局有償版じゃないとちゃんと動かんのか~いって思った人結構いるんじゃなかろうか。
たまたま良スペックのPC持っててちゃんと動くけどな~んか動きが悪いんだよな~とか、高額なグラボ積んだけどなんかもっさり動くんだけど…とか。
公式で出している必要スペックがそもそも「これ以下では動かない」という説明不足過ぎる必要スペックなので確認したけど大丈夫だよ!となってしまいがち。
ではさっそくメジャーどころのブレンダーとFusion360で見ていきましょう。
最低限動くスペックは
Win8.1以降…というかサポートされているOSって事でしょうね。
64bitの4コアCPU、メモリは8GB、FullHD(2K/1920x1080)、マウス(笑)、グラボのメモリは2GB、OpenGL(3DCG用API)4.3、10年経ってないもの。
推奨スペックで最低限と違う部分は
64bitの8コアCPU、メモリは32GB、WQHD(2560x1440)、3ボタンマウス(笑)、グラボのメモリは8GB。
マウスを持っていない人への強い不安を感じますね。
と、ディスプレイの解像度はコレ本当に推奨です、大きいと表示出来る部分が増えるので思考を止めずに様々な作業が連続的になります。
お薦め。
対応グラボはよほど古いモノでなければ問題なさそうですね。
続いてAUTODESKのフュージョンいってみましょう。
OSはblenderと一緒ですね、Win8.1以上。
こちらは動作環境と推奨環境という表現のようです。
動作環境の方は
64bitの4コアCPU(1.7GHz以上)、メモリは4GB、オンボードなら6GBは欲しい、グラボのメモリは1GB以上、ディスクの空き3GB、FWXGA(1366x768)、マウス(笑)、こちらはOpenGLではなくDirectX11(Direct3D10.1~)。
推奨スペックで最低限と違う部分は
64bitの6コアCPU(3GHz以上)、メモリは8GB、グラボのメモリは4GB、DirectX11(Direct3D11以上)。
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ふむ、見てみるとblenderの方が要求が激しいですね。
それもそのハズ、Fusion360はベクターデータを主に値で決め打ちするillustratorやCADのような仕組みで、blenderはレタッチソフトのように、ラスターデータを扱うかのように直感的なモデリングが出来るよう様々なフォロー機能が搭載されています。この辺をまとめて動作させればそりゃ要求もあがるってもンです。
…が!
この推奨スペックでPC作ってもなんかもっさりしそうな気がします。
blenderの方の推奨スペック64bit8コアCPU、メモリ32GB、WQHD、8GBグラボであればそこそこ動きそうですが、選ぶ製品によって相当な違いがありますので、一口にメモリと言ってもクロック周波数でかなり変わります。
パーツ別にどう働くかを重要度別に考えてみましょう。
グラボじゃないのかと思ったそこのあなたは正常です。
グラボがやるのは主に描画系の処理なので再現度やぬるぬる動くかといった部分に振られています、もちろん重要ではありますがillustratorとかPhotoshopを使う場合もそうですが、単体で使うというよりも色々見ながら使いますよね、資料やらインターネットやら、次に出てくるCPUが並行処理をする為にも必要な部分です。
容量も重要ですが、クロック周波数(一度に送れる速度)も超重要です。
ちなみに最新のMacBookのユニファイドメモリのクロック周波数は4266、1秒間に送れるGB数は34.1GB、最近流行りのメモリは3200、1秒間に送れるGB数は25.6GB。
そして最近のパソコンでもDDR4-2133(PC4-17000)なんてのもあるかもしれません、ちなみにこれは1秒間に送れるGB数は17GB。
同じメモリ8GBでも、転送速度に違いは倍ある事もあります。
そしてこれらが「足りるか否か」は3DCGソフトウェアの動きに直結します、がっつり作り込んで表示させると32GBでも100%近くに貼りつく場合があります、用意できるなら16GBメモリを4スロット、つまり3200以上で64GBあった方が良いかもしれませんね。
はい、CPUです、中央演算処理装置です。
前述したように並行処理の為もありますが、普通に諸々の動作を手助けするのはCPUなので、推奨スペック以上に快適にしたい場合はCPUの強化は優先度が高いと思います。
コア数とクロック周波数をよく見て選びましょう。
Ryzen 7 5700X 8コア16スレッド 3.4GHz(~4.6) / 28,000円
Ryzen 7 7700X 8コア16スレッド 4.5GHz(~5.4) / 45,000円
Ryzen 9 7900X 12コア24スレッド 4.7GHz(~5.6) / 60,000円
(7万ちょいで16コアってのもある)
今3Dモデリングをするならインテルを選ぶ理由が見つかりません、コア数、クロック周波数、価格共にAMDが良き。
大手メーカーはintel大好きなのでたまに安くて良いやつが価格comに出てますが、性能的に言えば圧倒的Ryzen。
はい、来ましたGPUです。
優先度は3番目ですが快適さに寄与するという意味ではとっても重要です。
今のGPUはどれも優秀なので、見るべきは映像処理の指標(CUDAコア数)、メモリの種類と容量ですね。
玄人志向 GALAKURO GAMING 5万円ぐらい(映像処理指標3584)
NVIDIA RTX 3060 メモリはGDDR6(15Gbps)で12GB、DirectX 12。
ZOTAC GAMING(ZT-A30620E-10P) 6万円ぐらい(映像処理指標4864)
NVIDIA RTX3060 Ti メモリはGDDR6X(19Gbps)で8GB、OpenGL 4.6。
ASUS TUF-RTX4070TI-12G-GAMING 14万円ぐらい(映像処理指標7680)
NVIDIA RTX 4070 Ti メモリはGDDR6X(21Gbps)で12GB、OpenGL 4.6。
ちなみにこのTiってのは無印よりも性能が良いという表示です、豆知識ポン。
最初の2桁は出た順番、10が古くて40が新しい。
最後の2桁は性能の順、60よりも70の方が性能が上。
で、新しいもので性能が高いのが安かったら買いってコトですね。
最後、ストレージです。
ハードディスクとかSSDとかそういうやつです。
HDDの速度を100とするならば
2.5インチSSDの速度は500で、
NVMeSSDの速度は3,000で、
PCI4.0x4SSDの速度は7,000です。
blenderやFusion360の
・起動時間
・保存時間
・フォルダを開く時間
・ファイルを探す時間
・閉じる時間
など、普通に使う上でストレスなく使えるかどうかという部分です。
HDDでも動きますが遅いし、固まります。
気合入れて作ったやつが強制終了したり、渾身の作品が保存前にブルースクリーンになるのはイヤでしょう?(ニチャァ
SSDにしましょう。
まとめると
Windows11 64bit
メモリは32GB~64GB(DDR4-3200以上)
CPUは例で言えばRyzen7-5700Xで8コア3.4GHz以上のもの
GPUは映像処理指標5000弱のもので8GB以上あるもの
ストレージは2.5インチSSD以上の速度のもの
という感じですね。
メモリは64GBで2万ぐらいで揃えられるし、CPUは3万弱、GPUがちょっと高いか。
確かにこの内容だとアフィリエイト入ってたら一気に嘘くさくなりますね…w
「お、お前それ高いヤツ売りたくて宣伝してるんだろう!」
まぁ文字ばっかりになってしまいましたが、気になる方は是非見てみてください。
手前味噌ですが結構面白いまとめだと思います。
ではでは。