はい、10月20日岩手の発効を最後に更新されましたね最低賃金。
去年も推移検証しましたが今年もやります。
2016年以前から東京の最低賃金は給与計算の為毎年記録していましたが、やはり全国で見たい。
ああ、この全国加重平均値というのは各都道府県の労働者を最低賃金で掛けて足し、全国の労働者数で割った数字らしいです。
●県[最低賃金×労働者] + ▲県[最低賃金×労働者] + ■県…以下省略
で、合計を割ることの 全国の労働者数 = 全国加重平均値 と。
その下の平均値は47都道府県で純粋に割っただけの値です。
実は去年2022年度の東京の最低賃金を1,069円ぐらいかなと予測していたのですが、微妙にハズしました。
上げ幅は若干高め。
それ以降のIMAKARA予想
ちなみに私の来年予測値は1,101円(東京)。
この1円のあるなしは重要です、最低賃金が1100円なら1100円にするでしょうが1101円なら翌年を見据えて1200円にするところ、1110円にするところとぴったりになるよう調整するような気がします。
ついでに通年通り進めば2026年の予測値は1200円以下、つまり時給1200円にしておけば給与体系を変えずとも…って無理があるか。
東京を例にして最低賃金の上昇による月額の推移をば。
年間休日115日、1日8時間労働だとすると最低賃金による最低月額は
250日 × 8時間 × 時給 ÷ 12ヵ月 = 月額
で、計算出来るので
(2022) 1072円 = 178,700円
(2021) 1041円 = 173,500円
(2020) 1013円 = 168,833円
(2018) 985円 = 164,167円
と、こんな感じ。
東京で上の条件で働いていてこれ以下ならダメよって事ですね。
ついでに2022年大卒の初任給は216,637円なので、同条件なら時給1,299円。
去年(2021)は213,003円だったので時給1,278円でした。21円UP。
2021年の資料が見つからなかった、見付けたら更新しますが、変化が無かったとして計算してみましょう。
$55,260 =8,289,000円(830万弱)
(20221027時点で150円)
労働条件が一緒なら時給4,144円。
まぁアメリカにはそもそも日本のように定まった初任給という概念はありませんから、比較するのがそもそもズレているのかもしれませんが
同世代が得られる報酬の比較としてはズレてはいないでしょう。
平均年収とかだと世代が違うので見解は拡がりますが、
これは22~23歳時の報酬の違いです。
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しかしそもそもなぜ沖縄や九州では853円で、東京では1072円なのか。
1000円カットは沖縄や九州、青森や秋田では850円カットなのか?
日本全国のコンビニにあるおにぎりの金額はこの分安いのだろうか?
そんな訳無い、1時間卵1パック分以上の差があるとは思えない。
ああ、いや都道府県でランクを付けているのは知っています。
こうして。
納得のラインナップ…って京都はAじゃないんかい。
関東地方である茨城や栃木よりも高ランクな愛知はトヨタがあるからですね。
まぁその…確かに効率含め人の量で土地の価格が違う。
賃料は安い、うん。
だから人の1時間の価値を地域別に変える?「安い労働力」?
住宅の賃料や企業の成熟度、規模、支払い能力などを考慮して決めているというコトだが、この差があるから考慮しなければならない状況になっているのではないのだろうか、逆な気がする。
生活費の高低により差を付けて公平に保とう(均衡)としているのは素晴らしい事ではあるが、それは最低賃金で調整をする話ではない、時間効率・雇い主が得られる効果も違うから安いってのも違う、人はどの場所にいても人であり時間で差別するのが良いとはどうも思えない。
流通が良くなり、前述の通り物価が大きく変わる訳でもないので、帳簿を合わせたいなら高低を作ってしまっている不動産側に、企業側に寄り添う形で助成を充てたり、路線価、求人時・雇用後のサポート、法人税、公平に保てない根本的な理由の方に焦点を当てなければならないように思う。
過去にビックマック指数の時にも触れましたが日本の年収は1990年から、つまり30年以上殆ど変わっていません、現在2022年で32年目。
2021年は少し伸ばしたようだ、1990年から106%ほどね。
アメリカは1990年から153%ほど。
実は1990年はドル円が$=144円だったので、相場は今とほとんど変わりません。
さて、では物価はどうかと言うと1990年と比較すると
ガリガリ君は50円から70円(140%)、
吉野家の牛丼は280円から448円(160%)、
コンビニのおにぎりは80~100円から160円(160~200%)、
ビックマックは288円から410円(142%)となっています。
あとうまい棒が10円から12円(120%)。
こう見ると物価はそれなりに適正に上がっているようですね。
考え方が変わっていないのは初任給と平均賃金ぐらいか。
東京の最低賃金は1990年に548円、2022年は1072円なので195%UPしていますが、平均的な年収は変わっていません、つまり最低賃金の設計が低すぎたんですね。
先ほどの250日8時間で計算すればこのぐらいが妥当だったのかもしれません、ようやく30年前に追いついたというコトでしょうか、後は最低賃金が増えるほどこの平均賃金も上がっていくのかもしれませんね。
ちょっと期待。
もはや日本は日本だけのものではない、目を向ける人は俯瞰している。
見える世界だけで思考を止めないよう留意したい。
ではでは。