大手が行うキャッシュバックの受け取るまでの期間の長さと受け取れる期間の短さに悪意を感じるのは私だけでしょうか。
広告宣伝費を効果的にしようとするあまり逆効果に。
そう、加入の感謝、長期契約の前借的にやっているなら受け取り期限なんて定める必要は無いし、継続して欲しくてキャッシュバックするなら6カ月使ってくれたら、その後バック金額分の月額から差し引けば良いだけだと思うワケです。
ちなみに6か月とか45日とか覚えてられないワケですよ、ヒトは。
ドイツの記憶に関する実験的研究の先駆者、ヘルマン・エビングハウスの提唱する忘却曲線、記憶の保持率(節約率)と忘れやすさによると
20分後には58%、なんとなく覚えている。
1時間後には44%、半分以上忘れる。
9時間後には35%、だいたい忘れる。
1日後には34%、ほぼ忘れてる。
2日後には27%、ぼんやり覚えている。
6日後には25%、うっすら覚えている。
1ヶ月後には21%、うっすら覚えている?
らしい。(%は覚えている率:節約率)
忘却曲線の方程式は
計算式は(節約率は記憶保持率的なもの)
節約率 =
節約された時間または回数 ÷ 最初に要した時間または回数節約された時間または回数 =
最初に要した時間または回数 - 覚え直すのに要した時間または回数
つまり覚える対象を
最初に覚えた時間と、覚えなおした時間の差を、最初に覚えた時間で割る
という事ですね。
最初に覚えるのに10分かかって、覚えなおすのに4分かかった。
6分÷10分で0.6(60%)。
覚えなおすのに時間がかかるという事だけではなく実際には「不随意と随意」「意志と努力」「直前、貯蓄、初頭記憶」等の変数によって大きく変わるようで、当然こんなシンプルなものではないし、エビングハウスはそもそも情報をどうやって速く学ぶのかを追及しているのでちょっと違う話かもしれない。
が、1か月後にここまで薄まっているのなら、45日後なんてお察し。
逆に覚えておいてほしい事なら1日以上時間を空けてはいけないという事ですね。
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ここまで大々的にキャッシュバックをすれば、それを目的に契約する人も相当数いるだろうから
こんなんやって期限超えて45,000円とか60,000円受け取れませんでした。
「ああ、残念。」
「期限定めたんだから受け取れない人が悪いよね^^;」
って本当に受け取れなければ不信で解約案件、さらに解約するとしても
「2年の契約で違約金が…おっと違う、事務手数料が1万円です^^」
「あと工事費も毎月の値引きで相殺予定の分でプラス1万円ね♡」
とか言われて素直にはいはい言える人はどれだけいるだろう。
恐らくそのサービスを使わないだけではなく、そのサービスの悪さをSNSで吹聴されてしまい、影響力のある人がもしも拡散してしまったら…?
ちなみにauやdocomoなど大手キャリアの代理店系のキャッシュバックは期間外は受け取れない、どれだけゴネても消費生活センター等に相談してもダメだったという話を聞きますが、NUROの場合はその限りでもなさそう。
「受け取り損ねてしまった、再度受け取れるようにしてもらえないだろうか?」
と、問い合わせると復活(申請期限延長)してくれる可能性があるようなので、諦めずにチャットサポートに連絡してみましょう。
継続利用かどうかを確認されると思うので、答えましょう。
用意するのはお客様番号とかで大丈夫だと思いますが、契約内容の用紙があれば確実です。
しかし…6か月後(11か月後とかもある)に届いたメールを開いて申請とか普段からメールを確認する人でもインターネット回線系の迷惑メールは多いし、未読メールの中に埋もれてしまう可能性もあるし、あまり確認しない人だとさらに。
「あ、そういえば…キャッシュバックなんてあったな」なんて気持ちで確認しようものなら45日なんて過ぎ去っていることでしょう。
んんん?
むしろキャッシュバックの期限が切れて、客側に頭を下げさせ、優位に立ち、その上で温情によるお情けパワーで固定客を作り出そうとしているのか…?
だとしたら広告宣伝費の使い方としては効果的なのかもしれませんが、やはり最初に書いたように渡すつもりなら受け取り期限なんて定める必要は無いし、継続して欲しくてキャッシュバックするなら6カ月使ってくれたら、その後バック金額分の月額から差し引けば良いと思います。
ある程度渡さないつもりで予算だけ組んで余りを貪る金の亡者達が見えるようです。
こわやこわや。
ではでは。