さて、今回は超ざっくり仮想(暗号)通貨編。
難しい仕組みやラフで強固なセキュリティなどは置いておいて、ふわっと理解しようというものです。
(なぜネットワーク上で直接取引しても平気なのかもとても重要ではありますが)
なんだかニュースで「1ビットコインが600万に」「中国では電気料金が安くて飛行場の跡地にPC超設置して超マイニングしてる」「Twitterの初つぶやき3億で取引」みたいな話はふわっと聞いた気がする、では暗号通貨ってどういうもの?って聞かれると…?ハテナ。が、一般的な認識だと思います。
まずざっくりまとめると
1.暗号通貨は「通貨」という名前だがお金としての実態は無い。
2.仕組みはネットワークの中で分散されて存在する台帳、兼決済システム。
3.使う人(マイニング等)達の活用リソースによって計算し整合性を取っている。
4.販売所が掘ったり買ったりした暗号通貨を「取引所システム」を作って販売。
5.販売所が自国のお金に換えてくれたりして手数料を取ったりしている。
6.④の暗号通貨の価値を利用し、相当額で使用する事が出来る仕組みもある。
暗号通貨はネットワーク上にある数字で、それを管理してる取引所にお金がある。
ちなみに仮想通貨=暗号通貨です。
実際に通貨として使用している側面から仮想通貨という呼び方よりも暗号資産や暗号通貨という呼び方にシフトしていくんじゃないかな。
以下暗号通貨に対して好きなように書いています、気になったら見てみてください。
未だに正体不明の「サトシ・ナカモト」が、当時(2008年頃)の送金システムが抱える課題を解決すべくビットコインの基となる論文を発表し、翌年には信用に依存しない通貨「ビットコイン」のソフトウェアを発表し、自分で最初の採掘をし、運用開始。bitcoin.pdf(英語) 論文の原文
当時の送金システムが抱える課題には以下のようなものがあった
・銀行や第三者が間に入る為、手数料が高い。
・仲介コストが高いので少額で送金出来ない、そのメリットが無い。
・不正出来る。
・深い個人情報を開示。
・取り扱い機関の休日には使用不可。
管理者がやらないっていえば取引出来ないし、第三者機関に依頼するから手数料もかかるし、コストが高いから少額送金のデメリットが大きい。
お金を不正に書き換えて増やせたり、ヒトによるエラー部分がとても大きい。
暗号通貨は円でもなくドルでも無い、
中央銀行のように発行する機関も無ければ管理している機関も存在しない。
関わる自分を含めて前にいた全員(アクティブ)が部分的に暗号化された取引履歴を管理をしている仕組み(ブロックチェーン)
で、自分のセキュリティ情報を暗号化されたブロックに分けて、中身は知らないままたくさんの人が持っている状態で、ブロック情報が一定量に達したら別のブロックへ情報を繋ぐ、1人の、1ブロックのセキュリティを破っても必要な情報には行き着かず、オープンなネットワーク上で強固なセキュリティを生み出すビットコインを実現する為に作られた仕組みです。
例えば
Aさんが1BTC持っているという自分の情報(台帳)を暗号化して分割、1つを自分で持ち、別の人が残りを持っていて、Aさん自身も誰の情報か何だかも分からない暗号化され分割された情報を持っている状態という事ですね。
誰も管理はしていない、というか全員で管理し合う仕組み。
解読はほぼ不可能、アナログ情報が洩れたら当然アウト。
中央集権型は普通の銀行とかですね、誰がいくら持っているかをヒト(サーバー)が管理するので、ブロックチェーンという仕組みが出来た以上、いろんな意味でやりたい放題です、ハッシュ関数もまだ成熟したとは言えませんが、年々飛躍的に高度なセキュリティが開発されているので、信頼度が逆転する日も近いでしょう。
金融機関にとって考え方によってはむしろ追い風で、金融機関が専用組合を作り、暗号通貨を作り、取引所を別の主流通貨と同様に扱った上でその専用組合が行えば?
さらにその金融機関通貨をその時の主流の支払い方法にチャージ出来たとしたら?
税・公共料金の支払い、電車バスの利用、コンビニスーパー薬局モールで使えたら?
資金調達にかけていた資金を運用に回す事が出来、暗号資産を活用したい企業同士のマッチングに自分達が手を出せる為、スプレッド益やチャージ手数料は大きく、現金を扱わない事で人員のリスクや移動コストを大幅に削減出来る上、給与も暗号通貨で支給する事が出来る。
DeFi(デーファイ・分散型金融)等の金融資産としての暗号資産をブロックチェーン的思考で運用する考え方もあります、資金力がある今のうちに勝負をかける必要があると思います。
ビットコインはオープンソースなので、似せて作る事も出来、暗号通貨を作るまではそう難しくは無いだろうけども…まぁこんなうま味の無いギャンブルはしないか。
××して益を享受してきた人には美味しい話ではありません、無念。
2021年4月14日は690万超、ちょっと分かりづらい図になってしまった。
2021年6月8日時点のビットコイン、売値が354万。
4月は690万で今は354万、2か月で資産半分だ、恐怖!
みたいな暗号通貨ですが、恐怖そのものですが正しく恐れる必要があります、少しずつギモンを解決していきましょう。
2021年6月15日時点で437万。
スプレッドで3%ぐらい取られたとしても6/8に1ビットコイン買って、今日売ってたら72万ゲットか…ジュルリ。by GMOコイン
上下する仕組みは金や株等と大体同じようなので、1ヵ月ぐらい予想通りに動いたのを実際に確認したらやってみても良いかもしれませんね。
逆に予想してたのと違ったり適当に張る人は絶対やめた方が良いでしょう。
仮想通貨なんて危ない!実在する銀行に預けてればリスクなんて無いし!
そうでしょうか?
金融機関のやらかしニュース、良く見ませんか?
「経営破綻」「人が行う為のミス」「不正・横領」「データ改ざん、消失」「統合等による残高の調整」等あり、国にしても同様に国債として国に投資しても、今回のコロナ禍による影響で税収が落ちたり、財源を無駄に使っちゃう人達のせいで償還するの厳しいかもと今でも言っています。
コロナ禍が落ち着いたら「コロナ過特別復興税」が徴収されるなんてものもあるかもしれません。
国債の発行額が増え続けていくなか、償還は可能なのでしょうか : 財務省 (mof.go.jp)
暗号通貨が危ないのではなく、現金信仰が危ないのかもしれません。
Q.仕組みはなんとなく理解した、で、暗号通貨を買う為に楽天銀行やPayPay銀行などの金融機関から入ったお金は暗号通貨のどこに保管されてるの?
A.暗号通貨とお金は別物です、現金は存在しません。
暗号通貨は暗号通貨であって、円やドルで購入できるのは「第三者機関の取引所」が現在価値の価値で取引をしているだけ。
実際に買っているのは、取引所が保有しているビットコインを取引所にお金を払って買っているという訳です。
なのでA.取引所っていうのも正解ですね。
ちなみにビットコインの取引所最大手、ビットフライヤーの令和2年度の決算書の「自己が保有する暗号資産」にBTCは871とあります。
これを現在の価値で購入したり、売却したりしているので、実際に「暗号通貨を買ってはいる」が、それはビットコインを直接買っているのではなく、保有数を相手から自分に移す為に所有している相手にお金を払っているのだ、ここだけ切り取れば「金の取引」にとても似ていますね。
financial-statement-7th.pdf (bitflyer.com)
価格を決定しているのは、保有している販売所・取引所で、それぞれ違います。
以下の表はビットフライヤーの6月8日16時頃のチャート。
時価総額が64兆で現在価格が358万なので、現在およそ1900万枚弱のコインがある事になる、上限が2100万枚らしいので、残り10%以下。
そしてこの黒いのはGMOコインのチャート。
最後に最近上場したコインベースのチャート。
16:45時点の金額が
ビットフライヤーが361万9224円なのに対して
GMOコインは355万2580円。
コインベースは361万1226円。
なので、ビットコインを買ったり売ったりしたお金ってどこにあるの?
どこで管理されているの?という疑問に対しての答えは
・売買の代金は取引所にある。
・取引所が個々に価格を決めている。
・自分の持っているビットコインはネットワークで台帳管理されている。
・仲介する取引所が悪さをするリスクはある。
・Goxしても自分の所有でなくなる事は無い。(2021年全員に返還される予定)
今はまだ対応している店が少ない為、自信を持って「出来る」とは言えない様子。
ビックカメラ、コジマ、ソフマップ等のPCショップや家電量販店で利用出来る店舗もあり、直接使用でなければディーカレットという取引所では電子マネーにチャージ出来るという事です。Edyやnanacoで使えれば普段使いになる日もそう遠くないかもしれませんね。
使えるのは au PAY プリペイドカード、楽天Edy、nanacoの三種類。
1ビットコインって400万とかでしょ?5,000円の物買う時とかどうするんだろう、お釣りは?と思ったが、小数点以下の取引が出来るようで、例えばその時の価値が4,000,000円だったら0.00125BTC(5,000円)で購入出来る。
1BTCを渡したら 0.99875BTCという通貨が生まれるイメージのようだ。
使用出来る最小単位は0.00000001BTCなので日本円で言えば4銭から使えるという事になる。
ビットコイン(Bitcoin)【bitFlyer(ビットフライヤー)】
マウントゴックス社と聞くと聞き覚えのある方はいるのではなかろうか。
ビットコインの元最大手でカルプレスCEOは当時約490億円相当ものビットコインを「サイバー攻撃で盗まれた」と宣言し、ブロックチェーンにも脆弱性があるじゃん、こりゃ信頼できんな、とメディアが大騒ぎしたアレです。
しかし結局は本人の残高水増しでただの横領事件でしたが、こっちはあまり知られていません。今年(2021)の1月に本人の上告を棄却して懲役2年6月、執行猶予4年、やっと有罪になりました。
マルク・カルプレス - Wikipedia
実際にビットコインが操作された訳でもない、とんでもなく甘いセキュリティで管理されていた為起きたただの横領事件が、ブロックチェーンの脆弱性にされてはたまらない。
そして早ければ2021年内に所有者にBTCが返却される…そう、返却されるのは2015年頃に所有していたBTCであり、お金ではない、とんでもない金額が戻ってくることになる、2015年は4万~5万円程度だったので、およそ100倍だ。
さて、私なりの解釈もあり分かりづらかったかもしれません、どうでしたか?
もっと人と話したりしながら勉強して少しずつ自分に入れていこう。
ではでは。