Pontem Network
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Pontem Networkの記事をよくご覧になっている方は、ブロックチェーンが画期的な技術の一つであることはもちろんご存知だと思います。
そして、ブロックチェーンは、他のあらゆる技術と連携して、それらの技術をより強力なものにすることができます。
今回は、ブロックチェーンとAR(拡張現実)とのつながりを簡単に文脈化して理解していきましょう。
ARとは、現実世界にデジタルグラフィックを重ねる技術です。特殊なゴーグルを装着して現実世界から隔離された世界にアクセスするVR(バーチャルリアリティ)と比較すると、ARの方が優れているといえます。
最も有名なAR製品は、みなさんご存知の「Pokemon GO」でしょう。Pokemon GOは、スマホのカメラを使って、現実世界にデジタル化して存在しているポケモンを探し出して収集するゲームです。
他にも、野球やサッカーなどスポーツ中継の上に描かれたグラフィックや、フロントガラス上に映し出されるヘッドアップディスプレイ(HUD)、自宅への家具の配置を考えるためにデジタル化した家具を現実の部屋に表示させるアプリなど、拡張現実はよく使われています。
これこそがARの本質であり、バーチャルとフィジカルを融合した没入感のある体験を具体的なユースケースとともに提供しています。
ARプロジェクトがブロックチェーンと相乗効果を生む方法には、具体的なものとして2つの方法が挙げられます。
AR NFTと、ブロックチェーンを利用したARソフトウェアです。
(ブロックチェーンとARはどちらも初期段階にあり、それぞれの技術で可能なことはこれから無限に広がっていきます)
ブロックチェーンの最も知られた利用法の一つとして、NFT(ノンファンジブルトークン)の作成があります。NFTは、ブロックチェーンに記録された不変の所有権を証明することで、分散型のマーケットプレイスを通じて特定の作品(資産)を配布することができます。
また、ARを利用したNFTも既に普及しており、AR NFTの中でも現時点で最も細部まで作り込まれているのは「Star Atlas」でしょう。
「Star Atlas」は、宇宙空間を旅し、資源を採掘し、宇宙船を建造して戦う、完全なメタバースの世界を構築しています。このゲームはSolanaブロックチェーン上で稼働しており、サーバーなしで超高速かつ大規模なマルチプレイヤーのゲームプレイが可能です。ゲーム内の資産もSolana上で取引され、保護されます。
Star Atlasの実際のゲームプレイは、ブロックチェーンがコンセンサス・メカニズムを用いて機能するのと似ています。プレイヤーは小惑星を採掘して貴重な資源を得たり(proof-of-work)、資源を投資して帝国を拡大したり貿易ルートを改善したりします(proof-of-stake)。Star Atlasのメタバースには、ARが使われており、スマホでQRコードを読み取って、ゲーム内に登場するキャラクターやアイテムのアニメーションを表示させることも可能になっています。
また、ブロックチェーンプロジェクトの中で有名ものの一つとして、「Decentraland」も挙げられます。この世界では、不動産を「LAND」と呼び、その区画をNFTとして売買することができ、中には100万ドル近い価格で取引されている区画もあります。Decentralandの舞台は今のところVRですが、今後ARも登場します。Decentralandの地図が作成されており、スマホのカメラでスキャンすると、ARで浮かび上がるようになる形です。
今、多くの新しいプロジェクトが、Decentralandスタイルの不動産取引を採用しています。そして、仮想現実の土地を実際の不動産と重ね合わせてNFTとして取引できる形も誕生しています。
その例をご紹介しましょう。
「SuperWorld」では、地球を648億区画の土地に分割し、NFTマーケットプレイスで売買できるようにしています。SuperWorldのARアプリは、地図やスマートフォンのカメラの映像上にプロットを重ね合わることで表現されます。所有者は、自分の土地にテキストや画像など、好きなものをカスタマイズすることができ、例えば、エッフェル塔の上に自分のウェブサイトを置いたり、グランドキャニオンの上に自分の顔を置いたりすることができます。
ARとブロックチェーンの融合が生む可能性は、実に無限大です。
同様に、OVRは世界をOVRLandsと呼ばれる1.6兆個の六角形の区画に分割し、オークションでの購入後に、セカンダリーマーケットで取引することが可能です。所有者は自分の土地をカスタマイズして、ARライブイベントを開催するなど、様々な使い方ができます。また、OVRアプリを使用することでネットワーク全体をARでアクセスすることが可能です。
最後に、Arconaもまた、ARを使って実際の世界地図の上の土地を販売するプロジェクトです。Arconaで土地を所有すると、NFTのカスタム城や貴族の称号などを追加して、自分の所有物をネットワーク上でアピールすることができます。また、城を建てて土地から報酬を得たり、他のプレイヤーに戦争を仕掛けたりすることができ、まるで現実世界と信長の野望がリンクしたような世界が展開されています。
ブロックチェーンがARに利用されるもう一つの方法として、プロジェクト全体の基盤となるインフラとしてのブロックチェーンの利用が挙げられます。ARプロジェクトは、これによってセキュリティや分散性、不変性、自動化など、ブロックチェーン固有のメリットを全て享受することができます。
ここでは、ブロックチェーンを用いて最先端のAR技術を実現しているプロジェクトをいくつかご紹介します。
「Cappasity」は、イーサリアムのユーティリティトークンを用いた「3DおよびAR/VRコンテンツの作成、分析のためのプラットフォーム」です。このプラットフォームでは、ユーザーは対象物を撮影するだけで、わずか3分で3D画像を生成することができ、さまざまなARやVRのアプリケーションに取り込んで利用することができます。CAPPトークンは、Cappasityのサービスに対する合理化された安全で分散化された支払い方法として使用されます。
「Verses」は、スマートコントラクトによってセキュリティが確保された現実の場所や物のネットワークであり、仮想と物理を自由に組み合わせることができます。ここでは、製品や注文の情報がブロックチェーンに保存され、現実世界に重ねて表示されるARを活用したスマート倉庫や、特定の店舗の場所でユーザーに特定の情報をARで表示するスマート小売環境など、ユニークな技術を使った新しいユースケースを提案しています。
最後は、「Render」です。RNDRトークンは分散型のEthereumトークンで、「レンダリングジョブを実行したいユーザーと、処理するためのアイドルGPUを持っている人を結びつける」ものとして機能します。AR製品の作成にはかなりのグラフィック処理量を必要とするため、このプロジェクトではブロックチェーンを利用して、作成に必要な処理能力の分散化と合理化を図り、提供しています。Render Networkは、ブロックチェーンとAR技術の最も先進的な組み合わせの一つといえるでしょう。
その問いの先には「メタバース」があります。
改めて説明することもないと思いますが、メタバースとは、完全没入型の共有仮想世界のことです。現在、さまざまなメタバースがありますが(前述のDecentralandもその代表例)、最終的な目標は、ウェブ全体を1つの統一されたメタバースにつなげることです。
今回紹介したようなプロジェクトは、それを構築・実現するための多くの試みの中の一つです。ARは、現実世界に情報を重ね合わせることができることから、私たちはスマホやパソコンを積極的に使って情報にアクセスしなくても、情報がシームレスに私たちの生活に溶け込んでいくようになります。
メタバースに対応した未来のインターネットには、すでに「Web3.0」という名前がついています。第一世代のインターネットWeb1.0は静的で、ほとんどのユーザーはコンテンツの消費者でしかありませんでした。現在のWeb2.0は、ソーシャルメディアに後押しされ、常に変化し続け、誰もがコンテンツクリエーターになることが可能になっています。そして、次世代のWeb3.0は、インターネットユーザーを大企業の中央集権的な支配から解放します。Web3.0では、ブロックチェーンを用いてコンテンツを分散化、民主化します。ARは、Web3.0のコンテンツを実現するための一つのキーテクノロジーであり、実生活に融合する、没入感のあるメタバースへの導入を可能にします。
Pontem Networkは、これらメタバースやWeb3.0のパイオニアとなる開発者やプロジェクトをサポートするために、Facebook(Meta)がイニシアチブをとるDiemブロックチェーンの実験用プラットフォームを開発しています。私たちの目標は、開発者がARを含むあらゆる種類のブロックチェーンアプリケーションをFacebook(Meta)向けに構築できるようにすることです。
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Pontem Networkは、このようにブロックチェーンを取り囲むあらゆる要素をわかりやすく学び、その上で私たちのプロジェクトの有用性を理解していただくというアプローチをとっております。
これからも共に学びを深めていきましょう!
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Pontemは、Polkadotを介して、DiemブロックチェーンをEthereumのようなパブリックパーミッションレスブロックチェーンの分散型エコシステムに接続するためのブリッジを構築しています。これにより、Facebookの27億人のユーザーは、分散型金融(DeFi)からノンファンジブル・トークン(NFT)まで、あらゆる暗号のユースケースにシームレスに触れることが可能になります。Pontem Networkとその開発プラットフォームにより、ユーザーは製品をDiemブロックチェーンに移行する前に、Polkadotやその他のチェーンでアプリを構築し、テストすることができます。
Pontem Networkは、Meta(Facebook)のDiemブロックチェーンのインセンティブ付きテストネットとして機能するPolkadot Substrateベースのチェーンです。このプロジェクトでは、Polkadotを使用して、クリエイターにDiemの可能性を紹介し、Diem協会に移行申請を行う前にアイデアの検証を実行する機能を提供しています。また、クロスチェーンブリッジを利用することで、Pontemは他のネットワークで確立された流動性、データ、ツールをシームレスにDiemとの間で相互利用することができます。
Pontemのビジョンは、Diemブロックチェーンの主要な実験ネットワークとしての地位を確立することであり、本質的には、流動性のためのブリッジだけでなく「DiemのためのKusama」にもなることです。これは、非常に効率的で柔軟性の高いPinknodeのコードを使用して、現在のKusamaネットワークにdAppsを接続するPinknodeの能力と完全に一致しています。既存のKusamaブロックチェーンは、初期段階のスタートアップの育成、革新的な創造の実験、Polkadot上に展開する前のdAppsのインキュベーションに適した場であるという評価を得ています。これは、参入障壁の低さ、より寛容なスラッシュペナルティ、よりスピーディなイタレーション、そして最新のテクノロジーにより成り立っています。
DiemのKusamaビジネスモデルを達成するためのPontemの旅は、野心的なものに他なりません。誰もが知るWeb2の巨大な力を、Web3の世界へ引き込む架け橋を構築していきます。
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