今回は古くから人間のペットとして飼われてきた鳥の一種“ヤマガラ”の紹介です。
ヤマガラの特徴
ヤマガラは小笠原諸島を除く、日本全域に分布する留鳥です。
大きさは雀程度で、首裏と胸からお腹にかけてオレンジ色の特徴的な羽毛が生えています。
小さい種類にもかかわらず寿命が長く、同じ大きさの雀が約3年なのに対してヤマガラは約10年生きる言われています。
性格は人懐っこく、人間が作った巣箱に巣を作ったり、餌を持っている手に乗ってくることもあります。
野鳥を飼うことが禁止される前までは、クチバシで太鼓を叩いたり、三味線を弾いたりと、中々芸達者な鳥だったそうです。
ヤマガラの生態
ヤマガラは雑食性で、虫の多い春や夏はクモや芋虫などを食べ、秋や冬になると木の実や果実を食べます。
特にエゴノキの果実(の中にある種子)を好んで食すそうです。
実自体がとても硬く果実に毒があるエゴノキの実を、ヤマガラは足とクチバシで器用に割ります。
秋が深まると地面に落ちたエゴノキの実を探すので、地上での様子をみるチャンスでもあります。
そんなヤマガラは、冬越えに向けて餌を蓄えます。
発見した木の実を樹皮の間や地面に埋めて貯蓄する姿も確認されています。
ヤマガラの繁殖
繁殖期は4〜7月とされていて、木が腐って空洞になった空間やキツツキなどの古巣を活用します。
苔や動物の毛を敷き詰めた巣で、一度に3〜8個の卵を産みます。
およそ2週間かけてヒナが孵り、その後20日程度で巣立ちます。
巣立ったヒナはたまに親の元に戻って餌をもらったりもするそうです。
人間が餌を手に持っているような時でも、直接手に乗ってくることもあるそうで、人への警戒心が強くないことが分かります。
そんな体験ができたらラッキーですね!
以上ヤマガラの紹介でした!