今回紹介する映画は、とある3人のおじいさんが銀行強盗をする話“ジーサンズ”です。
主人公のウィリーが銀行員から半端な融資を受けたため、借金が返せなくなる事態に。
家族と同居している家は差し押さえ寸前。
その上仕事もなくなり年金の支給もカット。
この窮地を乗り越えるためには悪に手を染めるしかない。
世間の冷たさによって居場所をなくしてしまった老人たちが織り成す、一世一代の奇劇が描かれています。
今回も冒頭のみのあらすじを紹介していきます。
あらすじ
映画は主人公のウィリーが銀行を訪ねるところから始まります。
ウィリーは、金利の上昇と働いている工場から給料が支給されていないことによって融資の返済が滞ることについて銀行に相談します。
しかし銀行側は話し合いに一切応じない様子です。
銀行から送られてきた督促状を見せても何の助言もしません。
遂には金利の上昇について言った言わないの水掛け論が展開されます。
そんな中突然銃声が鳴り響き、銀行が強盗に襲われます。
まるで訓練されたような手際の良さに、警備員も動くことすらできません。
強盗がウィリーに近づき、彼の持っていた封筒を見てこう言います。
「腐った経済システムの犠牲者だな。年寄りは社会で敬うべきだ。」
結局強盗はウィリーの所持金は奪わずに、他の銀行員の財布を奪って銀行を後にします。
ウィリーは警察に事情聴取を受け、その後自宅に帰されます。
いつもの日常に戻った彼は、友人のジョーとアルバートと共に休日を楽しんでいます。
しかしジョー(真ん中)は、年金支給のカットについての手紙が届いたと憂いていました。
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翌日、彼らが働いていた工場が突如として閉鎖することが明かされます。
40年以上働いたツケがこれか!
と工場の労働者たちは、年金の凍結が決定したことに怒りを示していました。
その夜ジョーが自宅に帰ると、一通の手紙がポストに入っていました。
差し押さえ通知でした。
30日の間に利子が払えなければ、家を差し押さえると…。
そんな悪い通知があった次の日はジョーの誕生日でした。
彼の誕生日を祝いながらウィリーはあることを口にします。
「銀行を襲おうと思う。」
「遅かれ早かれ、年金が支給されないとなったら俺たちは家を失う。」
「最悪捕まって刑務所に行ったとしても、3食たべることができて最悪な生活は免れることができる。」
そんな話をした夜、彼らは銀行に押し入る決意を固めていきます。
しかしアルバート(↑画像左)だけは「いくら考えても強盗だけはしない。」と強く断り続けました。
崖っぷちの3人はこの後どうするのか。
タイトル通りはじめての強盗をするのか…。
という感じのあらすじです。
ここから映画はさらに深くなっていきます。
社会の冷たさと老人たちのある意味の情熱が対比されている映画です。
触れてはいませんが、家族への愛も感じることができるホットな側面もあります。
バチバチのアクション映画に疲れた方の息抜きとしてもオススメできる映画です。
機会があれば是非に!