医療技術の進歩によって平均寿命が伸びている昨今。
寿命の価値は、ただ長く生きることではなく、健康的に生きることにフォーカスされるようにもなってきました。
およそ寿命の25%は遺伝で決まり、残りは私達の生活習慣によって決まるとされています。
つまり私達の命の75%は、運動や食事などの習慣が関係しているのです。
尊厳死が合法化されていない日本において、健康な老後を迎えることは喫緊の課題です。
では健康に生きる上では、どのような習慣に気をつければ良いのでしょうか。
専門家の意見を海外の科学まとめサイトから引用していきます。
参考記事)
・Expert Reveals 5 Things That Can Help You Live a Longer Life(2024/01/01)
・How Does Obesity Affect the Body?
健康になるために意識すべきことの一つ目は“野菜を中心とした食事”です。
野菜には栄養素やファイトケミカルが多く含まれており、抗酸化物質、抗炎症作用もあります。
そして、そんな野菜を中心とした食事が健康と長寿に関連していることは、過去の様々な研究でも明らかになっています。
また、肉、加工食品、砂糖、塩分を減らすことで心臓病やがんなど、寿命を縮める可能性のあるさまざまな病気のリスクが軽減されます。
これら全てが加齢による細胞の損傷を防ぎ、病気の予防に役立ちます。
中でも注目されているのが地中海食です。
野菜、果物、全粒穀物、豆類、ナッツと種子、魚介類、オリーブオイルがメインの材料となる地中海食は、良質な油や健康を維持するために必要な栄養素が豊富です。
全ての人に適しているというわけではありませんが、健康的な食事スタイルとして研究の対象になることが多いことも事実です。
健康になるために意識すべきことの二つ目は“健康的な体重を目指すこと”です。
肥満は、寿命を縮めるだけでなく、心臓病や脳卒中などさまざまな健康上の問題のリスクを高めます。
炎症やホルモン障害によって、低下やうつ病などの心理学的影響もあります。
先進国における課題の一つはこの肥満を解決することです。
本能的に欲しがる高カロリー食品がどこにでも存在し、簡単に手に入るということは、カロリーを過剰に摂取しやすいことを意味します。
肥満を促進する環境に住んでいる私たちがどのように自分をコントロールするかにあります。
健康になるために意識すべきことの三つ目は“定期的に運動すること”です。
運動が体に良いことは誰もが知っています。
気分が晴れやかになったり、身体が鍛えられる姿を見ることで精神的にも良い影響があったります。
そして、体重や体脂肪のコントロールだけでなく、血糖値の改善、血圧の低下、炎症の軽減、血流の改善など効果は様々です。
毎日マラソンを走ったり、ジムに何時間も通う必要はありません。
週に10分~の運動だけでも、インフルエンザなどの健康リスクの低下が確認されています。
会社までの道のりを一駅分歩くだけでも、健康に大きな影響があります。
健康になるために意識すべきことの四つ目は“喫煙をしないこと”です。
今すでに吸っていない人は、すでに健康に対する大きなアドバンテージをもっていると自信を持ってください。
そして、もっと健康になり長生きしたいなら、これからも喫煙や電子タバコを吸わないでください。
タバコの喫煙は、体のほぼ全ての臓器に影響を与え、生活の質の低下に大きく関連しています。
喫煙に安全なレベルはありません。タバコを吸うたびに、さまざまながん、心臓病、糖尿病を発症する可能性が高まります。
たとえこれまで何年も喫煙していたとしても、今喫煙をやめれば、即座に健康上の利点を実感することができ、喫煙による有害な影響の多くを取り払うことができます。
食事や運動とは違い、何かをする必要はありません、止めるだけです。
もし今年中に止められたなら、年末、あるいは来年の今頃は、タバコに使うはずだったお金で旅行に出かけているかもしれません。
VAPEや電子タバコも同様です。
健康になるために意識すべきことの五つ目は“社会的な繋がりを優先すること”です。
過去10年間で最も重要な発見の1つは、会社や趣味のコミュニティなど社会に属することによる精神的および心理的健康の重要性が認識されたことです。
孤独で社会的に孤立している人は、早期に死亡するリスクがはるかに高く、心臓病、脳卒中、認知症、不安症、うつ病に苦しむ可能性が高くなります。
メカニズムは完全には理解されていませんが、おそらく行動的要因と生物学的要因の両方によるものと考えられます。
社会との繋がりが深い人は健康的な行動をする傾向が高い一方、孤独になりがちな人が生理学的にも良くない影響があるようです。
したがって、より健康で長生きしたいのであれば、他人とのつながりを築き、維持することが重要です。
ディーキン大学疫学准教授ハッサン・ヴァリー(Hassan Vally)
今年の目標として上記の5つについて行動してみるのもいいのではないでしょうか?
現在、社会的な繋がりがない状態なのはハードルがある気もしますが、新しい趣味やコミュニティを見つけるきっかけにすると良いかもしれませんね!
自分も去年よりももっと運動に力を入れていきたいと思います。
この記事のオリジナルの内容はTheConversationにて確認することができます。