の続き…。
友好関係を築いていたギブオン人が、イスラエルの傘下に入ったことを脅威に思ったエルサレム王アドニゼデク(アドニツェデク)。
彼は、ヘブロン、ヤルムデ、ラキシ、エグロン周辺を統括する4人の王と連合を組み、ギブオン人を滅ぼそうと軍を進めます。
ギブオン人も戦いはするものの、5つの軍から攻められた彼らに成す術はありません。
たまらずヨシュアに助けを求めます。
それを聞いたヨシュアが神に伺いを立てると、「ギブオン人を助け、聖絶を果たせ」との啓示を授かります。
ここからはもう電撃作戦です。
イスラエル軍がいたギルガルからギブオンまでの直線距離は約30km。
道は曲がりくねり、高低差は1000mもあるという険しい道でしたが、一日も経たず主戦場までたどり着くという進軍の速さ。
そのまま夜襲を仕掛け、エルサレム連合軍を攻めます。
突如現れたイスラエル軍に浮き足立つ連合軍。
ただでさえ屈強なイスラエル兵に夜から昼から攻められ続け壊走します。
追い打ちをかけるように神が雹を降らせ、ことごとく敵を打ち滅ぼしたそうです。
その数はイスラエル兵が殺した数よりもはるかに多かったとか…。
さらに、今まではあり得ない奇跡をヨシュアが起こします。
聖絶ほ果たす(敵を討ち滅ぼす)までの時間が足らず、日が暮れてしまいそうになったヨシュア。
と願うと、神がそれを受け入れ、太陽も月も丸1日動きを止めたのです。
神が人の願いを聞き入れたことは、後にも先にもこれが初めてのことでした。
神とイスラエル軍の前に敗れ去った5人の王。
王たちはマケダの洞窟に逃げ込みましたが結局捉えられ、首を吊られた上でまた洞窟に投げ込まれ大岩で蓋をされます。
こうしてギブオン人の寝返りはら始まったカナン南部の聖絶が果たされたのです。
その後、五つの王を失った都市を次々制圧し、カナン南部及び北部までも制圧していきました。
続く…。