【前回記事】
この記事ではアダム・スミスの国富論を読み解いていきます。
見えざる手、自由放任主義……、どこかで聞いたことがこれらの言葉はここから生まれてきました。
経済学の始まりともいえる彼の著書を通して、世の中の仕組みについて理解を深めていただけたら幸いです。
前回は、“租税の一般原則”についてまとめました。
国全体の発展や秩序を維持するための税には、4つの一般原則があると彼は考えました。
①個人の能力に比例すること
②支払いの方法や条件が明確なこと
③支払いは柔軟に対応できること
④必要以上に税をかけないこと
この税によって、富を富者に集中させるのではなく、貧民にも分配する仕組みよって、国全体を豊かにすることに繋がると主張しています。
今回のテーマは“公債”です。
国がお金を借りることで起こる現象についてまとめられた、国富論最後の章をまとめます。
↓