第3章 幼児期の子どもへの接し方、勉強のさせ方
幼児期の子どもは遊びで伸ばす
ドリルで目先の勉強をするより、遊びであと伸びさせる。
あと伸びに重要な力は、「やり抜く力」「集中力」「工夫する力」。
答えのあるドリルなどの問題ではなく、どうやったらもっと面白くなるかを考えることが出来る遊びで伸ばす。
一番伸びるのは、やはり外遊び。
葉っぱの色や、雨上がりの土の匂い、雲や水の形など!自然の多様性はどんな人工物をも凌駕する。
五感を使って楽しさや危険性を知り、工夫しながら学ぶことで、柔軟な頭を作っていく。
屋内でも、お絵描きや機械の分解、包丁を使った料理など、集中力や空間認識能力を育てるものは沢山ある。
とにかくひとつのことをやり尽くす経験と工夫する経験があと伸びする子を作っていく。
勝ち癖を付ける
なんでもいいから、「これは頑張った」と思うことについて、勝利が転がり込む経験をする。
頑張って勝ち取った勝利が、「自分はやればできる」という感覚を植えつけ、受験などここぞというときの支えになる。
勝ちの経験は色々ある。
例えば、勉強は勿論、音楽やスポーツ、人を笑わせる事も勝ちの経験になる。
国語力こそが全ての学力の土台
学力差は文章を理解する力があるかどうかの差。(国語力の差)
算数も国語も、結局は文章を読んで答える問題に尽きる。
小学校高学年以降は、いかなる問題も国語力がなければ解けなくなる。
人生においても、「正確に自分を表現できない」「好きなことを魅力的に語れない」「要約できない」「話を正確に理解できない」など国語力が重要になる。
国語力を鍛えるには、本を読むなど机上の勉強もあるが、一番は会話。
子どもであれば、家族との会話が国語力を伸ばす勉強になる。
会話の中で、親や友達が何を言いたいのかを考えさせることが大切になる。
そのためには、子ども疑問にすぐに答えたり、子どもが答えを出すまで我慢強く考えさせるなど、親が会話の仕方を覚える必要がある。
ユダヤ式勉強法
ノーベル賞の40%を占めるユダヤ人の勉強方法は「教えること」「説明させること」にある。
理解にはレベルがある。
Lv1:聞いてわかる
Lv2:自分でなんとか解ける
Lv3:自分でスラスラ解ける
LvMAX:自分で問題を作ったり、説明できる
説明するということは、断片的では成立しない。
問題を深く理解する必要があるし、相手に分かる言葉で伝えなければならない。
ユダヤ人の賢さは、子どもの頃から受けてきた、説明する教育の賜物と言える。
第3章まとめ
・自然や身の周りの物を使って、遊びを学びにする
・勉強、スポーツなどで勝ち癖をつける
・親子の会話で国語力を伸ばす
・説明中心の勉強で理解力UP
小学校低学年までの子は、勉強っぽい勉強は必要無いと思っています。
無理やり机に向かわせるのは悪だとも思っています。(子どもがやりたいなら別ですが)
本人との会話の中で考えさせることや、質問に答える(一緒に調べる)ことで、あと伸びする頭を作ることができる事も実感しています。