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ダメな自分から脱却するコツ|〜自分と交わす約束が招くもの〜

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  • かいち@ALISから生まれた漫画家
  • 2020/05/06 03:18
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おはようございます!いつものランニングコースに虫が沸いてきていて、突如左折してきた蛾に驚いて、歩道から車道に飛び跳ねた際に足を若干捻ってしまい、ランニングのハードルが劇的に上がってしまったかいちです!

さて今日は、「ダメな自分から脱却するコツ|〜自分と交わす約束が招くもの〜」というテーマでお送りします!

 

突然ですが、26歳以前のボクは本当にだらしのない人間だったと思います。

 

「漫画家を目指す」と親に宣言し、反対されながらも押し切り、就職もせずにアルバイトをしながら漫画を描く。そんな生活を6年間も送っていました。これは絶対に親には言えませんが、あまり漫画は描いていませんでした。

 

漫画家を目指す皆さんは血反吐を吐くような努力をします。食事も睡眠も顧みず机に向かい、手にタコができるほどひたすら原稿を描き続けます。そうして努力した人たちの中のわずか数%が、漫画家として食べていける。そんな世界です。

 

が、ボクはそんな努力できる人間ではありませんでした。

 

ボクは食事も睡眠もしっかりとっていましたし、手にタコができるほど漫画を描いたこともありません。担当編集さんからやれと言われた課題は2ヶ月も続かなかったし、原稿は年に1本しか描いていません。絶対に漫画家になれないタイプの人間だったと思います。

 

私生活や仕事はもちろんのこと、漫画さえも中途半端でした。漫画家を目指していたのにも関わらずです。漫画を描く際、内容の基礎となるのが、「プロット(脚本)」とネーム(絵コンテ)です。そこから下描き、ペン入れ〜と作業が進んでいき、原稿が完成するのですが、ボクはこのプロット(脚本)をしっかりと書きあげたことが一度もありませんでした。

 

プロットを書いていると、どうしても途中で書くのがめんどくさくなり、中途半端にネーム(絵コンテ)に移っていました。プロットが中途半端なので、ネームも自ずと中途半端な仕上がりになります。そうした中途半端な姿勢で原稿に手をつけては、中途半端な漫画を描いていました。

 

そんな中途半端な姿勢がボクに与えたものが「自己否定」です。

 

 

「今日はこのページまで原稿を進める!」などと決めて計画的に描き進めれば締め切り内に終わるはずの原稿。それを、「今日はもうここまででいいや」「明日がんばろう」と、ついつい手を抜いて描いていました。その結果、締め切り直前に焦り出し、雑に仕上げて提出し、落選するという日々を繰り返していました。

 

結果が出ない日々が続くと、「おれはなんてダメな奴なんだ」と自己否定してしまい、いつのまにか「どうせおれは何をやってもダメなんだ」と、ダメな自分が板についてしまいました。

 

「今日はいいや、明日やろう」そんなことを繰り返していると、思い通りの結果を出すことができず、「自分はなんてダメな奴なんだ」という思考に陥ってしまいます。そんな日々が何年も続くと、「どうせ自分は何をやってもダメなんだ」と、ダメな自分がすっかり板についてしまいます。

 

 

自分で自分を信用できなくなってしまうのです。

 

 

そうやって人生を過ごし誕生したのが、「20歳から漫画家を目指し、6年間出版社に通うも実績ゼロ。26歳のフリーター石井嘉一郎=ボク」という人物です。

 

 

そんなボクも、26歳からバチッと意識が変わり、人生に意欲的に取り組むようになりました。ブログやSNSを活用した発信活動が功を奏し、今ではなんとか漫画のお仕事で生活できるようになりました。

 

最近では、漫画を約半年間毎日Twitterに投稿したり、「毎日女子」という1年間毎日女子を描くという企画も、5ヶ月目に突入したりと、漫画家志望の頃には皆無だった継続力もついてきました。

 

そうして今年29歳を迎えるボクが今、約3年ぶりにちゃんとした創作漫画を描くことに取り組んでいます。昨日、漫画の話作りの根幹となるプロット(脚本)を完成させたのですが、あることに気がつきました。

 

「プロットを完成させてしまった。」

 

なんと、漫画家志望の頃はいつも中途半端に投げ出していたプロットを完成させてしまったのです。それも、約12,000字も書き連ねていました。漫画家志望の頃のボクに、「12,000字のプロットを完成させたぞ」といっても絶対信じてもらえないでしょう。それどころか、12,000字は愚か、3,000字の文章だって書いたこともないから、12,000字と言っても全くピンとこないと思います。

 

なぜあれほどまでにできなかったプロットを、12,000字も書いて完成させることができたのか。当時の自分と今の自分を比較したときに気づいたことがありました。

 

 

今の自分は、「自分と交わした約束」を守れていたのです。

 

 

26歳以後のボクは、人間的にこれまでにないスピードで成長してきたように思います。もちろん、だらしない部分もまだまだあるのですが、決定的な違いは継続ができるようになったことです。

 

2019年11月1日から、毎日漫画をTwitterに投稿し、177日間続きました。(まさかの予約投稿し忘れで連続記録が途絶えました。)また、2020年1月1日から毎日女子を描いてTwitterに投稿し、今日まで126日続いています。

 

このことが、昔の自分と違い「自分と交わした約束」を守れるようになったことを表していると思いました。

 

「今日やろうと決めたことを今日やる」毎日投稿するという自分との約束を約半年、毎日守ってきたことで、自分と交わした約束を守るクセがついたように思います。

 

毎日自分との約束を守ってきたおかげで精神も磨かれ、26歳以前の自分が一度も守れなかった「プロットをしっかり完成させる」という約束も守ることができたと思うのです。

 

この延長線上には「ネーム(絵コンテ)をしっかり完成させる」「原稿をしっかり完成させる」という自分との約束も待っています。今のボクならどちらの約束も守れる自信があります。

 

 

 

26歳以前のボクが散々経験したように、自分との約束を守れないと自己否定感が強まります。「自分はなんてダメな奴なんだ」「どうせ自分は何をやってもダメなんだ」。自分との約束を守れないということが負の連鎖を生み出し、自分への信用をどんどん失っていきます。

 

そんな自分から脱却するには、小さなことでいいから、自分と決めた約束をしっかりと守ることです。本当に小さなことでいいです。「1週間毎日、腹筋を30回やる」でもいいし、「夜にしっかり歯を磨く」とかでもいいと思います。ボクも177日間漫画を投稿したとはいえ、たった1ページを投稿した日がほとんどでした。

 

 

「自分と交わした約束をきちんと守る」

 

 

このことを繰り返していくうちに、自分への信用を徐々に取り戻していきます。

 

ダメでどうしようもない自分がいたとしても、未来はわかりません。人間は成長する生き物です。小さなことからコツコツと、自分との約束を守っていけば、いつのまにか自信を取り戻すことができています。その自信が、小さな結果を生みだし、小さな結果の積み重ねが大きな結果につながります。未来はいくらでも変えられます。

 

 

自分に自信がないとき、自己否定が激しいときは、是非とも「自分と交わした約束」を守ってみてください。どんなに小さなことでもいいです。一度できたら二度、三度と、約束を守り続けてみてください。振り返ったとき、自分が大きく変わっていることに気づくはずです。

 

小さなことからコツコツと、人生を変えていきましょう!

それでは今日はこのへんで!また明日!

 

 

ーーー

 

 

この記事は、漫画家かいちが創作について研究するサークル「かいちの創作研究室」から転載してお贈りしています。

 

「かいちの創作研究室」では、漫画家かいちが創作活動を通して得た学びや日々感じたことを2,000字程度の文字数で毎日お届けしています。今日のある方のご参加をお待ちしています。

 

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代表作:仮想通貨体験記仮想通貨で300万円失った。その体験を元に漫画を描いてALISに投稿。けっこう話題になりました。ALISをきっかけに漫画家になれた。ALISに感謝。#かいちの挑戦

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