ども!Kecos(ケーコス)と言います。プロフにもありますが、外国人労働者・移民問題に関心を寄せる者として、ここ1年(2018年)の外国人労働者問題を私なりのデータで皆さんと数回に分けてシェアしていきたいと思ってます。
熟読なんかしなくても結構なので、どうかパラパラと毎日、流し目、いや流し読みしていただければありがたいです。なぜなら2019年からは、我が国は来年4月から法改正により単純労働を含む外国人労働ビザが本格的に導入される、まさに「外国人人材本格活用元年」になることが既に決定しているからなんです。
ここで簡単なワタクシのプロフ紹介を本件に絡め直してチラっとお許しあれ。
大卒後、就職もせずに一年間、カナダで寿司ヘルパーやら農家住み込みやらでワーホリ。その後、モヤモヤとカナダの移住制度の変遷なんかもウォッチングしながら、気がつけば妻子を抱え20年の月日が経過。ある時から、日本人が移住したい国10年連続No.1なんかに選ばれ、日本人シニアが多く移り住み、日本式介護の海外展開なんかを検討し出したマレーシアに目が留まり、数年ほど前に一時休職、現地で無収入オッサン大学院留学(国際経営学修士)をしながら、本件について現地でフィールドワークを積んでいたアウト・ロー。現在、帰国、社会復帰中。
さて、本題に戻りますか。・・・と言いながら、先ず冒頭に言葉の定義を改めさせていただきます。
公平かつフェア(同じ意味やん)にこの議論をするうえで誤解を招きやすい日本語に『単一民族国家』なる語句がありますね。この日本語は非常に不便であり、正しい議論を阻害しやすいと思ってます。ちなみに単一民族国家を英訳するとhomogeneous countryと出てくるが、コレは明らかな間違いです。一体、誰がこんな誤訳を考えた?!homogeneous (ホモジニアス)とはホモセクシャルのこと・・・ではもちろんなくて「均質な」という意味の形容詞です。ちなみにその反対語はheterogeneous (異質な)となるワケですが、国家についてはむしろmulti-cultural (多文化の)の方が多く見受けられる感がありますねえ。
いずれにしても、単一民族国家というとその対義語が多民族国家と捉えられてしまい、右の翼からは「日本は日本民族だけの国だ!」と誇張されるし、左の翼からは「日本は既に多民族国家だ。」みたいにアジテートされて国論が二極化してしまう気がします。
つまり異民族の構成比が0%であるべきか、それ以外で議論するのは極めて危険であり、我が国の持つ特性が「均質性が極めて高い。」ことにあることをどの程度、国の有り様として許容し得るかで議論すべきだったはずです。
補足するとワタクシがオッサン中年大学院留学中によく論文引用でお世話になったCIA(あ、あの秘密情報機関のことね)のFactbookによると、我が国は日本人が98.1%、中国系が0.5%、コリアン0.4%、その他が0.1%の人口構成比をなる「均質的な国家」と言えます。https://www.cia.gov/library/publications/the-world-factbook/geos/ja.html
ま、本稿はビジネス的なアプローチに的を絞っていくので、あまりこれ以上の深掘りは止めておきますね。
(2)一方で日本は既に「世界第4位の移民大国」という現実
ちょっと古いデータになりますが、下のグラフにもあるように我が国は外国人労働者の国別比率が極めて低い国として有名です。(個人的にはルクセンブルクにおける一人当たりの国民所得のカラクリやマレーシアの不法移民問題などツッコミどころが多いグラフだが、本稿のタイトルとは関係ないので補足はしない。)
しかしながら、冒頭で来年は「外国人人材本格活用元年」と唄いながら、日本は既に「世界第4位の移民大国」に成り上がっている(あるいは成り下がってしまっているという見方も)という現実にも目を向けておきましょう。
(資料は西日本新聞のもの http://qbiz.jp/article/134771/1/)
さらにここ数年の外国人観光客の激増ぶりにも目を見張るところですね。海外から見るとそんな日本の観光でさえ、まだまだ伸びしろのある領域なんです。
我々が好むと好まざるに関わらず、これから技能実習、職業紹介、さらには医療観光と外国人関連のビジネス領域は拡大の一途を辿ると思われます。
今日は序論として総論に留めますが、これから徐々にその辺りを掘り下げていくので、パラパラと、そしてチラチラとお付き合いいただけると嬉しいっす。