L'Oreal　Report～ブートキャンプで訓練受けて書き直したよ~

こんばんはクーです。

今回は世界シェア１位の化粧品メーカーである「ロレアル社(フランス)」について企業分析を行います。化粧品業界への投資を考えている方や美容に興味のある方は是非見てくださいね。

※ロレアルは米国市場に上場していないので一般的なネット証券での購入が難しいです。ロレアルの購入を考えている方はサクソンバンク証券の登録を推奨します。

・ロレアルの歴史

For more than a century, L’Oréal has been involved in the adventure of beauty. The small company founded by Eugène Schueller in 1909 has become the number one cosmetic group in the world. Major launches, acquisitions, opening new subsidiaries... Relive the highlights of the L’Oréal adventure.

ロレアルは1909年に、薬剤師ウージェンヌ・シュエレール氏(Eugène Schueller）がその前身となる会社を創業し１００年以上の歴史を持つ会社です。

現CEOはジャン-ポール・アゴン氏(Jean-Paul AGON)、ロレアル生え抜きのCEOです。転職が多い海外では珍しい方です。またロレアルの関係者で有名なのが、創業者の孫で世界長者番付女性部門１位のリリアンヌ・ベタンクール氏。ロレアルの33%株式、395億ドルの資産を保有します。(ネスレもロレアルの大株主です)

まずロレアルのブランド等の製品概要についてまとめました。

有名なブランドですと、ランコム(Lancom)や日本のシュウウエムラがあります。総計39ブランドで各グレード豊富な製品群を取り揃えています。最近になってアクティブコズメティック部門(ブランドはラ ロッシュ ポゼ等で皮膚科医に採用されている皮膚科治療の補助用化粧品が主)が追加されています。

マスカラがすごくいいとお勧めしてくれたALISISTAの方がいらっしゃいました。

ロレアルはテクノロジーにも積極的に投資を行い、ナノテクノロジーでは多くの特許を保有しています。J-platpatで検索した所、890件の特許を保有しておりました。またIT企業の買収にも積極的です。2018年に買収したモディフェイス（ModiFace）はARの技術を使って化粧品のトライアルが可能です。

その他にも皮膚の状態を調べる使い捨て貼り付けセンサーを開発したり、美容SNS「Veleza」と提携しています。

テクノロジーへの投資額は増える傾向にありますが、ARのアプリなどは新しい顧客体験を促し、リピーターの獲得や利便性の向上につながります。サブスクリプション型でユーザーに提供するなど成長の機会も増えてくるかと思います。

まず労働環境。Vokersの企業分析では企業評価3.09点、日用品・化粧品業界平均が3.12点で、業界平均並み。

チャートは２０年で約２～３倍。2010年以降ハイペースに株価を伸ばしています。配当は2005年５月0.82$(約1.5%)から2019年4月3.85$(約1.8%)と約５倍。配当性向けが50%台。まだまだ配当には余裕があります。

リーマンショック時の株価下落率は約50%。２０１２年以降の伸びが顕著です。

最新の四半期決算(2019年４月)によると売上75.5億ユーロ(前年+7.7%)、地域別ではアジアでの売り上げ伸びが顕著で+30.4%、ECでの売り上げ43.7%、旅行小売24.1%とのこと。アジアや世界経済の成長の恩恵を受けています。

ロレアルの年間レポートでもっと詳しくみてみます。

2018年の通期売上は269億ユーロ(前年+3.5%)

営業利益49.2億ユーロ(前年+5.3%）

営業利益率18.3%

EPS7.08ユーロ(前年+6.5%)。

年毎の推移に注目しグラフ化すると売上・利益・利益率はいずれも微増ながら上昇傾向。EPSも伸びがよく、自社株買いなどで2013年から2015年に株式総数も減少です。

化粧品市場は全体で年間4%くらい伸びており、ロレアルが世界シェア第一位

売上内訳が製品ではロレアルリュクス(34.8%)とコンシューマープロダクツ(44.7%)

地域では西ヨーロッパ(29.9%)と北アメリカ(26.9%)でした。

競合他社も化粧品・生活用品と多岐にわたっていてます。全部は紹介しきれないのでその中から代表的な3社を紹介します。

・エスティローダー

リーマンショック後に株価約10倍になった2000年台にもっとも飛躍した米国発の化粧品メーカー。他のメーカーに比べやや高級路線の印象。

代表的ブランドとしてドゥ･ラ･メールがある。

・P&G

化粧品ではSK-Ⅱ、美容家電ではブラウン、他にもファブリーズやレノア、パンパースなどのブランド製品を持っている米国の総合生活用品メーカー。化粧品だけのロレアルより馴染み深いと思います。一部の化粧品ブランドをコティへ売却。米国株ではおなじみの銘柄でロレアルなどのヨーロッパ系銘柄より購入しやすい。

・資生堂

日本の化粧品メーカー。中国での売上上昇が著しく、SHISEIDOブランドが主軸。

ロレアルと同様にIoT技術やメイクアップAR、AI、しわやたるみを補正する人工皮膚セカンドスキンなどテクノロジーへの投資にも積極的です。

花王でも同様のFine Fiberという技術があり、人工皮膚の上からメイクが可能で、化粧を落とすのも剥がすだけなので楽そうです。

肌へのダメージもすくなくなりそう。

・セカンドスキン(1:32～が凄さを実感できます！)

以上、ロレアルと化粧業界でした。今回も読んで頂きありがとうございました。

ロレアル番外編として他ビューティ記事も鋭意制作中。

引き続き企業分析の項目などアドバイスを３ALISで募集します。コメントでこんなところを見てみたらとか、この数字が必要だとかアドバイスくださいね。

ビューティー関連記事はこちらから見てくれたらうれしいです(-""-)。Wacom reportコメント欄には化粧品のアドバイスがあるので必見です。

大分香りの博物館

ロレアル

就プロ:ロレアルという会社と、リーダーシップ

Fashion Foot

世界の美容ブランドを支配する7大企業

欧州のナノテクテクノロジーの民間動向 - NEDO