前回は 人の運命は決まっているというお話をしてきました。
決まっている運命をいかにしたら変えることができるかというのが今回です。
その1で運命のキーワードは「環境」と「意識」である、というお話をしたことを思い出してください。
ビッグバンと共に宇宙が始まり、物質と反物質がぶつかり、そこから光が生じました。
やがて光→時間→空間→エネルギー物質→生命→意識と進化してきました。
この秩序ある(自然の法則)宇宙の進化は偶然だったのでしょうか。
それとも私たちが知る由もない未知の意識(宗教では神と呼んでいる)によるものでしょうか。
宇宙の法則を発見したのは、もちろん人間です。
この宇宙に人間がいなければ宇宙の法則も発見されていません。
宇宙を発見するような高度な知性を持った人間を発生させたのはこの宇宙です。
こう考えてみると宇宙意識(未知の意識)=人間の意識という結論になります。
人間を中心に考えたら身の回りに有る宇宙は自然環境です。
「意識」と「環境」はまさに一体の関係です。
ここで話を私たちの人生という身近なミクロの世界に戻しましょう。
ミクロの世界もマクロの世界も宇宙の法則には変わりありません。
自分の身の回りの環境は実は自分の意識が作っているのです。
一般的には自分の意識に関係なく環境は存在していると言う風に解釈していますが、宇宙の法則からみれば、環境は自分が作っていることがわかります。
仮にあなたの人生が苦難に満ちた耐え難い環境にあったとしても、それを作り出したのは他でも ない、あなたの意識が作り出した産物なのです。
あなたは環境に支配された人生を送るか、自分の意識を変えて新しい環境を生み出すかは、あなたの意識次第です。(運命は決まっているけど、決まっていない)
ここまで読んだ人は、人の運命は決まってると言うことと矛盾を感じるかもしれません。しかし決して矛盾ではありません。
宇宙の進化の過程は秩序正しく歴然としています。個人の人間の運命までもきっちりと法則に基づいて決まっています。
ところが、宇宙意識と人間の意識は一体なので、宇宙意識がこの宇宙を創造してきたように、人間の意識がこの宇宙を創造することができます。
このあたりは、とても難解なので身近な環境に話をもどします。
あなたの意識があなたの住んでいる環境を作り出している事実だけは人生のどこかで理解してください。
人の運命を電車の中の時間空間に例えて説明しましたが、わかりやすく言えば、あなたの意識の 持ち方で、行き先が決まっている電車から下車して、
行きたい電車に乗り換えることができるということを言いたいわけです。
大切なことは自分の乗っている電車の行き先を少しでも知るということです。
すなわち、自分の未来を知っている人だけが未来を変えることができます。
未来がどうしても分からない人は、自ら想像の世界で未来を構築(イメージ)することです。
そのときの心構えは今の環境を無視するか、影響を受けないと言うことが大切です。
なぜなら今のあなたの環境は過去の自分の意識が作り出したものだから、それを土台に考える必要はまったくありません。(過去を土台にすると運命は決まっている)
今回は難しかったですか?
色々な角度から夢の実現に迫って行きたいと思います。今回理解できなくても心配はいりません。
このシリーズは今回でおしまいです。
これ以上続けると「量子論」になってしまいます。
難しい話は脇において簡単に説明すると、外界の世界(環境)と内界の世界(意識の中)はイコールです。
私たちはどうしても自分を取り巻く環境の影響を受けて日々生活をしています。
その環境を選んでいるのは自分です。
しかし、誰もそういう考え方をしません。自分の意識に関係なく、客観的に存在しているのが環境であると解釈します。
外界の世界が「主」で、内界の世界は「従」であるという思考を、内界の世界が「主」で、外界の世界を「従」であると考え直すと、人生は大きく変わります。
「運命は決まっているけど、変えられるのです」
#水口翠峰語録より