R3って、ご存知ですか?
YAMAHAのバイクじゃないよ。
ニューヨークにある、金融システムにおける分散台帳技術を開発する企業であり 世界最大の金融機関向けブロックチェーンコンソーシアムの主催でもあります。
(あれはブロックチェーンじゃない!という声もありますが)
コンソーシアムには、初期にはJPモルガン、ゴールドマンサックスもはいっていました(その後脱退)。現在は200社以上が参加、三菱UFJフィナンシャルグループ、みずほ、三井住友銀行なんかも入っていますね。
一時期は「倒産か?」と囁かれていたR3ですが、今週になっていくつかニュースが立て続けに入ってきたのでまとめたいと思います!
まず最初のニュースはこちら
R3の新しいCordaがXRP対応へ!
Cordaというのは、R3コンソーシアムで開発している分散台帳技術を用いたDappsのこと。オープンソースで開発することで金融機関がバラバラに開発することを防ぎ、技術革新を速めています。Linux財団が進めるHyper Ledgerと近いですよね。(この理解、あってますかね?)
今回発表されたCorda Settler、XRP対応を前面に出しています。
R3社のCTOは、
「Corda Settler導入およびXRPのサポートは、世界で最も影響力のある仮想通貨(つまりXRP)とブロックチェーンコミュニティ(つまりR3)の2つが育んだパワフルなエコシステムが、いかに協調して働くかを示すための重要なステップといえる」
と述べています。
XRP=世界で最も影響力がある !
ところで、
R3はRipple社を訴訟してましたよね?
両社ともに金融機関への分散台帳技術適用を目指しているだけに、ライバル関係といわれることもありますが、ざっくり言うと
Ripple社:銀行間送金
R3:スマートコントラクトのプラットフォーム、送金だけに限らない
ことから、もともとは提携関係にありました。が、R3社が提携時のオプションにあった「5億XRP購入」を行使しようとした際にRipple社が拒否ったことから訴訟へ発展!
対するRipple社は「R3がちゃんと仕事したら行使していいオプションだったのに、さぼった上で行使は契約違反(怒)」とカウンターへ。
9月には和解しましたが、和解内容は不明です。
今回のXRP対応、色々あったけど前に進むにはXRP対応するしかないよね、ということかと理解しています。
お次のニュースはこちら、アメリカのIPCシステムズがR3コンソーシアムに参加しました。
IPCシステムズは、金融機関、主にトレーダー向けの音声通信システムを提供している会社。
トレーダー向け音声通信システム?と思いましたが、トレーダーは同時に複数個所とセキュアで遅れのない通信を確立してやり取りしないといけないので、かなり重要なソリューションですね。
IPCシステムズの持つ「Connexus Cloud」は、音声、メール、市場データ等をすべて統合できる金融向けクラウドサービス。今回の提携により、Connexus Cloud上でR3コンソーシアムが提供しているCordaネットワークをサポートすることになるとのこと。
R3、仕事増えてよかったね!
最後はSBI。
R3社と合弁会社をつくるようです。
これは唐突な話ではなく、もともとSBIはR3へ出資に役員の派遣と関係を強めていました。
2018年10月時点での北尾社長講演でもこんな図が出てきています。
SBIに対しては色んな意見はありますし、実際にできるのか?という声もありますが、こういった広がりのある絵を描けるのはすごいこと。
というか、、、海外のブロックチェーン関連ニュースで名前を聞くのはMitsuiでもMitsubishiでもMizuhoでもなくSBIですよね。
SBIは、2016年5月にRipple社との合弁会社「SBI Ripple Asia」を設立しています。その後、(一部リップラーから)SBIはRippleを選んだのだ!R3さよなら!的意見も出ていましたが、そういうわけでもなかったみたいですよ。
今回の合弁会社発表でR3は
「日本語対応する!」
とも話しており、今後は日本でも活用が進んでいくかもしれませんね。
以上、最近気になったR3関連ニュースまとめでした!
複数ニュースのまとめって初めてやったけど、疲れますね。ってまだ3つなんですけどね。
昆布森さんのすごさがよく分かりました。。。
それではよい一日を!
MALIS