皆さんこんにちは。
早起きすると夕方4時くらいに眠くなりますね、更新が遅れました。
先日からお伝えしているUNEP-DTU(国連環境計画パートナー機関)主催のWebセミナーレポ、今日はGIZとPower Ledgerの登壇をお伝えします!
(前回記事)
GIZとはドイツ国際協力公社。50年以上の歴史を持つ国際協力機関で、ブロックチェーン技術の応用にも熱心なようです。日本で言うとJICAみたいな存在でしょうか?
GIZのViktor Peter氏はDLTソリューションを
- 透明性が高い
- 中央集権機関からの仲介がない(少ない)
- 強靭で安全なITインフラ
- 参入障壁が低い
- 効率的な取引
といった点で長けていると評価しています。
特に、透明性と中央集権機関からの介入については「民主主義が浸透していない国では重要な要素」と強調。
世界には信じられないほど腐敗した政府が存在します。持続可能な発展を目指すためには"透明性"は超のつく重要ポイントなのですね。
そんな彼らが来年スタートしようとしているプロジェクトは、とあるアフリカの国の電化。(電化=電力が通っていない場所に届けること)
日本に住んでいると信じられませんが、世界には人口の90%以上が電力にアクセスできない国がまだあります。電気がない生活では、陽が落ちたら勉強も裁縫も何もできず、生活をよくすることが難しくなります。また、薪をくべることによる二酸化炭素中毒の発生、大気汚染も深刻です。
電気を届けることは、発展の基礎なのです。
さて、GIZがトライするアフリカの国は、
電線がない!
電力会社もない!
支払い方法ない!
生産施設もない!
あるのはディーゼルのみ!
というないないエリア。
こういったエリアでは、CO2を大量に出すディーゼルよりソーラーパネルの方が高いので、再生可能エネルギー導入にインセンティブが働かないのです。
GIZは、ブロックチェーンを用いてファイナンス、支払い、電力網の監視・コントロールができるようプロジェクトを開始するとのこと。
いつも思うのですが、真のヒーローとはこういった世界の課題に真摯に向き合う人を指すのでしょうね。そしてそれは一人ではない。ヒーローも分散化されているし、そうあるべきなのでしょう。
お次はPower LedgerのJames Eggleston氏。
この企業は日本でもコミュニティ活動が始まっているので、ご存知の方もいると思います。
分散型電源(ソーラー)も蓄電池も価格が下がって普及してきている。しかし、今後これら資産をどうやって活用し、金をつけていくのか?ウーバーのように、今あるものをネットワーク化し最大限に生かすにはどうしたらいいかーー。
こういった問いからソリューションが生まれているとのこと。
マイクログリッド、電力のP2P取引等ソリューションを紹介していましたが、その中で関電と進めているVPP(ヴァーチャルパワープラント)の紹介も。
VPPとは、家庭や工場に置かれた蓄電池の電力を仮想的に1つの発電所とみなす考え方。電力が足りないときに、各家庭に置かれた蓄電池から放電してもらえば、大きな発電所で発電したのと同じような感じになるよね?ってことです。
つまり、ちりも積もれば山となる。
もう一点注目すべきは、以前から公表するすると言い続けているAsset Germination(AG)。トークンを用いて自宅のソーラーや蓄電池を資産化する、のだとか?再エネの証券化のような印象を持ちましたが、詳細は公表を待つしかないですね。
今日はここまで!
実はこのあたりでコーンフレークをぶちまけるという緊急事態が発生。次の登壇者からメモがほぼ取れていません。。。牛乳がかかったSurfaceの調子が悪いのは気のせいでしょうか?
しかし、SolarCoinとSunExchangeの説明があったことは覚えているので、次回ご紹介します。お楽しみに!
MALIS