ようやくきました。
以前の記事でご紹介していたニューヨーク市経済開発公社のブロックチェーンへの取り組みの1つ、「NYC Blockchain Center」がついに開設されました。
昨年からぷつりと情報が途絶えていたブロックチェーンセンター開設。
ようやく入ってきた情報によると、運営にはFuture/Perfect LabsとGBBC Labsの2組織が選ばれたそう。これら2社の親会社はベンチャーキャピタル。センター自体、親会社から資金提供を受けています。
また、マイクロソフトとIBMも協賛するとのこと。
場所はフラットアイアン地区。
その名の通り、フラットなアイロンみたいなビルがあることで有名。ファッションブティックやレストランが多くおしゃれな地区ですが、その中に中堅スタートアップやコンサルティング会社もちらほらとあるビジネス街でもあります。
たしか、私が訪問したことのある仮想通貨関連企業もこの地区にあり、クリプト関連企業が多く集まっているのではないかと思います。
ただ、アナウンスには5つの地区で、と書いてあるので他の地区にもできるのかな?ブルックリンにも集積地があるので外さないと思いますが。
リリースによるとブロックチェーンセンターの目的は、
(1)起業家や他のイノベーターに共有スペース、ビジネスサポート、そしてメンターシップを提供することで、ブロックチェーンエコシステムへのアクセスポイントとしての役割を果たす。
となっています。これは楽しみ。
また、このセンターは起業家対象だけではなく、
(2)市民のブロックチェーンへの理解を促進する役割
も担っているよう。
いくらスタートアップが活発になったからって、利用したい企業や市民がブロックチェーンに対して懐疑的であれば、サービスは浸透しませんよね? この記事を読んでいる皆さんは恐らく様々な媒体から仮想通貨やブロックチェーンの動向をウォッチされていると思いますが、
普通、しません!
これは私も最近気が付いたことです。。。普通に生活してたら「ブロックチェーン?なんかあの、、、ビットコイン?」くらいのものです。
さらに、
(3)産業界、政府機関、投資家、イノベーター、アカデミア横断で規制環境について対話を進める役割
も担うとのこと。
実際、センターのローンチに際して、州の議員、産業界リーダー、コロンビア大学・ニューヨーク大学・ニューヨーク市立大学の教授陣、、、と産官学横断で多くのコメントが寄せられています。
日本にも、こういったオープンな対話の場ができるといいですね。
近々遊びに行ってみよう。
さて、どうなっているんだろうか?と思っていた今年度のBigAppsもようやく開始!
BigAppsとは、2009年から続いているNYCのコンペ。
ニューヨーク市をよりよくするための商品・サービスを作るコンテストであり、参加者は課題と解決策をプレゼンし、ニューヨーク市側はマーケティング機会およびスポンサー・ディベロッパーを提供するというもの。
今年度はブロックチェーンに関する提案依頼書が出されていました。
詳しくはこちらをどうぞ↓
ニューヨーク市は、Consensus2018で "世界のブロックチェーン中心地になる宣言"をするなど、ブロックチェーン技術に積極的。
その土台となっているのが、ニューヨーク市経済開発公社を中心とする官民連携でのスタートアップ支援です。BiggAppsといったコンペに加え、アメリカ最大規模のスタートアップイベント「Tech Day」にも携わっています。
今年も5月開催予定の「Tech Day」。
ブロックチェーン関連のブースが登場するのではないか?と期待しています。またその場合は、日本のブロックチェーン関連スタートアップが登壇し存在感を示してほしいな、とひそかに期待しています。
ピッチしにくるなら、美味しいお店くらいご案内するよ?
MALIS