クリプト

NY市、ブロックチェーンコンペ始まってるよ

MALIS's icon'
  • MALIS
  • 2018/06/14 22:21

こんにちは。

MALISことマリ、これでALISを想起した私は正真正銘ALIS廃↓です。

Content image
NY地下鉄にて


さて、

先日のConsensus2018でニューヨーク市が"世界のブロックチェーン中心地になる宣言"をして話題になりましたね。具体的には、

(1)NYC ブロックチェーンリソースセンターの設立

(2)ブロックチェーンコンペティション

の2点に取り組むことを宣言し、既に動き出しています。

この2点目、ブロックチェーンコンペティションについては、5月14日に提案依頼書(RFP)が出され、昨日はQ&Aが公開され内容が明確になってきています。


そういえば、東京都も国際金融都市を目指す宣言してたような気がするけど、どうなったんですかね、、、


という疑問がふとでてきましたが、とにかくこのコンペ、公的機関のブロックチェーンへの取り組みとして興味深いのでご紹介します!


1.目的にはニューヨークのイメージアップも

このコンペの主催はNYCEDC(ニューヨーク市経済開発公社)。

上の動画からわかるようにやる気満々自信満々


今回のコンペはBigAppsというコンペの2018年版として実施されます。

BigAppsとは、2009年から続いているニューヨーク市をよりよくするための商品・サービスを作るコンテストであり、参加者は課題と解決策をプレゼンし、ニューヨーク市側はマーケティング機会およびスポンサー・ディベロッパーを提供するというもの。

市から出された提案依頼書(RFP)によると、取組みのゴールは以下6点。

(1) 公的機関と一般市民へのブロックチェーン教育、およびブロックチェーンが解決しうる公共の課題分野特定
(2) 市とその市民にとって役立つブロックチェーンアプリの開発
(3) 技術分野、特にブロックチェーン分野におけるビジネスと雇用の創造
(4) 地域の技術開発者やデザイナーの才能とニューヨーク市のベンチャーキャピタル、技術コミュニティとの引き合わせ(マッチング)
(5) ブロックチェーンのアーリーアダプターとしての市のイメージ向上
(6) 市の公共および民間のデータを活用したイノベーション促進市の透明性、アクセス、責任の向上

(注:意訳です)

興味深いなぁと思ったのは(5)アーリーアダプターとしての市のイメージ向上、でしょうか?

このコンペの主催であるNYCEDCの代表は、Consensus2018の演説

「この分野はまだ始まったばかりだが、早い段階で明確な戦略を立てておかないと、世界から取り残されてしまう」

と述べたそうですが、早く動くことの大切さをよくわかったゴール設定になっているなぁと思います。



2.市民へのブロックチェーン講義も必須!

このコンペ、参加者は企業でも個人でもOKとなっています。参加者は6つのゴールに従い、

 Task 1: Design and Develop the Program
 Task 2: Competition Launch and Implementation
 Task 3: Publicize the Competition
 Task 4: Program Monitoring and Evaluation

の4つのタスクを実行することになります。小タスクも設定されているのですが、例えばTask1ですと、市と市民へのブロックチェーン講義シリーズを実施する、というのが必須になっています。


ということは、、、私ももしかして講義聞けるの!?


この提案依頼書読むの相当だるかったけど、少しやる気がでてきましたね。


3.参加者へのメリットは?

一方、コンペ参加者には、ニューヨーク市から

(1)戦略策定、ファシリテーションの提供
(2)パブリシティ、マーケティングのサポート
(3)ベンチャーキャピタル・ディベロッパーの紹介

のメリットがあるそう。

BigAppsは2009年から続く取組みなので、それなりに知名度もありますし、ニューヨーク市自体にもノウハウが蓄積されてきています。Q&Aの中でも、蓄積されたノウハウは参加者に開放することを約束しています。

市に奉公する代わりにピッチの場をもらえて、投資家にあえて、市の後ろ盾でプロモーションできるて、10年分のノウハウにも触れられる、なかなかよい取り組みですね。

因みにタイムラインはこんな感じ。

今はQ&Aが終わり、6月27日締め切りに向けて提案を受け付けている状況です。



うーん、宣言しただけのことはあり動き速いですね。

ちなみに、

(1)NYC ブロックチェーンリソースセンターの設立

も、Q&Aによると”まだ公表してないけど、もう調達はしたよ”とのこと。


動きの速いニューヨーク市、今後も面白いニュースがあればALISで共有したいと思います!


MALIS

過去の記事一覧はこちら

Twitterは@mari_saita


公開日:2018/06/14
獲得ALIS:22.52
MALIS's icon'
  • MALIS
  • @MariSaita
エネルギー政策専門のコンサルタントです。ニューヨークにいることが多いのでこちらの情報発信が多めになる予定。Twitter: @mari_saita

投稿者の人気記事
コメントする
コメントする
こちらもおすすめ!
Eye catch
クリプト

【第8回】あの仮想通貨はいま「テレグラム-TON/Gram」

Like token Tip token
69.90 ALIS
Eye catch
クリプト

約2年間ブロックチェ-ンゲームをして

Like token Tip token
61.20 ALIS
Eye catch
クリプト

【初心者向け】$MCHCの基本情報と獲得方法

Like token Tip token
32.32 ALIS
Eye catch
クリプト

ジョークコインとして出発したDogecoin(ドージコイン)の誕生から現在まで。注目される非証券性🐶

Like token Tip token
38.31 ALIS
Eye catch
クリプト

Uniswap v3を完全に理解した

Like token Tip token
18.92 ALIS
Eye catch
クリプト

Bitcoin史 〜0.00076ドルから6万ドルへの歩み〜

Like token Tip token
947.13 ALIS
Eye catch
クリプト

Eth2.0のステークによるDeFiへの影響を考える。

Like token Tip token
44.10 ALIS
Eye catch
クリプト

Polygon(Matic)で、よく使うサイト(DeFi,Dapps)をまとめてみた

Like token Tip token
236.30 ALIS
Eye catch
クリプト

NFT解体新書・デジタルデータをNFTで販売するときのすべて【実証実験・共有レポート】

Like token Tip token
121.79 ALIS
Eye catch
クリプト

Uniswap(ユニスワップ)で$ALISのイールドファーミング(流動性提供)してみた

Like token Tip token
59.99 ALIS
Eye catch
クリプト

クリプトスペルズで入手したMCHCを引き出す方法

Like token Tip token
196.20 ALIS
Eye catch
クリプト

コインチェックに上場が決まったEnjin Coin(エンジンコイン)コインを解説

Like token Tip token
21.49 ALIS