こんにちは。
MALISことマリ、これでALISを想起した私は正真正銘ALIS廃↓です。
さて、
先日のConsensus2018でニューヨーク市が"世界のブロックチェーン中心地になる宣言"をして話題になりましたね。具体的には、
(1)NYC ブロックチェーンリソースセンターの設立
(2)ブロックチェーンコンペティション
の2点に取り組むことを宣言し、既に動き出しています。
この2点目、ブロックチェーンコンペティションについては、5月14日に提案依頼書(RFP)が出され、昨日はQ&Aが公開され内容が明確になってきています。
そういえば、東京都も国際金融都市を目指す宣言してたような気がするけど、どうなったんですかね、、、
という疑問がふとでてきましたが、とにかくこのコンペ、公的機関のブロックチェーンへの取り組みとして興味深いのでご紹介します!
このコンペの主催はNYCEDC(ニューヨーク市経済開発公社)。
上の動画からわかるようにやる気満々自信満々。
今回のコンペはBigAppsというコンペの2018年版として実施されます。
BigAppsとは、2009年から続いているニューヨーク市をよりよくするための商品・サービスを作るコンテストであり、参加者は課題と解決策をプレゼンし、ニューヨーク市側はマーケティング機会およびスポンサー・ディベロッパーを提供するというもの。
市から出された提案依頼書(RFP)によると、取組みのゴールは以下6点。
(1) 公的機関と一般市民へのブロックチェーン教育、およびブロックチェーンが解決しうる公共の課題分野特定
(2) 市とその市民にとって役立つブロックチェーンアプリの開発
(3) 技術分野、特にブロックチェーン分野におけるビジネスと雇用の創造
(4) 地域の技術開発者やデザイナーの才能とニューヨーク市のベンチャーキャピタル、技術コミュニティとの引き合わせ(マッチング)
(5) ブロックチェーンのアーリーアダプターとしての市のイメージ向上
(6) 市の公共および民間のデータを活用したイノベーション促進、市の透明性、アクセス、責任の向上
(注:意訳です)
興味深いなぁと思ったのは(5)アーリーアダプターとしての市のイメージ向上、でしょうか?
このコンペの主催であるNYCEDCの代表は、Consensus2018の演説で
「この分野はまだ始まったばかりだが、早い段階で明確な戦略を立てておかないと、世界から取り残されてしまう」
と述べたそうですが、早く動くことの大切さをよくわかったゴール設定になっているなぁと思います。
このコンペ、参加者は企業でも個人でもOKとなっています。参加者は6つのゴールに従い、
Task 1: Design and Develop the Program
Task 2: Competition Launch and Implementation
Task 3: Publicize the Competition
Task 4: Program Monitoring and Evaluation
の4つのタスクを実行することになります。小タスクも設定されているのですが、例えばTask1ですと、市と市民へのブロックチェーン講義シリーズを実施する、というのが必須になっています。
ということは、、、私ももしかして講義聞けるの!?
この提案依頼書読むの相当だるかったけど、少しやる気がでてきましたね。
一方、コンペ参加者には、ニューヨーク市から
(1)戦略策定、ファシリテーションの提供
(2)パブリシティ、マーケティングのサポート
(3)ベンチャーキャピタル・ディベロッパーの紹介
のメリットがあるそう。
BigAppsは2009年から続く取組みなので、それなりに知名度もありますし、ニューヨーク市自体にもノウハウが蓄積されてきています。Q&Aの中でも、蓄積されたノウハウは参加者に開放することを約束しています。
市に奉公する代わりにピッチの場をもらえて、投資家にあえて、市の後ろ盾でプロモーションできるて、10年分のノウハウにも触れられる、なかなかよい取り組みですね。
因みにタイムラインはこんな感じ。
今はQ&Aが終わり、6月27日締め切りに向けて提案を受け付けている状況です。
うーん、宣言しただけのことはあり動き速いですね。
ちなみに、
(1)NYC ブロックチェーンリソースセンターの設立
も、Q&Aによると”まだ公表してないけど、もう調達はしたよ”とのこと。
動きの速いニューヨーク市、今後も面白いニュースがあればALISで共有したいと思います!
MALIS
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