皆さ~ん、こんにちわ!
今日は摩訶不思議なブロックチェーンイベントに出席してきたの。
取り急ぎ、ランチがおいしかったわ💛
さて、今日は「Plan B」最終話よ!
もはやPlan B関係ないなんて噂もあるけど、しのごの言わずついてきなさい!
(前回)
まず、振り返りからいくわ💛
地球温暖化を食い止めるために作られた「パリ協定」。が、トランプ大統領は当選するやいなや「離脱宣言」し、2つのオプションを提示した。
1. 離脱する
2. 有利な内容に変更してくれたら離脱しない
すかさず中国が「俺たちは再エネを導入しパリ協定を順守する」と発表、国家イメージアップを図ったのも印象的だったわね。環境、エネルギービジネスに関わる全ての人が、中国の台頭を一段と感じた日だったわ。参考までにこちらも。
って話はおいといて☆
2つのオプションの可能性を探るわ!
まずね、私、言いたいことがあるの。
ビジネスでも何でも、
「そんなの卑怯よ!」
「常識はないのか!」
「普通じゃない!」
なーんて叫ぶ人が多いんだけど、
いい?よく聞きなさい?
卑怯だの常識だの普通だの、
お前の価値観、押し付けてんじゃねーよ!
あ、、
ちょっと、、、
私、疲れてて、、、
大丈夫よ、リロードを高速化したの。
和菓子、おいしいわよね💘
つまり☆
何が言いたいかというと☆
本件は、「アメリカの正義!世界の常識!」って話じゃなく、協定の条文にのっとって淡々と判断すべき話だよね(⋈◍>◡<◍)。✧♡
だから、私が条文の読み方を教えてあげる!
まずは、オプション1. 離脱するについて。
ここででポイントになるのは、
原文を載せるけど、大丈夫、後で解説するわ!
1. At any time after three years from the date on which this Agreement has entered into force for a Party, that Party may withdraw from this Agreement by giving written notification to the Depositary.
2. Any such withdrawal shall take effect upon expiry of one year from the date of receipt by the Depositary of the notification of withdrawal, or on such later date as may be specified in the notification of withdrawal.
3. Any Party that withdraws from the Convention shall be considered as also having withdrawn from this Agreement.
わかった?
上の英文をガチで読んでしまった変態なあなた、気が合うわね💛いつか一緒にお仕事しましょう💛
まず、1と2を簡単に解説するわ☆
1. 発効から3年経つと離脱申請が可能
2. 離脱申請してから1年たったら離脱可能
あ、あれ?
時間、かかるのね?💦
パリ協定の発効は2016年11月4日。
ということは、2019年11月4日より後でないと離脱宣言は意味をなさないの!
トランプ大統領、離脱宣言してたけど惑わされちゃダメ。
あれはただの自己満スピーチよ!
そして2019年11月4日ぴったりに離脱申請したとして、本当に離脱できるのは2020年11月4日。
もう一度言うわ、2020年11月4日よ?
これがどれだけドラマティックな話か、
皆さん、お分かりかしら?
つまり、
トランプ氏再選→パリ協定離脱
トランプ氏敗北→パリ協定離脱は阻止
というシナリオが描けるの。
次回の大統領選は、いろんな意味で世界の将来を決めることになるわね!
ここだけの話、、、昨日行われた中間選挙の様子からして、トランプ再選の可能性は高いわね。民主党はもう少し頑張ってほしいわ☆
今回、下院を奪取したとはいえ、大統領令を発動されたら意味ないもの。
「大統領令でパリ協定離脱なんて!」
「議会を馬鹿にしているZE!」
「民主主義に反してるYO!」
なんて言う民主党の方がいるけど、特大ブーメランよ💕
だって、そもそもパリ協定の批准、
オバマの大統領令で決めたからね★
さてと、ようやく3つ目の条文に移るわ。
これは簡単に言うと
3. 国連気候変動枠組み条約から離脱した国は、パリ協定からも離脱とみなす
わかりにくいかしら?
国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)というのは、1992年に採択された条約でパリ協定の上位に位置する条約よ。この言葉は条約を運営していくための国連内の組織を指すこともあるわ。
とにかく、UNFCCCから離脱=パリ協定からも離脱ってこと。
部活やめるために学校辞める感じね。
最強のプランに見えるわよね?
ちなみに、UNFCCCから離脱する条件はパリ条約と同じ。
発効から3年経つと離脱申請可能→離脱申請から1年たったら離脱可能
もう発効から3年たっているから、即申請可能ね。
でも、この条文が使われる可能性は低いわ!
なぜか?
UNFCCCが批准された1992年、アメリカの大統領は誰だったか?
そしてトランプも共和党よ。
共和党の支持基盤を失いたくないトランプにとって、この条文を使うことは不可能よ。共和党員の反発をくらったら選挙で勝てなくなるもの。
その証拠に、すぐできるはずのUNFCCC離脱申請をトランプはしていないわ!
長くなってきたわね。。。あと少しよ。。。
最後に、トランプオプション2の
2. 有利な内容に変更してくれたら離脱しない
だけど、変更なんてできるのかしら?
これもパリ協定の条文をチェックよ!
読むべきはArticle 4! の11項!
A party may at any time adjust its existing nationally determined contribution with a view to enhancing its level of ambition, in accordance with guidance adopted by the Conference of the Parties serving as the meeting of the Parties to this Agreement
簡単に言うと、
目標設定上げるときだけ変更許したるわ!
私、CO2もっと減らせます!って優等生な変更申請のみ受け付けるって書いてあるのね。
パリ協定、そんなに甘くなかったわね💛
というわけで、結論よ!
離脱に向けては2つのプランがある。
A. 2020年11月4日に最短で離脱
B. UNFCCCから離脱
けれどプランBは選挙的に選択できない。
ゆえに、2020年11月3日の大統領選がすべてを決めることになる。
理解、、、できたかしら?
書いてて私も疲れたわ、、、
でも、今回のお話は環境・エネルギービジネスのみならず、すべての産業に大きく影響する話なの。温室効果ガスの排出量規制があるからよ。
というわけで、少しでも興味を持って読んでくださったなら嬉しいわ。
あとね、、、
zaqさん、これ大変でした!
MALIS