さて、これで最後です、ジャパンソサエティ「基礎から学ぶブロックチェーン: 無限大の可能性を探る」参加報告です。
今回はパネルディスカッションとQ&A、今回が一番面白い、はず。
さて、ブロックチェーン協会事務局長の樋田さん仕切りの元はじまったパネルディスカッション、最初のトピックは
“CONSENSUS 2018で日本の存在感なさすぎでがっかりだった件”
いきなりネガティブ、無限大の可能性どこいった(笑)
樋田さん:
「本当がっかりしてしまった、CONSENSUS2018への登壇者ビットフライヤーの加納さん、展示?はテックビューロのみ。」
「日本は約350万人のユーザーがいたりと盛り上がっているように見えるが、外とのつながりが非常に弱いのではないか。」
安さん:
「CONSENSUS2018のスポンサーになればよかったとすごく後悔。一番小さいロゴで100万円だった。」
「ニューヨークに来て、日本のつながりを紹介しようとしても全く興味を持たれない。とりあえず取引所だけつないでくれと言われる。」
「取引量は世界一だけど、お金だけ出す国と思われているんじゃないか。」
これは悲しい、、
一方、会場は大盛況。
さて、日本のプレゼンスが低い話はまだまだ続きます。
名和さん:
「海外の方が、マーケットが成熟しているなと感じる。」
「こちらでは規制がないのをいいことに、というと言い方が悪いけど、規制よりもイノベーションを先行させていく姿勢がある。」
「色んな思いを持った人々が様々なプレゼンをしていて多様性を感じた。」
樋田さん:
「仮想通貨法ができて喜んだところはあったが、がちがちに固められてしまい、もう日本では仮想通貨を絡めたビジネスをするのは厳しいという見方になっている。」
「日本にも海外事業者が来ていたが、今はまだ規制されていない国に移っていっている。」
「2017年初頭までは日本は結構いろんなことやってるよねって雰囲気だったのが一気に抜かされた。あっという間だった。」
安さん:
「日本のBTCドミナンスが大きいのはまだまだチャンスがあるということ。」
「ドックイヤーならぬクリプトイヤーという速さの中で、キャッチアップするのは大変だ。」
最後のコメントは、でもまだまだ巻き返しもできる!という意味かと捉えました。それにしても3人の焦りや不安がよく伝わってきた会話でした。
名和さんの、ブロックチェーン技術が実際にどこに使われるかが大事、という話から話題はトークンエコノミーへ。
樋田さん:
「評価をうけることで価値(トークン付与など)がうまれ、その価値が流通していく流れが仮想通貨によりできていく。」
「コミュニティ単位で評価し合っていく社会に変わっていくのではないか?」
「評価軸はまだまだ見えないが評価の仕方は変わってきていると感じる。」
安さん:
「評価以上に報酬に注目が集まってきている。デジタル・ゴールドという本の中でも、報酬の方が実はキモだといったセリフがある。」
「報酬を与えることで今までできなかったことができるようになるのでは。」
「VALUやスポットセールなんかもそう。海外のプロジェクトでも色々な評価軸と報酬体系が出てきている。」
ここで、こういったサービス(VALUやスポットセール)にブロックチェーンを使う理由は?という樋田さんからの突っ込み。
安さん:
「ALISに限っていると、最終的には個人の信用をブロックチェーンに書き込んで使えるようにしたい。」
「ブロックチェーン技術を用いることで自分達のトークンに流動性を出せるのではないかと思っている。」
「電子マネーを自社で作ろうとするとセキュリティ面など大変だが、Etherium上で作ると比較的簡単」
「ただし本当にそのためだけに使うのか、というのは議論はまだあると思う。」
あとは樋田さんのビットコインは1サトシ=1円までいく!という情熱の未来予測(?)も飛び出していました。
折角あったまってきたけど時間が押しているので、、ということでパネルディスカッションの後はQ&Aタイムです。
私からは一つだけ質問させていただきました。
「NYのブロックチェーン界隈の動きがこの半年くらいで一気に速くなり、今まで興味を持っていなかった業界が参入し即座にビジネスに適用している。日本が取り残されて行っているように感じるが、本当に規制だけの問題か?エコシステムが作れていないのはなぜか?」
(実際はもっと長々と話してしまった、時間とっちゃってすいませんでした)
樋田さん:
「ブロックチェーンはハードではなくソフトの戦い、気が付いてやったもの勝ち、日本はそのスピード感についていけていない」
iPhone革命前後に言われていたことと同じですね。
安さん:
ちょっと生意気なんですが、、、と大変恐縮した様子の前振りの後、
「日本の経営層のITリテラシーが低いせいってのがある」
「サンフランシスコに行ったときに感じたが、若くてITがわかる人がお金を持っている、判断が早い」
まさかの日本企業のNY支社代表が多く集まる会場で、あんたら無能やで発言(笑)
しかしその通りすぎる。。。
名和さん:
「日本は大企業がお金を持っている、若者がお金を持っていない」
「海外だと多少リスクがあろうと突っ込んでくる投資家がいる」
これもほんと確かに。
そういう意味では、20-40代が大半を占める仮想通貨投機で儲けた若き億り人達がこういうとこに投資していってくれると新しい流れができるんじゃないかなぁ。
できないかなぁ。。。
他にも
「クラウドファンディングではなくトークンを使う意義は?」
「ブロックチェーンに相性がいい問題解決や技術の分野は?」
「ブロックチェーンのリスクは何か?」
等の質問がでていました。
そんなわけで講演は大盛況のうちに終了。
沢山の人たちが残って3人を質問攻めにしていました。
最後にALISユーザーってことで安さんと記念撮影。
Twitterにも載せてもらいました。
はい、ニューヨークにもAlisistaはいるんですよ!
それでは、ジャパン・ソサエティ報告これにて終了です!
(長くなって後悔しているので、次回からはもっと分割していきます)
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仮想通貨とは全然関係ないけれど、参加者とのネットワーキング中に自分でビジネスをやっていると伝えたら色んな方に「頑張ってね!」と励まされたのが印象的でした。
ニューヨークで出会う日本人の方、挑戦する人に優しいなといつも思います。
お世辞でも嬉しいんですよね、応援の言葉って。
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ではまた明日!
MALIS
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