4月11日(月)
ご覧いただきありがとうございます(^O^)
高校数学教師(宮城県)を退職し、全国のデモクラティックスクール、北欧デンマークの教育を学んだ後、仙台から教育革命をしている伊藤真結です。
個別の授業対応なども行っている公式ホームページはこちら≪ Mayu Academia ≫
2020年4月からAKIU SCHOLĒ(アキウスコレー)という
新しい学校🏫を仙台市秋保町に創っています。全日制の学校に行っていても、通信制高校に行っていても、不登校でも。
全ての中高生が、自分の選択で自分の人生を切り拓く力を育みます。
伊藤真結の応援はこちらから≪🎪 MAYU’s SCHOLĒ 🎪≫詳細はページ下へ。
【社会起業家育成プログラムTOHOKU SOCIAL INNOVATION Acceleratorプログラム2019】
「共感賞受賞」最終プレゼン動画:https://www.youtube.com/watch?v=ieW27hLim5c
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この土日で、仙台の桜は随分花開いたんじゃないかなと感じます^^🌸
今日も、仙台はとても良いお天気です🌸✨
そんな今日は、
「気質」について書こうと思います。
▽
先週、【心(脳)のお話】というタイトルで、前後編に分けて記事を書きました。
知能の話に触れながら、「地頭」ってあるよね、という内容でした。
努力をすれば、
なんにだってなれる!
というメッセージは少し危険です。
裏を返せば、
結果が出ないのは、
努力が足りないからだ
というメッセージになります。
でも一方で、
努力したって、
どうにもならないこともある
という風にだけ思うことも、
「どうせムリ」を生むことに繋がりかねません。
だから大人側は、
この二つのメッセージを慎重に使わなくてはいけないと感じています。
▽
努力すればなんとかなる、
とだけ思っていると、
この間の記事で書いたような、
境界知能の子どもたちは、
「自分が出来ないのは、努力が足りないからだ。
自分の甘えなんだ」
と思ってしまうかもしれないです。
でも一方で、
努力してもどうにもならない、
とだけ思っていると、
将来に大きな夢を描いている子どもたちの、
可能性を奪ってしまいかねません。
正しい知識を持ちつつ、
可能性を信じて支え見守ることが、
大人の姿勢かなと思います。
▽
人間には、
生まれながらにしてもった気質があります。
残酷と感じるかもしれないけれど、
努力してもどうにもならないことがあるというのは、
事実です。
でもだからこそ、
社会や他人から強要されたことではなく、
自分自身が、心からやりたい、と思えることを選択し続けることが大切だと思います。
そして、
生まれながらにしてある「自分自身」と、
経験を積む中で形成された「自分自身」とより良く生きていくことが、
人生なんじゃないかと考えていました。
▽
“森田療法”というものがあります。
日本の精神科医、森田正馬(もりたまさたけ)先生によって創始された神経症に対する独自の精神療法です。
森田先生自身が子供の頃から、死の恐怖が強く、
心臓神経症やパニック発作などに苦しんでいたそうです。
そうした自らの神経症を克服した体験が後の森田療法のヒントになったと言われています。
森田先生自身の生きづらさから、森田療法は生まれました。
生まれながらにして、
他の人よりも「生きづらい」と感じていたことが、
森田先生自身の、生き方になっています。
「考えすぎてしまう」こと、
「敏感になりすぎてしまう」こと、
「人と話していて疲れすぎてしまう」こと、
色々な生きづらさは、
そうでない人からしたら、
「考えなきゃいい」
「無視すればいい」
「気にしなければいい」
と、自分自身の「意識」の問題とされてしまうこともしばしばありますが、
生まれながらにして、
「そう出来る人」と、「そううまくは出来ない人」
が居て、
その上で、
こういった気質とどううまく生きていけばいいのかを知ることや、
自分の意識の範囲ではどうすることも出来ないこういった気質を持っている人が居ることを知ることは、
10代で学ぶことのうち、とても大事なポイントのひとつだと思います。
▽
ちなみに森田療法は、
別に精神科を受診しなくとも、
全ての人にとって大事な考え方を提唱しています。
森田療法について書かれたサイトから一部抜粋すると、
以下のように書かれています。
そもそも不安やその根底にある死の恐怖は、私たちにとっては避けることのできない普遍的な(誰もが体験する)感情です。
そして、その裏には よりよく生きようとする人間本来の欲望(生の欲望)が存在します。
病気に対する恐れの裏には健康でありたいという欲求があるように、
不安や死の恐怖と生の欲望は表裏一体のものなのです(これを両面観といいます)。
死の恐怖を完全に除去することは不可能であり、またその必要もないことです。
そうであるなら死の恐怖と生の欲望のどちらも人間性の事実としてそのまま受容することが
自然に従ったあり方に他なりません。
森田療法はこのような観点から、
患者さんが症状へのとらわれから脱して「あるがまま」の心の姿勢を獲得できるよう援助します。
「あるがまま」の姿勢とは、不安や症状を排除しようとする行動や心のやりくりをやめ、
そのままにしておく態度を養うことです。
さらには、不安の裏にある、
よりよく生きていきたいという欲望(生の欲望)を建設的な行動として発揮していくことをも意味しています。
こうした行動を通して、
自分を受け入れ自分らしい生き方を実現することが森田療法の最終的な目標になります。
▽
ということで、
明日へ続きます・・・・・
ちなみに、
オルタナティブスクール AKIU SCHOLĒ は現在、
3名の生徒を募集しています。✨
お気軽にお問い合わせください。
今日も、読んで下さって、ありがとうございました。(*^^*)