3歳のとき西川口に住んでた事があり
そこは12畳1間の1Kボロアパートで
風呂なし共同トイレの家賃15000円
目の前に電車が通ってる場所だった
夕方になるとたまに母親が俺を連れて
駅前まで散歩に行きそこで抱っこし
駅に来る電車をしばらく見せてくれて
それがとても嬉しかった
ここに来る電車は青や赤や黄色や緑の
色々な電車の車両が当時使われてて
凄くカラフルな駅に見えてしまい
楽しい気分でワクワクしてしまう
((o(*´∀`*)o))ワクワク♪
俺は電車の名前を知りたくなって
母親に聞くと「青い電車と赤い電車と
黄色い電車と緑の電車」そう答えて
この名前で憶えてしまってた
ある日父親が仕事から帰ってくると
俺に絵本のお土産を買って来てくれて
その絵本には目の前を走ってる電車が
全種類写真で載ってる本だった!
∑(゚Д゚)スッ、スゲー!!
しかしこの本に平仮名で書かいてある
電車の名前を見ると赤い電車は中央線
青い電車は京浜東北線で黄色い電車は
総武線で緑の電車は山手線となってる
これを母親に聞くと「絵本に載ってる
電車の名前が本当の名前よ」と言い
俺が知ってる電車の名前と全然違い
「教えてくれた名前と違う」と思った
〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓
ある日おばあちゃんが遊びに来た時
母親と俺とおばあちゃんで駅前に行き
俺はおばあちゃんに抱っこされて
いつもの様に駅に来る電車を見てた
この時おばあちゃんに「あの電車は
なんていうの?」と聞いてみると
「総武線」「中央線」「京浜東北線」
「山手線」と正しい事を教えてくれた
しかし色の名前で憶えてしまった俺は
正しい名前をなかなか覚えられず
しばらく電車の名前を色で言い続け
正式名称を覚えるのに苦労する
家に帰り俺はおばあちゃんに
電車の絵本を見せ写真の構図が悪く
線路に木が倒れて通れなく見えてる
とても危険で心配な場面を見せた
そして俺は「この木をどかさないと
電車が通れないからどかしてあげて」
とおばあちゃんに無茶を言って
電車を無事に走らせてあげたかった
アワワワワ(((゚д゚; )))ワワワワッ
するとおばあちゃんが写真の木に
指を当てて「倒れてる木さんきちんと
立ち上がって」と魔法をかけてくれて
指を話すと本当に立った様に見える!
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°
俺はこの魔法を完全に信じてしまい
今まで気になって仕方なかった悩みが
一気に解決したから凄く嬉しくなって
ジャンプしてはしゃいでしまった!
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ある日の日曜日父親と散歩に出かけ
いつもの様に駅前で抱っこされれて
カラフルな電車を見てワクワクし
ご満悦な気分に浸ってた
この時はもう電車の名前を色で言わず
正式名称を覚えて正しい名前で呼び
絵本で覚えた知識を自慢して驚かせ
とても誉められてしまった
(*´-∀-)フフフッ
しかし父親は「色々な色があるけど
ここの電車は全部京浜東北線なんだ」
と意外な新事実を明かされて俺は
ビックリしてしまう!
絵本で覚えた事と違う事を言われ
思わず「何で⁈」と父親に聞くと
「京浜東北線は車両が足りなくて
他の電車も使ってるんだ」と答えた
更に「何で足りないの?」と聞くと
父親は「急に線路を長くして肝心の
電車作りが追い付かず他の電車の
中古を使ってるんだ」と言ってた
俺はこの時初めて西川口には
1路線しか走ってない事が解かり
なのに形や色で分けられてないから
「いい加減な電車だ」と感じる
(# ゚Д゚)プンスコ
そして父親が駅の改札に連れって
路線図を見ながら俺がやっと覚えた
正式名称の電車がどこを走ってるか
本当の走行路線を教えてくれた