6歳の1年生の時
大人以上に字を上手に書ける
「千葉秋」さんと言う女子がいて
みんなに神と崇められてた。
しかしその子は
学校で1言も話さず誰とも会話せず
話しかけるとあからさまに
嫌な顔をして会話を拒否してた。
でも教科書の朗読の時は
順番が来たら無理やり読んでて
声も小さくほとんど聞き取れず
物凄く辛そうにしてる。
(ノД`)・゜・。
なのでみんな千葉さんの事を
極度の緊張症だと思い
女子たちがよく話しかけてて
緊張をほぐそうとしてた。
だけど千葉さんは
それでも誰とも話そうとせず
何だか分厚い壁がある様で
緊張症でなく別物の気がしてた。
そんな千葉さんでも体育だけは
凄く活発な動きをしてて
全然緊張してるそぶりが無く
運動音痴だけど元気だった。
(∩´∀`)∩ワーイ
そんなある日
千葉さんが風邪で学校を休み
給食のパンと牛乳と宿題を
千葉さんの家に届けに行く。
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千葉さんの家に行くのは
1番近い「岸」さんと言う女子が
給食と宿題を届けるように
先生から指令が下った。
しかし岸さんは
千葉さんと全然話したことが無く
行くのが憂鬱だったようで
俺も付き合えと命令された。
この時俺は
早く家に帰って玩具で遊びたいから
千葉さん家に行くのが嫌だったけど
命令なので仕方なく行く事にする。
|ω・`)ショボーン
そして放課後
俺と岸さんが給食と宿題を持ち
千葉さんの家に届けに行くと
ドアから千葉さんの声がした。
ドアから聞こえる声を聴いてると
千葉さんが凄くよくしゃべってて
「家族にだけ普通に会話するんだ」
そう感じビックリしてしまう。
その事に驚いた俺と岸さんは
しばらくこっそりドア越しに
千葉さんの話を聴いてると
話してる内容が支離滅裂だった。
でもなぜか家族だけは
千葉さんの話してる事が解る様で
何で我々が理解できないのかと
不思議に感じてしまった。
( *゚ェ゚))フムフム
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その後ドアのベルを鳴らすと
千葉さんの母親が出てきて
宿題と給食を渡しに来たと言うと
友達が来てくれたと大喜びしてた。
そして千葉さん母親が
お菓子をご馳走すると言うので
家に上がらせてもらうと
千葉さんが即部屋に隠れてしまう。
ヒィィッ!!∑(;Д;ノ)ノ
それを見た岸さんが
「秋ちゃん宿題持ってきたー!」
そう叫んだけど何も反応が無く
部屋から出てこなかった。
そんな状況だったけど
母親がお菓子を出してくれて
一緒に席に座ってくれたので
学校で会話しない理由を聞いた。
すると母親の話では
「てんかん」と言う病気にかかり
毎日薬を飲まないといけない
重い病気だと言う。
てんかんなんて知らない我々は
「それ人前で話せなくなる病気?」
そう母親に聞いてみたら
「そんな感じよ」と答えてくれた。
なので「文章に書いてまとめてから
話す練習てるの」と言いわれたので
これで学校で全く話さない理由も
字がうまい理由も全て謎が解けた!
(o'∀'))フムフム