13歳の時こごおり君と磯君と言う
不良少年がいて彼らが着てた学ランが
裏地にメタリックの刺繍がされてて
凄くきらびやかで感動してしまった
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°
なので俺はその刺繍を見た初日に
磯君に上着を抜いて貸してもらい
教室の机の上でまじまじと眺めて
ピカピカ光る刺繍を見続けた
更に俺は実際に着用し超ご満悦になり
刺繍の入った学ランを堪能してたら
休み時間が終わりそうになってしまい
磯君に「そろそろ返して」と言われる
本当はもっと堪能したかったけど
仕方なく渋々返して俺は磯君に
「次の休み時間にまた見せて!」
と頼んだ
そして次の休み時間また学ランを
脱いでもらって堪能させてもらい
俺はこのピカピカ光るメタリックの
刺繍に魅了され何時間でも見てられた
(*´-∀-)フフフッ
すると磯君が俺に「これ着たいなら
髪型をリーゼントとポンパドールにし
鞄に鉄板入れて潰さないと無理だ」と
忠告されてしまう
この頃の俺の髪型は何もしてなくて
横髪を後ろに流すリーゼントでもなく
前髪を内側に丸めるポンパドールも
全く縁が無いボサボサ頭だった
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俺はメタリック刺繍の学ランに
芸術的な魅力を感じてたけど磯君は
カッコ良くて着てたらしく俺の感覚と
磯君とちょっとずれてる気がした
俺が凄く興味津々で学ランを見てたら
いそ君が「そんなに興味あるなら
学ラン刺繍のカタログやるよ」と言い
分厚い本みたいなカタログをくれた!
o(^∇^)oワーイ♪
そのカタログには竜や虎の刺繍や
花吹雪の刺繍や般若の刺繍などがあり
中にはキティーちゃんの刺繍もあって
刺繍の絵画の綺麗さに魅了される
俺は家に帰ったら貰ったカタログを
何時間も見続けたが全然飽きず
自分の学ランにもこの刺繡を入れて
芸術的な学ランを欲しくなった
そして翌日磯君に「この刺繍は
一体どこの店でやってくれるの?」
と尋ねてみると地元の商店街にある
スポーツ用品店だと教えてくれた
しかし磯君の刺繍の値段を聞くと
「3万円位だった」と言われてしまい
凄い高額で俺は自分のお小遣いじゃ
とても無理だと感じ愕然とする
щ(゚ロ゚щ) オーマイガーッ!!
なので磯君に3万円なんて高額なお金
一体どこから出たのか聞いてみると
「中学生でも雇ってくれる土方があり
そこで稼いだ」と言ってた!
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13歳で土方をするなんて違法だけど
この頃の土方仕事の統領は気前が良く
やる気があれば中学生でも雇い
職人技を教えてくれてた
しかし俺は土方なんて体力仕事は
とても出来そうになかったから
メタリック刺繍の学ランを買うのは
お小遣いを貯めるしかなかった
(´・д・`)ショボーン
とりあえず俺は刺繍屋さんに行き
色々な学ラン刺繍の実物を見たくて
磯君に教えて貰ったお店に向かい
店の中に入って行く
ここは店内にスポーツ用品が所狭しと
左右に高く積み重ねられてて薄暗く
そして通路も狭くて奥に行くのに
とても苦労してしまった
そしてやっと広い場所に出てそこには
色々な刺繍学ランをマネキンに着せ
たくさん展示してあってこの光景に
思わず感動してしまった!
ここの1番奥には長ランの裏地全体に
メタリックの龍の刺繍がされてる
ひときわ目立つ学ランが飾ってあり
俺はその学ランに釘付けになる
すると俺を見てた店員さんがきて
笑顔で「その学ラン17万円だよ」
と言われて思わずビックリしてしまい
芸術作品の高額に愕然としてしまった
(; ̄Д ̄)ナンジャト⁉