プラグとコンセットの種類は
全世界で15種類あります。
これは
国際電気標準会議で決められた物で
世界のどの場所でも
この規格に準じて作られてます。
でも
コンセットの種類が
15種もあるなんて
多い気がします。
この様に種類が多様化した訳は
最初に国が標準化した形で
決定されました。
このコンセットの形が
全部人の顔に見えてしまうのは
俺だけでしょうか?
コンセットに流れてくる電気は
国によって様々で
その国で作られた家電製品は
その国でしか使えません。
その理由として
「電圧」「周波数」
「プラグ」「コンセット」
全部規格が違う点にあります。
Why Does the World Harbor So Many Different Voltages, Plugs, and Sockets? - IEEE Spectrum
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この問題の経緯を
カナダ・マニトバ大学の名誉教授
「バックラブ・スミル」氏が
解説してくれました。
この教授が研究している分野は
「技術革新」「エネルギー」
「環境と人口の変化」です。
1882年
エジソンが世界で初めて
「110V」の直流電気を
一般家庭に流しました。
直流電気という物は
決められた大きさの電気を
「+」「-」1方向に
ただ流すだけの物です。
後にアメリカ全土が
交流電気に変わりました。
交流電気という物は
1秒間の間に電気の大きさが
たくさん変わる物です。
この1秒間に変わる電力の数が
周波数という物です。
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1秒間に60回電力が変わる事を「60Hz」
1秒間に50回電力が変わる事を「50Hz」
この様に決められてます。
なら何故
わざわざ発電所の直流電気を
一般家庭に電気を流す時
交流に変えるのでしょう。
この訳は
発電所で発電した電力が凄く大きく
家庭用の小電力に変える時
交流の方が電気の損失が少ない為です。
この時アメリカで
最初に一般家庭で使用された電力は
「110V」「60Hz」でした。
後に
120Vに引き上げられました。
でも寒い北アメリカは
暖を取るため電力を多く消費するので
「240V」が使用されました。
しかしヨーロッパでは
アメリカと全然違う
電力が使われる事になりました。
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ヨーロッパでは
1899年に「ベルリン・エレキテル」社が
初めて220Vの電力を流し始めました。
これが普及して一般化し
後に「230V」に引き上げられました。
日本は
世界で1番低い電力の
「100V」を使用してます。
しかも
周波数が東と西で分かれてて
凄く特種な国になってます。
この様になった原因は
その地域が最初に導入した
「発電機」の違いが原因です。
日本の家電初期の時代に
東京が「50Hz発電機」を
ドイツから購入しました。
ところが
500㎞離れた大阪では
60Hz」発電機を
アメリカから購入します。
その結果
西と東で周波数が違う国が
爆誕してしまったのです!
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世界で主流のコンセットは
上の図で見ると
「A」と「B」の組み合わせが主流です。
これは
「アメリカ」「コロンビア」
「エクアドル」「日本」等で
利用されてる形です。
もう1つの主流は
「C」と「F」の組み合わせです。
これは
ヨーロッパ全土と
たくさんのアジア圏で使用されてます。
他の主流でない物を使ってる国もあり
例えばモルティブでは
「C」「D」「G」「J」「K」「L」が
一般家庭で使用されてます。
我々は
この複数のプラグの使い難さから
何か学んだのでしょうか?
その問いにスミル氏は
「iPadのUSBコネクターを
サムスンのタブレットに挿してみ」
こう皮肉った回答をしています。