太陽も何もない状態だった時の太陽系が出来る場所。
ここには大量の水素が偶然、周りから集まってきていました。
この水素は、宇宙のどこかで爆発した太陽と同じ種類の星「恒星」の水素。
更に、惑星の素となるチリも集まってきていました。
水素は気体、チリは個体です。
水素原子の周りには、電子と言う磁力を生み出す物が回っています。
その水素の原子からは、物凄く小さな磁力が発生していました。
この磁力に引かれて、だんだん周りの水素たちが集まっていきました。
この水素の磁力は小さすぎて、チリ程の重たい物は引き付けられません。
なので、物凄く軽い気体である水素だけを、水素は引き寄せられました。
この水素同士が引き寄せ合い、徐々に大きな水素集団になって行きました。
そして更に大きくなっていきました。
そうなる事で、水素を引き付ける電子の磁力も強くなっていきました。
更に太陽の素は、だんだん大きく成長して行きました。
大きくなるにつれて、質量も増していき重力も発生してきました。
でも、まだ重力は弱い状態でした。
この時、周りにあった軽い質量のチリだけを、少し引き付けました。
チリの中には、鉄や、金や、ウランがありこれらも引きつけました。
これは、観測して太陽の中にたくさんある事が解りました。
金や、ウランは、太陽程度の質量では作れない「重元素」という物です。
作れるのは、太陽より質量がある「恒星」か「中性子星」という星です。
つまり太陽の素となった物は、他の星が爆発した残骸という事になります。
太陽は、水素をたくさん引き付けて、質量が増していきました。
そして重力も大きくなっていきました。
重力がある程度大きくなると、水素同士が重力で圧縮されて行きます。
そうなると、水素同士がつぶし合い融合して行きます。
そして、とうとう核融合が起こり始めました。
この頃になると太陽は、熱を発しまぶしい光を出すようになります。
中心核では、水素原子4個が核融合をしてヘリウム1個を作っています。
太陽は更に大きくなり質量を増していき、重力を強めていきました。
そして周りの水素をどんどん引き付け、吸収して行きました。
その結果、太陽は今と同じ大きさまで成長しました。
こうして、太陽は約46億年前に誕生しました。
太陽が出来上がっていく過程で、実は他にも太陽が出来ていました。
この時できた太陽の数は、なんと1,000~2,000こ。
これらの太陽は、お互い重力に引かれる事は、ありませんでした。
その結果、宇宙のどこかに離れて行ってしまいました。
太陽が誕生してから46億年がたちました。
この時から、太陽はだんだん明るさを増しています。
今では、太陽誕生から30%ほど明るくなっているそうです。
今後も太陽は、明るさを増していきます。
太陽の寿命近くになるころには、今の2倍明るくなるそうです。
そうなると我々人間は、もう地球には住めません。
それまでに、他星に移住しないとなりませんね。