古代ギリシャから存在してた
鶏が先か卵が先かの論争に
とうとう生物学者たちが
本気で答えを出してくれました。
その答えは
進化の過程のとらえ方で変わり
卵の誕生で言うなら卵が先で
鶏の誕生で言うなら鶏が先です。
卵の誕生が先の場合
鶏の卵の様に殻を持つ卵は
3億2500万年前に初めて誕生し
これが卵の元祖になります。
元々卵は
羊水を外部に出しても平気なように
柔らかい膜に閉じ込めて水中で
外部に出されたのが始まり。
しかしこの状態だと地上では
羊水が揮発してなくなってしまう為
固い殻の中に羊水を閉じ込めて
卵として産んだのが最初です。
ベルギー王立自然史博物館の
古生物学者「クーンスタイン」氏は
「固い殻の卵を生めた事により
魚類が水中から陸上に上がれました」
「この進化があったからこそ
脊髄動物の進化を飛躍させ
我々人類も誕生できたのです」
このように答えてます。
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真の鳥類が化石として現れたのは
ジュラ紀の中期から後期
約1億6500万〜1億5000万年前に
初めて誕生してます。
この事から鶏が生む卵の存在は
鳥が鶏に進化するより
ずっと大昔から存在し
卵の観点で言うなら卵が先です。
しかし鶏が産んだ卵をさす場合
鶏の祖先が産んだ卵が元祖で
鶏がいないと産めないから
鶏が先になります。
現在の鶏の祖先は
今から約5000万年前にいた
「セキショクヤケイ」という鳥の
突然変異した亜種です。
その後東南アジアに住んでた人が
紀元前1650年~紀元前1250年の
この間のどこかで亜種を家畜化し
ここから現在の鶏に変わりました。
家畜化された亜種が鶏に進化し
その鶏が産んだ最初の卵で言うなら
鶏の方が先になり
卵の方が後になります。
でも徐々に亜種から変わっていく
鶏へ長い時間をかけた進化の過程上
どの時点で完全に鶏と言える
鳥になったのかが解りません。
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このとめどない論争に対し
2010年に英ウォーリック大学の
生化学研究所が「ニワトリが先」を
後押しすることになりました。
その理由は
雌の鶏の卵巣の中と卵の中には
鶏専用の卵を作るタンパク質があり
これがないと鶏の卵が作れないから
このたんぱく質の名前は
「オボクレディジン-17」と言い
このタンパク質が鶏にあるからそこ
鶏専用の卵が出来るのです。
つまり鶏が先にいなければ
鶏の卵が出来ないという事なので
卵が先か鶏が先かを進化で言えば
鶏が先という事になります。
このように問いの中の卵を
「鶏を産むための卵」と見るか
「最初の鶏が産んだ卵」と見るか
それで答えが変わってきます。
おそらくこの問題の卵については
「最初のニワトリが産んだ卵」と
捉える人の方が多いと思いますが
学者の推しは鶏だそうです。
この鶏が先か卵が先かは
一般的に「どちらが原因として
先なのか解らない」という意味で
よく使われてます。