これより前の太陽系には、ガスしか無かった。
このガスが次第に中心地点に集まっていき、回転し始めた。
そして、回転の勢いでガスが上下に噴出し始めた。
このガスの噴出が収まると、だんだん太陽が形成されていった。
この時ガスは、ほとんど全て太陽になってしまう。
太陽が出来上がると、残った氷のガスが冷えて溶けていった。
この中に、ほんのわずかだけ塵も存在していた、
その塵が集まり物質になって、その物質が衝突を繰り返して合体する。
物質になると、太陽の周りを回りながら太陽に近づいて行った。
物質やチリは、質量があるから重力に引かれやすい。
そうして、太陽系の外側にあった元チリが太陽に近くに集まって来た。
やがて、太陽に近い場所に集まって来た物質同士が衝突し合う。
その衝突を繰り返し、微惑星になり、準惑星になり、原始惑星になった。
この間、約1億年足らずだった。
他の惑星も、太陽の周囲で生まれていった。
太陽系誕生前は、ほとんど水素やヘリウムなどのガスからできていた。
でも、ここにあったガスは、ほとんど全て太陽になってしまった。
残っていたガスというのは、ほんの僅かな残りカスしかなかった。
そして僅かなガスは、惑星の外側に取り残されてしまった。
そのガスが集まり、ガス惑星の「木星」「土星」「冥王星」が誕生した。
その中でも「木星」「土星」は、残ったガスを残さず取り込んでいく。
こうして、あの巨大な惑星になった。
太陽の近くに集まっていた無数の微惑星達は、更に衝突を繰り返す。
この衝突で20個ほどの惑星が出来た。
更に、この惑星同士が衝突し合い4個までまとまっていく。
この4つの惑星が「水星」「金星」「地球」「火星」
地球は、この時10個の惑星が衝突してできたとされている。
でも、地球はこれで完成した訳では無かった。
地球の近くの軌道上に、同じ位の惑星が回っていた。
その惑星の名前は「テンヤ」
地球が誕生初期、無数の惑星衝突で、マグマの塊状態まで熱せられていた。
45億年前、地球にやっと、だんだん冷えてきていた。
そこへ、地球とテンヤが重力に引かれて近づいてきた。
そして、テンヤが地球に衝突してしまった。
この時テンヤは地球をかすめるように衝突した。
この衝撃で、地球とテンヤは猛烈に熱くなりただのマグマの塊になる。
更にテンヤは、衝突の勢いで180度方向を変え、地球に2発目の衝突をする。
この衝撃でも、地球はかろうじて原形をとどめた。
でも、テンヤは完全に粉砕れてしまった。
粉砕された石は、1部地球に落下するが、残りは地球の周囲を回り始めた。
この粉砕された石がだんだん集まり、合体した物が月になった。
これが、有名な「ジャイアントインパクト」説になる。
こうしてやっと、地球が完成した。
当時の地球は、地軸が衝突の勢いで60°~80°の範囲をゆらゆらしてた。
その為、回転軸は、ほとんど真横だった。
地球の回転速度の今の2倍位あった。
しばらくして、月が誕生した位置より15倍離れた場所まで移動して行った。
この間数十億年かかった。
この距離になって、ようやく地球は太陽の重力の影響を受け始めた。
今まで、月の位置があまりにも近すぎて、月の重力しか受けられなかった。
地球は、月と、太陽の重力の影響を受け、ようやく地軸が26°で安定する。
この状態になり、やっと地球は冷え始めていった。
そして、大気が出来、水が存在できる地球になる。
俺はこの時、地球にいた。
まだ水素だったけど…